十日で出来る米(予定)
まさかの十日で米が育つというあまりにもできすぎた状況に驚きつつ、
それならば大豆とかも育ててもいいかもなぁと考えたりしてたらお昼になっていたので...。
「一旦さっきの説明で納得はしてもらえたと思うが、ひとまず十日は畑仕事を手伝ってっ貰いたい」
自分一人でも問題はないかも知れないが、どちらにせよこの最初の一回だけでも、
あの新緑アルラウネには能力を使ってもらいたいからな。
「や、役立てるみたいなので...頑張り、まふ...」
「うん、勢い余って撫でまくったのは正直すまんかった」
現代じゃセクハラ通り越して一発で社会的地位を失う浅はかな行動だったかもしれん...でも米が十日で収穫とか日本人からしたら多少法を犯してでも欲しい能力だぞ?
少なくとも自分は勢いで普通に可愛いアルラウネを撫でてしまうぐらいには喜んだ。あときゅーちゃんに噛まれた。嫉妬かな?
「それじゃ明日にでも蟻族と土の相談してくるから...本格的な畑作りは二日後かな」
「「「はーい!」」」
はい解散。
若干一名背の低い奴を除いて全員笑顔で手伝ってくれるみたいだ...いい子たちや。
んでその不満そうな小ルラウネは何を頬を膨らませてるんだ?イースト菌?
「古龍さんの木像は今晩に出来ると思うわよ、あと私も頑張ったんだから...な、撫でなさい!」
「撫でられるのに命令口調でよく強気に出れるなお前...いいけど」
ほれなでなで、ついでに頭の上のきゅーちゃんもなでなで...お前ら似たような顔で蕩けてない?
いや頭の上だからきゅーちゃんは見えないけど...だんだん似てきたのか?
「ふぅ...ま、満足よ!」
「そりゃよかったわ、まぁこの位ならいつでもしてやるから言ってくれ」
正直アルラウネ達のお陰で生活の質は上がってるしな、こっちが礼をしたい位だからおねだりされて悪い気分じゃない。みんな可愛いしこういうおねだりは聞いてて笑顔になれるな。
「え、で...でも多分これ皆に伝えたら、皆撫でられたくて来るわよ?」
「なんだお前らそんなに甘える対象に飢えてたのか?」
親とかさぁ...全員枝分かれ系だから親って概念もないのか?
いやでも全員合わせても三十人+竜ぐらいだろ?へーきへーき。
「じゃあ、他の子たちにも伝えちゃうけど?」
「おういいぞー、生きていくのを手伝ってもらってるんだ、安い安い」
寧ろ撫でるだけで労働力として手伝ってもらうことに罪悪感が湧いてくるが...でもアルラウネ達にお礼しようとすると「守ってもらえるからー」とか言い出すし、そもそもお礼で欲しがるの水と太陽光だし。
「そのうちなんか娯楽でも作ってプレゼントするかなぁ...」
「それも良いけど...わ、私に名前とか...」
「んー小ルラウネは小ルラウネだからなぁ...」
「なんでよーー!」
そんなしょぼくれるな、そのうち考えるからさ。
はーちゃんという既に名付けられた南国アルラウネにドヤ顔自慢されてキレた小ルラウネが、
本拠点に突撃してくるのはお昼を食べ終わった頃だった。
お米作りの話はしっかり書きたいけど、それをすると主人公の能力が腐ってしまう...
ぶっちゃけ「只の回復」はともかく「■■」を完璧に忘れてたから早めに戦闘回でも作りたいな。




