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ヒールヒーラーヒーリング!



初めて古竜さんと出会ったとき、きゅーちゃんを預かる前にこの世界の話を色々教えてもらった。

同時に、()()()()()()()()()も教えてくれた。


弱っている理由は、まだ元気に空を駆けていた時に出会った人間の集団らしい。

聞く限り集団(という名の一つの国家)とどうも揉めたらしく、国ごと蹴散らすことは容易かったが

その中に一人、自身に毒を盛った者がいたらしい。


(ドラゴン)に毒は効かない。

そう古竜さんも高を括っていたらしいが、殲滅が終わってその場から立ち去る時に、毒が消えていないことに気づいたらしい。

毒は自身の中で効力を発揮する前に消えるのが今までの()()()()だったせいで、それを対処する力も能力もなかったそうだ。


結果、このまま弱る所を狙われたら困るから洞穴に隠れてただ衰弱していく。

そういう道を選んだらしい。


「それでも洞穴でじっとしていればほぼ毒に蝕まれない辺り、やっぱ竜って規格外だわ...」


『ふふふ、そうであろう?』

――――――――




すぐに自由が与えられるわけじゃない、それでもただ弱る自分を諦める古竜さんにはし続けたくない。

その答えが得た能力の一つ!


只の回復(ヒール)!」


『ぐおぉぉ!?!?』


只の回復(ヒール)(Lv1):軽症の治癒。および、毒、状態異常、呪い、病、等を僅かに弱体化させる。

自分の覚えた新たな能力!

まぁぶっちゃけ魚裁くときに怪我してこの世界の感染症とかに罹ったら怖いなぁ...っていうか下手したら風邪で終了じゃね!?

という恐怖心から取得を選んだものだ。


「ど、どうだ古竜さん...?」


説明文を読んだとき思ったんだ、もしその毒が竜の耐性と拮抗する程度なら...

この回復で弱らせた毒だったら押し切るんじゃないかって、治る方向に進むんじゃないかって!


『この...毒に蝕まれて以来、久方ぶりの心地じゃ!』


おぉ翼動かしたところなんざ初めて見たわ!

軽く動かしてるだけなのに吹き飛びそうな風圧だ、小ルラウネは吹っ飛んでいった。


「覚えたばかりだし、そもそも能力が成長するのかも知らないが...」


『いや、これほど有り難いと思ったことはない...今までは直す手段も目途も無かったのだからな!!』


滅茶苦茶喜んでもらえてる、いいことしたなー自己都合だったから完全に偶然だけど。

さて吹っ飛んだ小ルラウネを起こしてっと、ほら起きろーお前に肩貸してたら夕飯に帰れないだろー。


『これまでの借りを返すつもりだったのだろうが、正直わしの方が貸りを作った気分じゃ』


「いやいや気にしないでくださいな、よくわからん敬語モドキも、川の向こうの種族がこっちに住むのも見逃してもらって、そもそも古竜さんいなかったら私今頃野垂れ死にしてるでしょうし」


いや本当に今自分がこの世界で生きてる要因の八割を担ってるからな古竜さん。

毎朝古竜さんの木像に祈りを捧げてもいいぐらいだ、帰ったら小ルラウネに頼んで作ってもらおう。


『いずれこの体が元通り動くようになったなら...その時、改めて礼をしよう』


「んー断り続けても気分良くないだろうし、じゃあそれを受け取って貸し借り無しってことで」


『うむ、きゅーと共に役立つ力を授けよう』


いやーいいことしたし帰って飯を食おう!ほら小ルラウネいつまで古竜さんに土下座してるんだ、

別に怒ってるわけじゃなかっただろ?ただ元気になった風圧でお前が吹っ飛んだだけだ。


「それじゃまた来ますので!」




本拠点に帰って晩飯を食べながら、役立つ力という部分を気になり始めたのだった。

主人公が新たに覚えた能力その一!

「只の回復(ヒール)

軽症の傷を癒し、病を遠ざける。

その者を蝕む呪い、毒、状態異常を弱らせるが、根絶には程遠い。


まぁ絆創膏代わりの能力に、多少の免疫機能向上効果が付いたと思ってもらえれば。

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