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蔦と花弁をまとった臆病達

一度本拠点に戻り水分補給、ついでに煮沸させて予備の水も用意しておく。

...まぁ鱗に溜めておくだけだが、いつかボトル的なのも用意したいなぁ。

プラスチックとか作れる知識は流石に無いし、いやでも能力でカバーできないか?


「いや、そもそもこの世界に石油とかの資源があるかも謎なんだよな」


そう、この世界について自分は何も知らない。

古竜さんも長らく外を見ていないから知識の更新はされていないらしい。

きゅーちゃんはきゅーちゃんだからしょうがない。

つまり多少周辺のことは分かってもそれ以上は分からないということだ、人里はやっぱ行ける距離じゃないらしいしな。


「そうと決まれば川の向こうを探索するか!」


置いて行かれたことを根に持ったのか、拠点に戻ってからもずっと巻き付いてるきゅーちゃんを連れて

対岸へと渡る...まぁ飛び石的なのは目星つけてたから橋とか作らなくていい。

でもいずれ利便性を考えたら橋を作りたくはあるな。

...対岸の連中と仲良くできればだが。


「さぁて、すこーし不安だが実はそこまで心配してないんだよね」


きゅーちゃんが首を傾げてる、可愛いなぁもう。

古竜さんとの会話中、ずっと一つの可能性を念頭に置いて聞いていた。

()()()()()()()()()人型の生き物と会話ぐらいできるんじゃないか!?

ってね、まぁあくまで仮説だし検証もぶっちけ本番だ。


「ヤバくなったら点火するから即ブレス頼むよ、きゅーちゃん?」


笑顔できゅーと鳴くこの子がこっち側の最大火力(文字通り)だからな。

でも森で火とか使いたくないからできれば対話可能であってほしいなぁ…願望だけど。




川沿いを探索しつつ、森の奥の方を警戒しながら少しずつ進んでいると

そこまで奥に入ったわけでもないが第一生物発見!

見た目的にどう見ても「私たち植物人間です」って感じの子たちがいますね...。


(さて、あとはこっちの言葉が無効に伝わるかだ...!)


こういう時はできるだけ丁寧に、人当たりよく、それでいて勢いも大事に!

向こうに恐怖を与えず勢いよく声かけるとかすごい矛盾してる気がするが頑張れコミュ力!


「あのいきなり失礼しますがこちらの言葉は伝わっているでしょうかー!!」


『!!όκιτκαμορτ ,όκιτκαμορτ ,όκιτκαμορτ ,ςοιοπ ,ςοιοπ ,ιτ ,ιΤ』


あれ、失敗?

人型種族:■■■■■

蔦と花弁が体についた、木の根と人を融合させたような生物。

森の生態系では最下層に位置するが、そこそこ数が多いのと植物依存の力=森の力なので

強力な一個体に対して集団で追い返すぐらいはできる。

でも基本何かあったら逃げるか木の上に避難か土の下に避難するビビり達。

主人公はサラマンダーを巻き付けて突然背後から話しかけてきた不審者のため、

不意打ち&弱点(ブレスで薙ぎ払われる)で声が裏返ってパニックを起こした感じ。

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