表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
28/29

第28話 決意

 バンジーハントの如く光景が高速で流れていく中背中越しの圧力が高まっていくのを感じる。

 このまま逃げ切れるか?

 振り返ると沢の上からヒノツジカミが此方を見下ろしていた。そのヒノツジカミの黄金の毛並みは全身から迸る放電によって更に輝きを増していた。

 無理だ。このままでは逃げ切れない。

 正確には俺一人なら脇に逸れるだけで助かるだろう。ヒノツジカミの目的はナァシフォのみでその瞳は俺など見ていない。

 俺には目的がある。その為に国を捨て石を投げられる魔道士になった。行きずりの少女に付き合って命を懸けている場合じゃないんだがな。

 まっ仕方ないさ。袖触れ合うも他生の縁。

 俺は大きの岩を見つけるとその上に飛び乗って立ち止まった。

「旦那」

 俺が立ち止まったの気付いたてんぷらが驚いて振り返ってくる。

「いいから行け」

 ここは俺に任せて先に行け。英雄譚ではお馴染みのシーンを俺が演じることになるとは人生分からないものだ。

「さてはて、ガイガ様の一世一代の名場面、観客はいないが刮目して見よ」

 俺は見栄を切りつつヒノツジカミの方を向きつつ番傘を開いて構えた。

 一度だけだ。

 逃げ切る為には一度あの攻撃を防ぐ必要がある。

 ヒノツジカミの放電が高まっていくのを感じる。もうすぐ決壊する雪崩の如く溢れる力が放たれるだろう。

「悪いがお前の出番はまだ先なんだよ。今は大人しくして引っ込んで貰おう」

 体中で迸っていた放電が両の角に集約されていく。

 来るか。

「螺旋防御陣」

 番傘を軸で高速回転させながら∞の起動を描かせる。

 一瞬だった。

 目の前全てが黄金に染まってと思うと同時に体中に衝撃が走るのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ