1ー5“それは、まるで”
「、、、、はぁ?」
驚いた声なのか呆れた声なのか、それすら区別出来ない声が、この静かになった部屋に響いた。
高校ってなんだ?イヤ、意味は分かるがそこでボクらと同じ時間で攫われた?イヤ、流石にウソだろ。
柊の場合、たまたま車が混んでいなかった、ボクが知らないだけでそこまで行ける超スゴイ近道があった、とかで一応、イヤ1%だったら通る。
だけど、大体同じ時間でボクらみたいに人目が無いわけではない、寧ろまだ生徒がいたりする時間帯だ。
それに、もし仮に学校になら絶対に先生や大人の目がつくんだから誘拐とか出来ないだろ。
「えっ、、、、、高校って、あの?てか、同じ時間で誘拐されたの?」
「、、、、あぁ、傘が無かったら迎えを待っていた。」
「その時に担任に物を運んでほしいと言われて、空き教室まで持って行ったんだ。そこで、オレは急に眠気がきて、そしたらここに」
もし仮に出来たとしても、学校のヤツら全員の目を潜り抜ける必要がある。
てさ、そもそも眠くなったってなんだよな?しかも急に、、、、薬か?だったら、急に眠くなるのも分かる。
だけも口元に抑えるなり、いろんな力が必要だろ。
「ちょっと待て、そしたら誰がオマエを連れ出したんだよ。それがホントだとして」
「分からない。目が覚めたら、あの部屋にいた」
「まぁ、だよね〜、、、、」
コイツらの話をまとめると、ボクらは同じ時間でそれぞれ別の場所にいたのに、同時に誘拐されてココに連れて来られた。
ココは、ボクが雨宿りしていた場所の地下室、今いる場所はどちらとも離れていて柊は時間が掛かる。
真白はそうでもないけど、放課後の高校で人目を盗むのは至難の業、しかも身長190でガタイのいいヤツを運ぶんだ。
高校のヤツら全員が共犯やら買収されてなきゃ、難しいだろ。
あ、そうえば、意味はないけど柊は攫ったヤツらを見たのか?
「柊、オマエ攫ったヤツ見たか?」
「う、う〜ん、、、、、、、、ごめんね。よく覚えてないけど、、、、確か、黒いローブをしていたような、、、、」
黒いローブか、、、、じゃあ、最低でもボクと柊を誘拐したヤツらは、なんかの宗教か?
イヤ、真白もソイツらに攫われたって見た方がいいな。そしたらココに一緒にいる意味ないし。
イヤでも、なんでコイツら攫われたんだ?ボクの場合は園長関連として、コイツらもなんかあんのか?
「あと、オマエらなんで誘拐された理由とか、そーゆうのは目星ついてるか?」
「うーん、それもない、、、かなぁ?多分、絶対」
「、、、、オレも、そうゆうのはないな。」
「、、、、、、、、、、、、」
柊は首を傾げながらドコか確証を終えない返答し、対照的に真白はホントに心当たりがなさそうに返答をした。
柊何かあるとして、真白はガチで何も知らないさそうだな、、、、。
てかこの感じ、前にも何処か、、、、、イヤ、こんな場所にいるから変な事を思い出したんだろうな。
てか、そんな事よりも早くこの部屋から出ないと、柊はさっきよりも元気そうに話してるしコレならなんとかなりそうだな。
あんなに顔色悪かったのに、今はフツーの顔色だ。
寧ろ、最初会った時よりもよく感じるな〜、あの時点で体調悪かったのか?
「ナニカ、アカルイトオモッタラ」
「ナンデココニ、ニンゲンガイルンダ?」
「「!!?」」
しまった騒ぎすぎた!マズイ、早く逃げないと、だが、どうやって?ココは袋小路でーーー
「、、、、は?」
それは、ドアの前に立っていた。
エビやザリガニ、そんな甲殻類を思わせる暗く、ふかいな赤色の肌色と身体、そして背中には蝶やガのような羽根が生えているけれど、ソレは、蝶には似ても似つかないし、かと言ってガのような羽でもない。
ソレは、形だけが似ているだけのまるで子供が描いた絵のような羽で、この世の生物では当てはまらない。
加えて、ザリガニのような爪、命を確実に奪える爪がボクらの方を捉えている。
「ぇっ?、、、、な、なに、あれ?」
柊は、青ざめた顔で小刻みに体を震わせて、カチカチと歯を鳴らして信じられないモノを見るようにソレをジッと見つめるだけで、そこから動こうとしない。
真白はアイツ程ではないが、そこまで同様はしていないようである程度なら動けそうだ。
「キサマラハ、ドウデモイイガ、、、、ドウスルカ。カクホシタホウガ、、、、」
ブツブツと独り言を呟いているのか?そもそもコイツ、何処に口あんだよ。
「な、んだこれ、は、、、、、、」
「ホントになーー」
歩き始めた瞬間、グルリと、目の前にいるバケモノグニャリと歪んだと思ったら、視界が急に暗くなった。
なんだコレ!?なんだ?何が起きたんだ?イヤ違うコレ、ボクが倒れたのか?
立とうとするも、足に全くと言って良いほど力が入らない。
イヤそもそも、体全体にまるで釘を打たれたように体が全くと言って良いほど、動こうにも動けない。
「な、にコレ?、、、、」
「星奈!大丈夫か!?」
「、、、、マァ、キズヲツケナイヤクソクヲシテイルカラナ。」
「サテト、、、、サッササトカタズケルカ。」
「バカっ、まぇーーー」
ボクの意識は、暗闇の中へと落ちた。
そして、バケモノは真白の方へと襲いかかり、そしてその鋭い爪を、胸へと降り下ろすのが見えたーーー
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「年々、奴らは隠れるのが上手になってきてますね。」
「流石に、アレは読めなかったね〜」
「えぇ、本当に、、、、」
まるで、エビが焦げ臭い匂いが辺りにこびり付くが何も気にせずに、あの子は脳缶の方へと行く。
あの子も、このセカイに入って結構経つ、けれど慣れないモノは慣れない。
ソレを認めたらラクなのに、あの子はどうにも認めないしたまに無茶をする。
やっぱり、人間ってよく大丈夫なフリをするね。大丈夫じゃないのに。
「結構やってんな〜ココ」
「、、、、師匠、そんな風に持つのはやめてください」
「コイツらは、人間です。」
「、、、、そうだね。ごめんね」
扉付近に置いてあった瓶を置く。
この子らはまだ、生きている、、、、嫌どっちかって言えばそう錯覚しているって方が正しいかな。
ホント、この子らは趣味悪いな〜。ま、私もあんまし言えないけどさ〜、、、、。
「、、、、ん?」
「蓮、君此処を任せた!」
「えちょ、し、師匠!!?」
蓮の慌ている声を押しのけ、地下へと続くドアをブチ破って急いで何処か懐かしいような、そんな魔力を辿っていく。
すると、辿っていくにつれて段々鉄臭い匂いが鼻についてくる。
そして案の定と言うべきなのか、ある部屋の前にミ=ゴが凶器のような爪から血が滴りながらソコに立っていた。
普段はこんな事はしないんだけどーーー
「ナッ!?オ、オマエハーーー」
「ごめんだけど、キミに構っている時間はないよ。」
しゅぱんと、まるでレモンが切れてその衝撃でレモン汁が飛び出すように目の前の甲殻類、もといミ=ゴはあっけなくその息を引き取った。
そして目の前には、黒髪で堅いの良い男の子がお腹から赤く、濁りのある血を出して倒れていた。
急いでその子を腕の方へと寄せて、傷跡を見る。
お腹を深く刺されたようで、その血は止まる所を知らずに蛇口を捻った水道水のように止まらない。
「この子が?イヤ、違う、、、、」
流れている魔力は、この子じゃない。ふと、視界に灰色の髪が見えた。
すると突然ピタリと止まったと思いきや、動画を逆再生をするかのように流れていた血が、黒色の少年へと戻り始めた。
そして、何事もなかったようにその傷跡は跡型もなく消えていき、感じていた魔力が弱くなった。
灰色の子の方へと近づき、目を見開く。
その子は気を失っているんじゃないかと錯覚する程、眠りについていた。
そして、その子は私が追っていた魔力と全く同じだ。
「、、、、あっははは!そうなんだ。へぇ、そうゆうことだったんだ」
「ーーー確かに、これはあの天達が嫌がりそうだね。」
あぁ、久しぶりだねーーーー
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