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そして、幕は上がった。  作者: バニラ
「ようこそ、こちらの世界に」
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1ー2 “こういった時は思い切るのがいい”

 電気が付いていない、真っ暗な部屋で目が覚め、頭に何か巻かれている感覚を感じる。

 ベッドに寝かされているのか、とても柔らかくふわふわ、ご丁寧に布団も掛けられていた。

 普通の状況なら、瞼を閉じてもう一回夢の世界へと落ちる所だが、今はそんな流暢にしているような時間はない。


「いっ、、、、」


 まだ痛む体を無理やり起こし、殴られた部分を触ってみると、タンコブが出来ていた、だが体の痺れは完全に引いている。

 てか、ココはどこなんだ?いや、多分あの店の部屋の中なんだろうけど、、、、うん?店(・)の(・)部(・)屋(・)?(・)

 いや待て、倒れる前の記憶だと、あそこはシャッター閉まっていたよな?つかあそこ今は人いないじゃないんか?、、、、いや、誘拐するヤツらだ、不法侵入ぐらいはするか。


「、、、、いや、今はそんなんよりココを出ないと」


 ベッドから勢いよく立ち上がると、コドン!、豪快に足が机にぶつけた音をたてた。

 だけどそんなことはどうでもいい、早くドアを探さないと。

 それに、あまり暗い中には居たくない。

 だが、この部屋は真っ暗のせいでどこに電気のスイッチがあるか、手探りで探していたから、少し時間は掛かったが、なんとかスイッチを見つけて電気を押す。

 暗闇の中にいたのもあって、突然の強い光に、一瞬目を顰めてしまう。

 だけどよかった、コレで明るくなるな、、、、。

 目を開けると、そこはドラマに出てくるコホリ臭い、薄汚い物置のような部屋ーーー


「、、、、暗くてあんまり見えなかったけど、キレイだな」


 ではなく、パッと見汚れが一つもないとてもキレイな部屋だった。

 ご丁寧にベッドの他に、ローテーブルにクッション、タンスなどが置かれていた。

 そして、電気をつけて分かったがすぐ隣にはドアがあり開けてみようとする。


「、、、、そう、だよな〜」


 ガチャガチャ、ただその音を立てるだけで開けることができない。

 まぁそうだよな〜、、、、とりあえずこの部屋になんかあるか、探索する他ないか。

 とりあえず、ボクが寝かされていたベッドを取り敢えず調べる。

 ベッドは、質素でフツーにどこにもあるようなモノだと感じるが、生地を触ってみると柔らかくて、とても触り心地がいい。

 もしボクが疲れていたら、すぐに寝ちゃいそうだな。てかコレは高そうだよな。


「、、、、なんてゆうか、誰かの部屋みたいだよなココ」


 あの店の外見とは裏腹に、誰かがいるような部屋だしキレイで掃除も行き届いていて清潔感がある。

 なによりここにあるモノの存在だ。

 ただ攫ってきたヤツのために、ベッドやタンスがある部屋に置くか?ドラマとかのイメージだけど、物置部屋とかに閉じ込めるもんだと思うんだけどな。

 それはさておき、タンスを開けてみると中に服やズボンが置かれていた。

 サイズからして男か?女にしてはとても大きいからそうなんだろうな。


「何だコレ?」


 色々服を物色していると、白衣が出てきた。

 なぜ白衣が?ココは攫ってきたヤツらの拠点だよな?白衣なんて、必要なのか?

 あるとすなら、黒いローブとかじゃないのか?それにワイシャツやポロシャツのような服ばっかだ。

 誘拐に全くと言っていい程に向いていない服ばっかりだ。

 ことんーーー


「!!?」


 ヤバっ、アイツらか!?

 急いで後ろを振り返ってみる、がドアは開いていなかった。

 下を見てみると、星のマークを飾ってあるチョーカーな落ちていた。

 ビックリした、、、、、流石に今の状態でケンカはちょっと負けそうだからな。

 安心して胸を撫で下ろし、落ちた星のチョーカーを拾う。

 星は黒と赤を混ぜた色をしていて、よく見かける銀色では無かったし、後から塗られたような感じもしない。

 あとは、なんだろ?なんか違和感を感じるんだよな。

 なんてゆうか、厨二病が持っていそうなやつだな。

 まぁ厨二病は、どんな歳を取ろうと中々治らないって聞くし、別に不思議じゃないか。

 つか、こんな色を売っている店ってあんだな。


「、、、、あ、コレ逆なのか」


 そうか、この違和感の正体はアレか星が逆だったからなのか

 何だっけ?逆の星をなんか言うよな?


「最近はこんなん売ってるんだな〜」


 まぁ、そんなことより今はココを出れるようなモノがないか探すか。

 それから、白衣と同じように何かないか探ってみたがこの持ち主は重症だった以外は、よく分からなかった。

 それから、しばらくこの部屋を隅々まで探索がソレ以外は特になんも無かった。


「どーするか」


 てかなんでボクを誘拐されたんだ?ボクは別にそんな誘拐されるような家柄じゃないんだよな。

 フツーに保育資格が欲しい女子高校生だぞ!ボクを誘拐をしてなにになるんだ、


「松野園長、、、、」


 ポツリと自然に、この人の名前が漏れた。

 松野園長(まつのえんちょう)、ボクの実質親みたいな人であり、恩人だ。

 園長は、訳ありの子供達を保護して育てる、児《・》童(・)養(・)護(・)施(・)設(・)の園長をやっている、かくゆうボクもその1人だ。

 だが、ソレをするためにはお金がかかってしまう、けれど、園長は資産家をしていた過去があり色んなカブやらやっていた時期があった。

 だから、そのお金のお陰で、他の施設と比べたらある方だ。

 てか、フツーにお金は結構ある方だと思う、毎年遊園地に行けてるし、スマホも結構最近のを貰えたしな。

 まぁだから、その金欲しさでボクを、誘拐したなら納得してしまう。

 もしソレなら、ボクは今人質ってことか?


「いや、ソレでも脱出することには変わりないな」

「いやでもどうするか、出るにもガキがなきゃいけないよな、、、、」

 

 とは言っても、この部屋を見ても目ぼしいものは、全く無かったな、、、、。

 もう、いっそのこと人がいないことを祈って、このドアをぶち破るか?

 いや、もうソレにするか?この部屋を探索してもいい物無かったし、もう人にいないことに賭けてやっちまうか?いや、やるか。

 そうと決まれば、こうゆうことは何も考えずに、やる方がいい変に考えて“出来ない”が一番マズイからな。

 ローテーブルをどかし、ダルくて仕方ない体を無理やりやる気に変える。

 そしてーーー


「ッりゃあ!」


 勢いよくドアに飛び蹴りをいれ、豪快な音をたててドアは廊下の方へと、すっ飛んで行った。

 廊下を覗いてみると幸いに人はおらず、大きな音をたてたとのに人が来る気配もなかった。

 ひとまずよかったわ。マジ人いなくてよかった。

 廊下は、あまり電気がついてなく薄暗くて不気味に感じる。

 ソレもそうだが、この部屋と同じように窓がなく外からの光が入る場所がない。

 てことはやっぱココ、地下なんだな。

 不気味に光る一直線に続く廊下に出て、外へと繋がる道を探しに出るのであった。

この作者を見ていただきありがとうございます。

初めまして、作者のバニラと申します。

この作品は、次回から一週間に一回の更新の金曜日の夕方4時に投稿出来るように頑張っていこうと思います。

ブックマークや評価をしていただけると大変励みになりますしモチベが上がります。

こんな作者ですが。どうか、今後とも見てくださると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

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