枝豆とビールは友達
日曜日の昼下がりのんびりとした空気の中、プチンパチンと音がする。
ザルの中でキッチンバサミを使い一つ一つと枝豆を枝から外していく。
豆から生えた毛が指をチクチクと刺していく。
そのチクチク達を塩をまぶしもみ洗いで取っていく。
ザルをボウルから上げると、ちょうど頃合に湧いたたっぷりのお湯で豆を湯がいていく。
歯ごたえの残るちょっと固めに茹でたものが大変好ましい。
ザルに上げ温かいうちに塩をまぶして出来上がり。
茹でたての温かいのも美味しいし、粗熱を取って冷蔵庫で冷やしたものもどちらも美味しい。
我慢出来ないので今日は茹でたてを頂くことにしよう。。
ザルからワシッと掴みきつね達のお皿に枝豆を取り分ける。
殻入れはこのボウルだよと教えれば、素直に頷きその通りにする。
きつね達はお互いの口の中に枝豆をプチッと出し合いながら食べさせ合いこしていた。
まるで天国の長いスプーンのお話のように仲良く交互に枝豆を食べている。
その微笑ましい光景をつまみにビールの缶をプシュッと開けて枝豆と共に喉に流し込む。
この香り、この味わい。。
くぅ~。。やっぱり旬の物は格別だ!
冷凍の枝豆も美味しいけれど、やはり枝付きの枝豆は段違いだなぁ。
枝豆とビールは仲良しの友達!
枝豆を摘まむ手が止まらない。。
「美味しいねぇ。。」
「旨いのぅ。上出来の枝豆、茹で加減が絶妙じゃ!」
「まめちゃ枝豆うまうま~。」
皆が思い思いに、素晴らしい旬の恵みに賛美を送る。
こんなに美味しいなら一年中食べられたらなぁとも思うけど、今の季節だけだからスペシャル感があって更に美味しく感じるのかな。。
2匹は日本酒が飲みたいと言うので、冷蔵庫に入れていた地元の酒蔵のミニボトルの物をお猪口に少しだけ注いであげた。
フルーティーで飲みやすく、つい飲みすぎてしまうから小さいボトルを購入したものだ。
嬉しそうにひと舐めするとすぐに出来上がってしまい、いつものツンから少しデレにシフトチェンジした寿安。
私の作る料理が如何に旨いのかという事について懇々と語っていて、聞いていて少々こそばゆい。
ペロペロペローっと一気にお猪口を空にしたけれど、全く様子が変わらずもっとちょうだいと催促する福。
福はもしかしてザルとかウワバミとか言われる類のおきつねさんなのだろうか。
何回かお酌をしてやると小さなミニボトルはすぐに空になった。
この様子では、きっと一升瓶を1匹で軽く空けるだろうと簡単に想像がつく。
旬の恵みと旨い酒に感謝しつつ、枝豆を囲んでわいのわいのと盛り上がる昼の酒宴は夜がとっぷり暮れるまで続きましたとさ。。
この後酔っ払って寝落ちした寿安を、福がおんぶして寝床に運んでいました。




