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鯛焼き漁船大漁一本釣り

うぅ〜、いつの間にやら寝てしまったみたいだ。

なんだかいつもよりグッスリ眠れたような気がする。

休みの日は目覚ましをかけなくてもいいから最高だよ。


さてさて、それでは好きなだけ惰眠を貪るとしちゃいますか。

二度寝をしようとダラダラと寝返りを打ち、ふとベッド横の床に目を遣る。


クッションの上で2匹仲良く並んでクークーすやすや眠る姿が目に入ってきた。

おくるみに使ったタオルを体に掛け、眩しかったのかティッシュをアイマスクにしているのが妙にへんちくりんで可愛い。


そっか〜。昨日の事、夢じゃなかったんだ。。


てっきり疲れた時に見る変な夢だと思ったよ。

だって、ぬいぐるみが喋って動くなんて、それこそ夢にも思わないもんね。

事実は小説より奇なり、なんて言葉もあるもんな〜。

本当変な事が起こる世の中だよ。

こんなの二度寝しないとやってられないよね。


そんなこんなと考えていると、すやすやと眠る2匹につられてあっという間に夢の世界に誘われてしまう。


夢の中で見たのは、

大漁旗をバックに大きな大きな鯛焼きを一本釣りで沢山釣り上げる2匹のきつね。

私にも釣った鯛焼きをいっぱいご馳走してくれて、2匹と一緒に美味しい美味しいと食べていた。

つぶあん、こしあん、カスタード、抹茶クリーム、チョコクリーム、色んな味の鯛焼きがあって楽しい♪

ちょうど海を見たら海水が緑茶になっていて、湯呑みで掬っていただいた。

熱過ぎずぬる過ぎず、とても丁度良い。

わっはっは、ここは鯛焼き入れ食いスポットなのね。

どんどん釣ってどんどん食べよ〜!

などと張り切っていたところ、


「まったく。いつまで寝ておるんじゃ、寝坊助め。」

「まめちゃスヤスヤかわいいね〜。」


と、パシパシと優しく叩かれる感触とヨシヨシとされる感触が交互にやってくる。


だめだよ、私ずっと鯛焼き漁船に居たいんだ。

だってここは天国じゃないか。

でも、もうそろそろお腹がはち切れそう。


「もう食べられないよ〜。」


むにゃむにゃと呟く嬉しい悲鳴に、


「こやつ夢でまで食い意地を張っておるのか。なんとほんに食いしん坊なやつじゃ!」

「まめちゃ食いしん坊ね〜。」


とうっすら引き気味の声色が聞こえてくる。


「もうそろそろ起きよ!」

「お寝坊まめちゃ〜。」


こちょこちょと、ふわひわの毛並みで鼻の辺りをくすぐられる。

この感触は尻尾だろうか。。

これは、もう、もう、は、は、は。。。


「へぶしっ!!!」


くすぐったさに我慢出来ず、盛大なくしゃみが出てしまった。

そぉ〜〜っと片目を開けて見ると、

ちゃっかり遠くに避けて回避しているきつね小とモロに食らったらしいきつね大。


「いったいいつまで寝ておるんじゃ!お天道様はもうてっぺんじゃというのに!」

「おはよ〜?こんにちはかな〜?」


きつね大はおくるみタオルでごしごしと体に散った唾を拭うと、ほっぺにスリスリと寄ってきた。


うん、寝起きからもふもふを堪能出来てとても良い一日の始まりだ。


「おはよう。たくさん鯛焼きありがとね〜。どれも美味しかったよ〜。」


ときつね大を撫でながら言うと、やれやれという顔でため息を吐くきつね小と(?)が顔に浮かび小首を傾げるきつね大。


今度美味しいと噂の鯛焼きを2匹に買ってきてあげようね。。

きつね小は粒あんの鯛焼きに渋めの玉露。

きつね大は、チョコクリームの鯛焼きを牛乳と一緒に食べるのが好きなようです。

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