うちのケセランパサラン達のマッサージの腕が極上でした。
寝る準備はあらかた済ませた。
サイドテーブルにクッションを置き、ベッドの上のすやすやきつねをそーっと移動させる。
ベッドで寝かせたままだと寝返りで潰してしまいそうだし汗
そっと置いた瞬間にパッチリと開く2匹のお目々。
なんかあれかな、俗に言う背中スイッチってやつでしょうか。
そんなところまで赤ちゃんみを出してこなくても良いのに。。
「おぉ、いつの間にやら眠っていたようじゃ。」
「まだお目々ねむちゃい〜」
すやぁ。。とまた眠りそうになるきつね大に、きつね小が声を掛ける。
「こりゃ!寝るでない!旨い飯の恩返しをする時は今!」
「分かったよ〜。ごはんうまうまだったね〜。」
タオルおくるみに包まれたままジタバタともがく二匹。
「これを外すのじゃ!早うせい!」
「エーン、ぜんぜん取れないよ〜」
「分かった分かった。ちょっと待ってね。」
順番におくるみを取ってやると現れたのは、お風呂のおかげでふわっふわになったケセランパサラン風きつね2匹。ケセパサきつね。
体に自由を取り戻し、キューンと伸びをしている姿も愛らしい。
「こちらへ参れ。背を上にしてここに寝転がるのじゃ。」
「どーじょ〜」
先ほど恩返しと言っていたけれどこれの事だろうか?
今から何が始まるか分からないけど、とりあえず素直に従ってみる事にする。
よっこいしょっとベッドの上に背中を上にし横になると、私のスマホを指差し言った。
「ひーりんぐみゅーじっくなる音楽をかけるのじゃ。」
「すきなのかけて〜。」
はて?意外と物知りなきつねだなと思いながらも、検索して良さげな動画の音楽を流す。
ぽわ〜ん、ほわ〜んと優しい響きが部屋を満たしていく。
すると背中の上によじよじとよじ登り、
肩や背中や腰の上でぴょんぴょん跳ねるきつね2匹。
お菓子でまるまる肥えたせいか、程よい重さが心地良い。
一週間のデスクワークでカチコチに固まった体が解されていく。
「はぁああ〜、気持ち良い。極楽〜。」
「それは良かったのぅ。旨い飯の礼とご当地お菓子とやらの罪滅ぼしじゃ。」
「お菓子ごめね〜」
ひとしきりぴょんぴょんしてもらった後、顔の横で子守り歌を歌ってもらいだんだん瞼が重くなる。
小気味の良いリズムで尻尾でぽんぽんされ更に睡魔がやってくる。
眠りに落ちる寸前に聞こえたのは
「おやすみ、豆介。良い夢見るんじゃよ。」
「まめちゃまた明日ね」
という、とてもとても優しい声だった。
豆介って誰だろう、だけどなんだか不思議と懐かしい感じのする呼び名だ。
少し気になるけど、もうとっても眠くて眠気に抗えないよ。。
私もきつね達のマッサージを受けたいです〜。
絶対に気持ち良いはず。
そしてお返しに、きつね達の小さい肩を揉んであげたい。。




