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ちいさな食卓を囲むは見守り蛍光色ジャンパーきつねと私

ズズズ。。

はぐはぐあむあむ。。


無心にうどんとお揚げネギじゃこチーズ焼きを食べる1人と2匹。

最後の一本をちゅるんっと啜るとお出汁を少し飲んでふーっと息を吐いた。

キツネ達は脇目もふらず夢中で食べているようだ。


「ところで、君たちは一体何者なの?」


はぐはぐ食べ続けるキツネ達はお揚げを食べるのに必死過ぎて、私の声が届いて無いようだ。


「お〜い、もしも〜し!君たちは何なんですか〜!」


さっきより少し大きな声で呼びかけてまだ聞こえてなさそうなので、豆皿ふたつをスッとこちらに引き寄せた。


「まだたべてるの〜」

「これはワシのじゃ!」


口々に抗議をぶつけるふわふわキツネたち。

ぷんぶんしてるみたいだけれど、可愛いから怒っても全然怖く無いんだよね。


「だめっ!質問にちゃんと答えないなら残りはあげない。君たちは何なの、どうして動いたり話したり出来るの?」


2匹をじっと見つめて聞いた。

食べかけのお揚げをお預けされ、ぐぬぬ。。と悔しそうにしている。

でもやっぱり食べたいからか不服そうにして答えたのは、


「ワシらは特別な存在なのじゃ」

「とくべつ〜」


えっへんと得意げに答える2匹。


「特別な存在?確かに動いたり話したりごはんを食べたりするぬいぐるみなんて他に居ないもんね」


と返すと、


「ワシらはぬいぐるみではない!」

「ぬいぬいちがう〜」


と首をフリフリして否定をしてくる。


そういえば、2匹をぬいぐるみを雑貨屋さんで買う時にレジの店員さんが、あれ?タグが付いてない、値段が付いてないってなって。。

それで、

「店長ー、このキツネぬいっておいくらですか?」

「あー、値札付け忘れたのかな?確か動物シリーズ、大小サイズの子達は一律決まってたはず。お客様、お待たせしてしまって大変申し訳ありません汗」

って急いで適当に値付けされていたけど、まさかぬいぐるみじゃなかったなんて。。


「ぬいぐるみじゃないって言うなら、じゃあ何なの?キツネ星人とか悪霊とか?」


また質問で重ねると、


「な!?何と失礼な!こんなに清らかなワシらが悪霊だなぞある訳がないではないか!」

「ぴゅわぴゅわ〜」


何で小さいキツネはしっかりと喋るのに大きいキツネは幼児言葉なのさ。


それから何度も聞いてみたけれど、結局正体は明かしてくれなかった。

もしかしたらもう少し仲良くなったら(食べ物で懐柔したら)、聞き出すことが出来るかもしれない。


「じゃあ、どうして私と一緒に居るの?動けるなら自由に行きたい所に行けるのに。」


ごにょごにょと身を寄せ合い内緒話をする2匹。

ああでもないこうでもないと言い合っているのか中々長い時間話しているようだ。

やっと意見が折り合ったのか、2人が顔を見合わせてうん、と一つ頷くとこちらを真っ直ぐに見て言い放ったのは、


「見守り!」

「こもり!」


見守り?子守り?

それってぇとあれかい?

横断歩道のところに旗を持って、登下校中の小学生とかを見守ってくれてる派手なジャンパーの地域のじいちゃんばぁちゃん達、みたいな?


「気を付けて行くんだよ〜」みたいな?


ふと蛍光色の派手色のジャンパーと帽子を身に付け旗としっぽをフリフリと振り得意げに小学生達を見守りする2匹が脳裏に浮かぶ。

地域のお手伝いギツネもなかなか良いな。。

地域の見守りの方々、本当に尊く頭が下がります。

蛍光色ジャンパーや緑ジャンパーのおじいちゃんおばあちゃんはヒーローみたいで格好いいです。

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