格下
「レベッカ、新しい仲間が今日から増えた。」
目に前にいる美少年をずっと目に焼きつけた。どうにかしてしまいたかった。
「ずっと寂しかっただろ?」
私は喋れるようになった。
「今日から口は塞いだりはしない。その代わりこの少年の監視役を任せる。そうだな。何か悪さをしたのを報告出来たら報酬を与える。」
「良いわ。引き受ける。証拠がなくても報告内容は成立するの?」
「もちろんだ。君をよく信頼してるからな。」
完全に信頼してるわけじゃないのはよく分かる。でもその言葉が嬉しかった。
「私に任せて。あなたの頼みなら何でも実行するから。」
いつの間にかサイモンはいなかった。
「その声はレベッカなの?」
「アリッサ‼︎」
「ずっと会いたかった。どうなっていたかずっと気になってた。元気そうで良かった。」
「あんたと久しぶりに話せたら元気になる。」
彼女の声は心地良かった。
「ねえ、誰と話してるの?」
彼は目を覚まして、声をかけた。
「喋って良いとは言ってないけど。あんたは私の監視対象なのよ。サイモンが任命する前からそうだったのよ。」
「何言ってるの?」
「疑問を抱いても無駄よ。世の中ね、道理にかなってることばかりじゃないから。追求しない方があんたの身のためね。喋る時は私の許可がいるから。」
「何言ってるんだよ。どう見てもそんなこと言える状況じゃない。僕達は誘拐されて監禁されてるんだよ。」
「だから何?彼は外の汚れからの救済者だから。」
「君は洗脳されてる。」
「私が洗脳されてるならあんたはもっと洗脳されてるわね。」
「君はどうかしてる‼︎」
「そんなことない。レベッカは至って普通だから。突然の状況で無理もないわね。そのうちあなたみ分かるわ。彼が私達に何でもしてくれる存在だって。」
「あんたもやっと分かるようになったんだ。」
「私、あんたのこと洗脳されたカルト女だと思ってた。だけど間違っていたのは私の方だった。彼が教えてくれたのよ。」
「うーうー‼︎」
「隣にも人がいるの?助けないと。」
「無駄よ。」
「そんなこと言わないで。」
「助けてどうするつもり?彼のように一生その子の面倒見れるかしら?」
「面倒見るのは僕達子供だから無理だ。信頼出来る大人達に任せるしかないよ。」
「私達の信頼出来る大人はサイモン。」
「私達の信頼出来る大人はサイモン。」
「私達の信頼出来る大人はサイモン。」
「ほらあんたも言うのよ。」
「君ははどうかしてるよ。絶対に言わない。」
「そう。いずれ分かってくるのよ。」
「しっかりしろ。こんなのどう考えてもおかしい。一緒に出る方法を考えよう。」
「うーうー。」
「私のこと説得しようとしても無駄よ。出る方法なんて知ってるけど私はここを出るつもりはないの。愛する人達がここに揃ってるんだから。」
彼の姿は美しい。もっと見たい。
彼としばらく2人で過ごした。
「食事の時間だ。変わりわないか?」
「彼聞き分け良いから逃げたりなどしてないわ。とても良い子だから。」
「それは良かった。」
彼は私にだけご飯を与える。彼はそんな私をずっと見ていた。かなりお腹が空いてるようだった。何か食べたそうな表情で私を見た。そんな彼の姿を見るのが快感だった。
「レベッカことなんでずっと見てんだ?そうか、お前もご飯を食べたいんだな。彼女は特別だ。今から言うことちゃんと聞いたらご飯を与えてやる。」
彼は手錠を解錠した。彼が逃げようとすると力づくで殴りかかり彼は動けなくなった。
「やめて!」
彼はアンソニーの服を全て脱がした。
「最初からこうすればよかったんだな。」
「気持ち悪い!ペド野郎が!」
「聞き分けの良い君からそんな言葉が出るなんてがっかりだ。」
彼は片方の手を後ろに持って来て手錠をかけた。
「これから俺の方を見てシコって見ろ。」
「は?」
「そうだな。それが出来ればご飯を与えてやる。ただし拒否するなら今後ご飯を与えず餓死させる。それだけじゃない。このムチで痛い思いをさせてやる。レベッカと違って裸だから痛いぞ。」
アンソニーはサイモンに向かって唾を吐いた。
「君にはがっかりだ。」
彼は私にビンタをした。
「彼女は関係ないだろ!」
「そうだ。全く関係ない。だけど君が聞き分けの悪いことをするなら彼女がどんどん傷つく。どうだ?君のせいで誰かが傷つく思いは?罪悪感を感じたくなければやるしかないだろ?世の中にはこう言う言葉があるな。男の子は女の子を守らないといけない。男の子は強くなきゃ駄目。」
彼はサイモンを睨んだ。
「要するにお前は弱い男の子ってことだ。そうだな。学校の友達がこの姿を見たらどう思うだろうな?表向きは可哀想って思っても何で女の子を守ってやらないと思うだろうな?」
「やめろ、やめてくれ!」
「君は学校の人気ものじゃなくなるな。弱い男としての判子と被害者としての眼差しでずっと見られるだろうな。」
彼は泣いていた。
「自分の弱さで泣いてるのか?情けない。彼女を守りたければやって見ろ。」
彼は言われる通りにマスターベーションをした。私はそんな彼の姿から目を離すことを出来なかった。絵を見ているような感覚だった。とても美しかった。
「よく出来たな。やればちゃんと出来るだな。」
サイモンはアンソニーにご飯を食べさせた。彼は涙を流しながらご飯を食べていた。プライドが傷つく彼の姿も良かった。
「もし今後歯向かうような行為をするならコイツの命がないと思え。分かったな。」
結局彼はパンツだけ履かされてほぼ裸だった。さらに両手を縛られてしまった。
「これがここでの生活よ。悪くないでしょ?言うことを聞けば高待遇になるのよ。そうね。ここで知り合ったアリッサは気に入られたから宮殿のような部屋に移動出来たのよ。今は隣の黄色の部屋にいるけどかなり飾りが豊かな部屋よ。」
「矛盾してる。僕より気に入られてるのに何で君はこんな汚い部屋にいるんだ?」
「部屋以外でご褒美を貰ってるの。それと私の役割はこの地下世界の門番なの。まだ信じられない?」
「納得が行かない。彼は待遇を変えて分裂させて君達を洗脳してるんだよ。それに恐怖や劣悪な環境に置かれれば正常な判断が出来なくなる。今まさに君が置かれてる状況だよ。君は逃げてるだけだよ。」
「だから何?最初から望んでた運命だった。いつも注目されるのはつるんでた元友達。でも彼はよく私を一目置いてる。」
彼が来てから3日が経った。私は彼の前で自分の手錠と足枷を解錠した。
「僕のも解いてくれ。頼む。」
「このままで良いじゃん。私は探索する為だけに解いただけちゃんと戻る。もしこのこと話したらこのナイフでアソコを使い物に出来なくすることだって出来るけど。もしくは銃で頭を撃ち抜かれたい?武器は隠し持ってるんだよ?」
「言いはしない。いや出来ない。」
私は地上に上がった。また彼の部屋で変装をした。その後部屋を出て彼の娘の部屋に入った。彼女の引き出しを見た。すると写真が出て来た。
「何でここに?」
そこには彼女とその友達とアンソニーが写っていた。
「彼にも色気ばら撒いてたんだ。笑える。」
私は彼女の写真をポケットの中に入れた。
「ただいま。」
あの女の声がしたのですぐにクローゼットに入った。
「信じられない。もしアンソニーが誘拐されてたらどうしよう。」
「やめて。そんなこと想像したくない。」
「そうよ。まだ決まったわけじゃないでしょ。きっと戻って来るよ。」
「誘拐事件って色んな所で起きてるしその可能性も高いと思う。犯人は遠くから誘拐した可能性もありそうだし。」
彼女達は暗い雰囲気だった。
「パーティーの時もっと話しかけるんだった。」
「これ以上落ち込んでたら嫌がらせする奴がつけ上がって来そうだよ。前向きになった方が良い。」
「そう言ってすぐに前向きになれるわけないでしょ。今ごろどうしてるのかな。何だかずっと気がかりで。」
「そう言えば彼って彼女いたのかな?」
「あの感じはいる感じよ。結局聞けなかったけど。」
「もしかしてゲイってパターンとかは?」
「それはショック大きい。」
「彼女に隠れて他の彼女がいたりして。」
「そんなありもしないこと話して面白い?そんな気分じゃないんだけど。」
「現実主義者かよ。」
「あんたがわけのわからない想像ばっかりしてるだけ。」
私はクローゼットから彼女達を見た。はやくいなくならないかと待っていた。そこにはボロボロになったドレスも入っていた。さらに切り刻んでやりたいと思った。
「今度どこか行かない?いつもあんた達のお父さんとかお母さんが送ってくれてるからうちのパパにどっか連れてって貰おうよ。」
「それなら新しく出来た科学博物館とか行きたい。」
「良いね。楽しそう!それで決まり!」
「決まったならパパとママに伝えないと。」
しばらく彼女達は雑談していた。
「そうだ。あのボロボロなドレス出して置かないと。ママが捨ててくれるから。」
彼女はクローゼットを開けた。
「もう見る度に腹が立ってくる。」
苛立ちながらクローゼットを閉めた。
「写真でも見たけど実際に見ると本当に悲惨すぎる。その犯人私も許せない。どんなサイコ野郎か気になる。」
「それが分かったら今ごろ私達にボコボコにされてるわね。」
彼女達は雑談を続けているうちに夕方になった。彼女の母親が送ることになった。私は腐ったクレープを彼女の服にくっつけた。
「感情的になってマジでうける。あんた達に私を倒すことは出来ないのにね。」
私はトイレに行った。ポケットから写真を取り出した。アンソニーの部分だけ残して他の写真は破ってトイレに流した。汚い紙切れのように流れて行った。
「これで全てなくなったわね。写真以外も全て流れてしまえば良いのに。」
私は再び地下に降りた。他の部屋に入ろうと思ったが入る気にはなれなかった。アリッサがいた宮殿のような部屋は鍵がついていて入れなかった。誰が今使っているか分からなかった。
アリッサに会いたくて黄色の部屋に行った。
「アリッサ…どうしていないの?」
開いてみると誰もいなかった。




