表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ほぼ亜人種しかいない世界で、おっさん声うさ耳獣人ショタとドSなダークエルフのバディが活躍する話  作者: しおんえみ
ニルヴァーナ編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

119/121

第十八話 岩窟の研究室 其の四

 クローリーと白露は、研究室の入口から見て真正面にある部屋へと入った。

 部屋の中央に、長い机が置かれ、左右に天井まである本棚が設置されている。

 入って右の本棚には図鑑や医学書、辞典の背表紙が見られる、入って左の本棚には紐で綴られた本がぎっしり詰まって、図書室の様だ。

「研究の資料室のようだな」

 白露は右の本棚から、手近にあった図鑑を手にとり捲った。 

「これは薬草図鑑ですね」

 クローリーは左の本棚の中央辺りから、黒い紐で綴られた本を取って開いた。

「研究の日誌だな」

 日付けは十年以上前と古く、素材の組み合わせと効能の結果が書かれている。

 一段上を引っ張り出すとさらに日付が古く、本棚の上から古い順に並んでいるようなので、下方から新しそうな日誌を開いた。

「白露みてみろ。グールの血を使った薬の研究について書かれてる」

「…………」


 3.1


 秘薬もついに実用段階に来た。月人の生き血にはグール化を抑える効能があることが分かった。

 ドワーフに伝わる祝福の花と合わせれば、あの御方の望む薬が出来上がるかもしれない。


 3.3

 グールの血は抜いても生きているが、月人の血はすぐに死んでしまう。

 月人とグールの血を混ぜると、グールの血が抑え込まれ、やがて死んでしまう。


 3.10

 グール化しつつあるリンクに月人の血を輸血してみたが、拒否反応を起こした。

 野ウサギの血を輸血したら収まった。

リンクは、やはり獣人ライカンなのだ。





「グールの細胞再生能力を得たいようだな」

「ここに書かれている“あの御方”って誰でしょう?」

「棚に紐の色が違う綴りの本がある。開いてみよう」

 日誌は黒い紐で綴られているが、その中に白い紐で綴られた本が一冊あるので、手に取って開いた。

「人の名前が書いてありますね」

「表紙に顧客リストと書いてある」

 白露はリストの中から気になる名前を見つけた。

虹雲こううん

「知ってるのか?」

「ええ、かなり昔に、寺院の秘薬作りの最高責任者だった人です」

「だった。ということは」

「十年以上前に高齢で隠居なされて、修練所で修練の指導をしている方なので、私も一度しか姿を見たことがありません」

「……ベルデ。確か副騎士団長に就任したばかりの。あと十貴族のひとりヴィオレット夫人の名前がある」

「騎士団と十貴族ですか」

「持ち帰ろう」

「そうですね」

「もう少し、日誌を見よう」

「はい」

 

 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ