黄門様のあんこ
天気が良かったので、あんこは散歩に出かけた。
今日は「水戸黄門モード」に設定されていた。
あんこがしばらくブロック塀の上を歩いていると、友達のおじいちゃんに会った。
「あんこちゃん、こんにちは。」
あんこはブロック塀から飛び降りておじいちゃんに言った。
「格さん行きますよ。」
「今日は水戸黄門か。わしの好きな時代劇だぞ。
ははー、黄門様、お伴します。」
おじいちゃんはかしこまって、あんこに付いて行った。
「おーあんこじゃん、今日は何モード?」
小さい方のヤツの友達が話しかけてきた。
「助さん、行きますよ。」
「何それ?良くわからないや。でもついて行ってやるよ。」
しばらく3人で歩いていると悪代官(近所の野良猫)に出くわした。
悪代官が黄門様に因縁をつけてきたので
「格さん、例のものを。」
とあんこが格さんに催促した。
「・・・」
あんこが格さんをチラッと見た。
「おじいちゃん、あんこがなんかしろって言ってるよ。」
「おーお決まりのあれね、ひかえおろー、このもんどころが目に入らぬかー。」
と言っておじいちゃんは持っていた携帯電話を印籠の代わりに悪代官に見せた。
悪代官はフンと言ってどこかに行ってしまった。
暫く歩いていると近所のおねえさんが通りかかった。
「あんこちゃん、こんにちは。今日はどんな冒険してるの?」
「お銀も行きますよ。」
おねえさんが不思議そうな顔をしていたので、おじいちゃんが説明した。
「水戸黄門知ってるわ。お銀ってお風呂シーンが有名なのよね。今日はナシね。」
そして4人で旅を続けた。
あんこはお腹が空いたので家に向かった。
家に着いたとき、ママがちょうど家の前に出てきた。3人を従えて帰ってきたあんこにため息をつき、みんなにひたすら謝った。




