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いきなりクライマックス いきなり勇者(連載版)  作者: 海のくらげ


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第二話 いきなり勇者

#第二話 いきなり勇者


『お前達では私を斃す事は叶わぬ』


肌をビリビリと刺激する敵意の満ちた声のする方を見ると、深い闇から這い出て来たとしか思えない姿をした人間がいた。


いや、あれは人間なのか?


相対するのは深い緑色の軍服を来た兵士。


肩から袖の先と脇から足の先まで黄色い二本線が入っている。


その手に握られた剣は刀と違って分厚くて重そうだ。





どうやら、転生したらしい。


しかも見るからにいきなりクライマックス!


カップラーメンにお湯を入れて蓋を閉めたところだったし、五分のやつだからそれまでに戻ればなんとかなる!





闇としかいいようのない者に対峙する兵士と息を合わせるように周りから更に兵士が四人現れた。


五対一とはいえ異形のものがどのように戦うのか不明だ。


数は多い方がいい。


ここで加勢しなければ男がすたる。


いや、本当は逃げたい。




武器を探して見回すと手にはナイフを持っていた。


なんだナイフって。


あ、俺は道案内か何かか?


まあいい、考えないでおこう。


視界の隅に草の上で膝を付いた男が女の子を抱いている。


その女の子は苦しそうに息をしている。


絶対にキーパソンだ。


「どうする?」


その男に向かって尋ねると決意に満ちた目で「核伐隊は精鋭だ。命に替えてもあいつを斃す」と返って来た。


一人呑気にカップラーメンを気にしてる自分が恥ずかしい。


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