表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
HINA-死神の系譜-  作者: 竜堂さくら


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
38/102

第38話 お詫び


 夕方。


 雛のスマホが鳴った。


 画面を見ると、楸からだった。


「もしもし」


『よう』


 聞き慣れた声だった。


『こないだは済まなかったな』


「大丈夫」


 即答だった。


 楸が少し苦笑する。


『詫びと言っちゃ何なんだが、駅前の室内プールの無料券が四枚あるんで、神崎も誘って四人で行かねぇか?』


 雛は少し考えた。


「美玲に聞いてからでいい?」


『もちろん』


「わかった」


 電話が切れた。



 雛はすぐに美玲へ電話をかけた。


『もしもし?』


「もしもし美玲」


『雛。明日の相談?』


「楸先輩がプール行かないか?って」


『急に?』


「なんか、お詫びがしたいから、四人で行こうって」


 少し沈黙。


 美玲は察した。


『ああ、そういう事ね』


『て言うか、私も?』


「四人でって言われたし、美玲行かないなら私も行かない」


 美玲は思わず笑った。


『行くよー!』


「よかった」


『で、いつ?』


「美玲の返事待ちだから、いつでもいいと思う」


『じゃあ、水着も買いたいし明後日にしようか』


『明日、雛も買いに行くでしょ?』


「学校のじゃダメ?」


『ダメだよ!』


 即答だった。


『買いに行こ!』


「わかった」



 今度は楸へ電話をかける。


「楸先輩」


『おう』


「明後日でもいい?」


『OK』


 即答だった。


『じゃあ明後日の十時でいいか?』


「美玲にも言っとく」


『よろしくな』


 電話が切れた。



 夕食。


「紫亜さん」


「はい」


「明後日、美玲と楸先輩達と四人で駅前の室内プール行く事になった」


 紫亜の目が少し輝く。


「夏休み青春イベントですね」


「そうか……」


 一瞬。


 紫亜が固まる。


「美玲が明日水着買いに行こうって言ってるんだけど」


「それはそうですね」


「学校のじゃダメなの?」


「イベント用装備は大事ですから」


「うるせぇ」


 紫亜の動きが再び止まる。


 雛はニヤリとした。


「あまり派手でなければよろしいかと」


「派手じゃダメなの?」


「色々な意味で危険です」


「わかんない」



 翌日。


 駅前のショッピングモール。


 雛と美玲は水着売り場へ来ていた。


「いっぱいあるねー」


 美玲が並んだ水着を見る。


 数分後。


「私はこれかな」


 美玲はパレオ付きのビキニを手に取った。


 そして雛も選び終わる。


 黒地に金のラインが入った、ハイレグ気味のワンピース。


 どこか競技用にも見えるデザインだった。


 美玲が固まる。


「それでいいの?」


「かっこいい」


 即答だった。


 美玲は遠い目になる。


「そもそもの基準が違うのね……」



 さらに翌日。


 駅前。


 室内プールの入口前。


「おーい!」


 楸が手を振った。


 隣には高山もいる。


「先日はすみませんでした!」


 高山が勢いよく頭を下げる。


「気にしてない」


 雛は即答した。


「だからお前はもう少し気にしろ」


 楸が頭を抱える。


 美玲が笑った。


「とりあえず入ろうよ」


「そうだな」


 四人は入口へ向かう。


 自動ドアが開く。


 巨大な室内プールが見えた。


 雛は少しだけ目を丸くする。


「おお……」


「初めて?」


 美玲が聞く。


「うん」


 美玲は笑った。


「じゃあ今日は楽しもう!」


 四人は更衣室へ向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ