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禁断の恋を死から  作者: 蒼檸檬
禁断の恋を秘密を
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二十四話 契りと涙

「お前に言わなきゃならねえことがある。」


そう言った弔神は、重たい雰囲気を(かも)して、険しい顔をしていた。

なんのことだよ、謹慎中で疲れてんだよな。

またなんかやったか?

それとも処罰が決まったのか?

どちらにせよ聞きたい話ではないな。


「どうしたんですか?」


「お前の処罰が今さっき決まった。

死神剥奪、管理係交代、死神時の記憶剥奪の3つだ。

俺の想定よりも大分重たい処罰に決まった。

すまない。

もっと軽くしてやれたのに、、、」


言葉に詰まったようにそう言いながら、涙を浮かべている弔神。

死神剥奪は百歩譲っても良い。

管理係交代は仕方ないかもしれない。

けど、記憶剥奪ってそんなの厳しすぎやしないか?

そんなに重たい事じゃないだろ?

ひでえな、上の野郎たちは。


「これはもう確定事項なんですよね?」


「ああ、そうだな。

あと、これも言わないといけないな。」


まだあんのかよ。

もう聞きたくないんだよな。


「このことを佐々井さんに言うことになった。

このあと本社に来てもらって俺から説明することになった。」


は?

なんで奈央に言う必要があんだよ。

意味わかんねえだろ。

奈央は別に関係ねえだろ。

マジで上は俺に何をさせたいんだよ。

がちでくそすぎんだろ。

マジで、マジで、腐ってんだ、よ、、な、この世界は。

自然と、いや、なぜか、涙が溢れてきた。


「N、お前の気持ちもわかる。

好きな奴が来ちまったなら一緒に居たいのは分かる。

それが罪になろうと。

でもよ、ここまで重い刑罰になったのは俺の技量不足だ。

本当にすまない。」


なんで弔神が謝ってんだよ。

それが一番おかしいだろ。

一番クソなのは上のやつらなんだからよ。

ああ、なんであいつにまで知られねえといけないんだよ。

言うんだったら自分から言ってたっていうのによ。

言わないで隠し通してたのに、なんでほかの誰かから経由で伝えないといけないだよ。

それが一番むず痒いな。


「じゃあ、俺は戻る。

なんか言っとくことはあるか?

お前はもう多分会えない可能性が高いからな。」


「いえ、特にはないです」


俺は強がってしまったのかもしれない。

言いたいことなんか山ほどあるのに言わない選択を選んでしまった。


「おう、そうか。

気しっかり持ってくれよ。」


俺が落ち込んでいると察したのか、あまり多くは言わずに本社に帰って行ってしまった。

弔神には色々やってもらったから感謝言っとけばよかったな。

てか、いつ処罰執行されるんだろうな。

もうすぐとかなら嫌だな。

まだ、ここでの思い出を懐かしんでいたいのに。

それなのに、それなのに、、、、

それも許されないって言うのか。

なんて不条理な世の中なんだよ。

もうなんだってよくなってきたな。

俺はすこし寝ることにした。



_______


「おい、死神N。

呼び出しだぞ、起きろ。」


監視係というか警備員のような人間に呼ばれ、目が覚めた。

なんだよ、呼び出しって。

誰からだ?弔神か?

俺は、案内に沿って面会室に行った。

すると、そこには奈央が居た。

なんで、奈央が居るんだよ。

弔神が教えたのか?

こんなみじめな姿見られたくなかったのに。


「奈央、どうしてこんなところにいるんだよ?」


「Rさんに案内してもらったの。」


六反の野郎か。

どうせ変なことまで吹き込んだんだろうな。

めんどいやつだな、相変わらず。


「エヌ、なにやらかしたの?

私ぐらいにはさ、正直に言ってよ。

私の行動管理係なんでしょ。」


正直言いたくなかったけど、まあ、言うしかないな。

ちょっとだけ誤魔化しても良いから。


「実はさ、規約の『淀に来たいかなる者のプライベートにも踏み込んではならぬ』っていうの破ったって判断されたっぽくてさ。

まあ、仕方ないのかもしれないけどさ、そう見えちゃったんだったら。

で、なんかプライバシー保護の観点から記憶抹消になるらしい。

ひでえよな、覚えてたいことだらけだって言うのにさ。」


それを言うと、奈央は涙を浮かべた。


「エヌさ、もしかして諦めたの?

あのエヌが?

私と一緒にいるって言ったよね?

私の淀での半年を共に過ごすって言ったよね?」


どうしてそんなこと言ってくるんだよ。

仕方ねえんだよ、仕方ねえんだよ、、、、

俺だって悔しいよ、でも抵抗出来ないんだよ。


「そんなん言ったけな?

でも、そんなんなんだっていいから奈央の淀での生活は一緒に過ごして、見送ってやりたい。

それが叶うかは正直わかんないけどな。」


強がってでも、奈央を突き放してでも、奈央は気持ちをすっきりさせてから天国に行ってほしい。

俺のことなんて忘れて。


「私がさ、一人で天国行って、誰も知ってる人がいなくて、孤独になっても良いの?」


「はあ?そんなの知るかよ、、、」


「そんなの見たくないでしょ、ちゃんとしてよ」


なんだ、こいつ?

こんな奴だったかな?

でもなんか少しだけたくましいっていうか頼もしくなったな。


「だよね、エヌ。じゃあ、待ってて。

私が何とかして見せるからさ。」


「頼んだぞ、奈央」


「うん!」


奈央に何かやってもらおうとは思っていなかったのに、そういう気持ちにさせられちゃったな。

どんな才能だよ。

奈央ならどうにかしてくれる気はどこかで我慢の声をかき消している気がしている。

そろそろ完結に近づいているので、最後まで応援お願いします。

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