二十五話 好きをずっと一緒に
奈央がどうにかすると行ったが、無茶をしそうですごく怖い。
何をしそうとか思い付く訳じゃないけど。
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奈央とはもともと繋がりなんてなかった。
ただ、バスケ部のマネジャーやってた咲姫が紹介してきて知り合った。
最初は可愛いとかそんなちっぽけなことぐらいしか考えてなかったけど、話していくうちに興味が湧いてきた。
もともと恋愛にはとことん縁がなかった。
けど、これが恋なんだろうなとは薄々気づいてはいた。
でも、確信がないから黙って、隠しておくことにしていた。
でも、そんなに簡単に気持ちを制御できるわけがなかった。
簡単に抑えられるなら、それは恋じゃないからな。
ある日、部活の休憩中咲姫に呼ばれた。
何の用かと聞くと、汗くさっと蔑んでから、奈央が内藤のこと好きだって、と言ってきた。
両思い。
バカみたいに喜びたかったけど、我慢して平静を装った。
その日の帰り道は内心おおはしゃぎしながら帰ったな。
ほんとにまさかのまさかだったからな。
これは夢かってずっと顔叩いたり、腕つねったりしたな。
家帰って、バスケの自主練してても、テスト勉強しててもそのことが頭ん中を支配してたせいでろくに手がつかなかった。
どんな行動や言葉よりも嬉しさが勝っていた。
地域で夏祭りが開催されるということを咲姫から言われ、すぐに奈央を誘う決心をした。
ただ、二人だけだとなに話せばいいかわかんなくなりそうだったし、不自然かと思い、咲姫とか部活の友達、後輩を誘った。
ただ、誘ったはいいものの二人で一緒に花火を見たいという気持ちが膨らんできてしまった。
とりあえず、小腹がすいてしまったので、コンビニに一緒に行って口裏合わせをする。
俺がおにぎりと飲むヨーグルトを一緒に食べるってことに驚いたら、少し奈央怒っちゃったな。
そのお詫びとかっていう名目で奢ってあげたけど、あれ正直ただただかっこつけたかっただけなんだよな。
ふっ、自分でも笑っちゃうよな。
「途中で抜け出して、二人で花火見に行かない?
いい場所知ってるんだよね。」
自分からこんなこと言い始めたけど、結構勇気が必要で断られたらどうしようって内心びくびくのまま聞いてみた。
でも、断られるなんてことはなくて、快く承諾してくれた。
あれが、快くなのかはわかんないけど。
ただただ、驚いてうなずいっちゃっただけなのかもしれないけどさ。
「じゃあ、決まりね。
途中で二人で屋台で何か買うって言って、抜け出そうね」
なにか悪いことするかのように作戦を立ててたのも楽しかったな。
その後、予想通り一緒に来ていた高井が
「なんか屋台で買わない?
腹減ったんだけどぉ」
と、言ってくれた。
あの時ばかりほんとに感謝しかなかったな。
思ってもないチャンスに奈央の方突然見ちゃったから驚いてたな。
「高井、俺、佐々井とさ、一緒に買い行っていい?
先に来た時にさ、美味そうなお好み焼きの店あってさ、行きたいなーって話してたからさ。
いい?」
察してくれよな、高井。
「わかったわ。じゃあ、楽しんできて。
俺らは別で行こうぜ」
ナイスすぎるぜ、高井。
分かってるな、お前。
あとで、ジュースで奢ってやるか。
そんぐらい思うぐらいすっごく嬉しかった。
なんなら、楽しみで仕方なかった。
移動中に奈央が履いていた下駄の鼻緒がこすれて、痛がっているように見えたから、
「おぶろうか?」
なんて言っちゃったけど、かっこつけようにも行き過ぎたなって言った後に気づいちゃった。
時すでに遅しってやつ。
でも、奈央は恥ずかしかったのか小さくうなずいた。
俺の方がはずかしいまであったけど、言い出したのは俺だったからそんなことは考えないようにしていた。
目的地までまあまああったから体力持つかな?とか思ってたけど、意外とちょろかった。
でも、疲れぐらいは溜まってたから、着いた瞬間に息切らしながら、
「着いたー」
って叫んだな。
その時、奈央の方見てなかったから、奈央がどんな顔してたかは少しばかり気になってる。
でも、引いて無ければなんだっていいかもしれない。
そこでかばんに潜ませていたレジャーシートを広げて、奈央を座らせた。
座ると同時に花火が始まった。
「きれーい」
と、奈央が言ったからそれが嬉しくてたまらなくて、
「連れてきた甲斐があったよ。」
と、口からこぼれてしまった。
そのとき、嬉しすぎてにっこにこの笑顔で言ってたかもしれないな。
さりげなく、
「ここ星もキレイなんだ。」
そう言いながら、空に向かって指を指す。
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こんなときにだって一番最初の頃の記憶がよみがえってくるのはなんでなんだろうな。
奈央に伝えてから天国に行かないとな。
まだ奈央は淀に残るんだろうし、同じ天国に行ける確率なんてとことん低いしな。
どうやって伝えようかな?
伝え方、正直あんまわかんないんだよな。
とりあえず、好きって言うのかな?
六反にレッスンでもしてもらおうかな。
ところで、奈央はどうなったかな?
変なことになってなけりゃいいけど、
30話手前で完結の目途が立ったこと、ご報告させていただきます。
完結までのラストスパートとして、これまで以上に満足していただける作品を作ってまいります。
今後ともよろしくお願いいたします。




