二十三話 過ちの償いは、、、、
え、、、?
何のこと言っているんだ?
俺、何かしたっけな。
とりあえず、早く本社に行かないとな。
俺は出せるだけ飛ばして、本社に向かった。
いつも通りの部屋に通されると、弔神とHZさんがいた。
なんでHZさんがいるんだろう?
「えっと、これはどういったことで?」
俺は心当たりがないから、慎重に聞いてみる。
逆鱗に触れても良いことないしな。
「やっぱりか。
お前、心当たりないよな。」
弔神は呆れているのか、納得しているのかはよく分からない表情だった。
え、俺、結構ヤバい事やらかしちゃったの?
マジで心当たりないだけど。。。。
まだ、奈央といたいんだけど。
このまま処罰下されたら、、、、、
そう考えるとぞっとした。
奈央ともう話せないのかもしれないって思っちゃったから。
第一、死神になる契約時にもしもの場合の処罰の内容が書かれてたけど、それが重すぎてそれが下されたらと思うと吐き気が収まらなくなってきた。
「仕方ないな、HZ、教えてあげろ。」
「わかりました。
内藤君、あなたは死神の規約違反を犯してしまったの。
故人のことに深く関わりすぎてはいけないってやつのね。
あなたが納得しているのか、不満に思っているのかはよく分からない。
でも、それがルールだから受け入れてはほしい。」
規約違反。
その言葉が頭の中を駆け巡りに駆け巡っていた。
なんなら、もう、頭が働かなくなるぐらいに。
俺、このあとどうなっちまうんだろ。
もう奈央と会えないのかな?
それはほんとに嫌だよ。
まだまだ話してたいし、一緒に居たい。
なのに、なのに、くっそ。
何してんだ、俺。
「まあ、今、あなたが行動管理係をしている佐々井様には突然担当を変えるのもあれだからあなたを2日に一回なら自分の職に就くことが許された。
けど、正式な処罰は今調査中で判断は2~3週間後になりそうだから、それまではここで留置ってかんじになる。
内藤君、ほんとに何してるの?
佐々井さんと一緒に居たいのは分かるし、大事な人なんでしょ?
その人を結果的に傷つけちゃうって思わなかったの?」
俺は傷付けたいから一緒にいたわけでもなくて、ただ一緒にいる瞬間を噛みしめていたかっただけなのに。
奈央と一緒にいたら、規約なんてどうだっていいよ。
処罰はどうせ俺が食らうんだからよ。
なんでそんなこと言われなくちゃいけねえんだよ。
俺だってこうなりたかったわけじゃねえよ、、、、、
ああ、なんでこうも世界は終わってんだよ。
俺が何したってんだよ?
くっそ、くそがよ。
俺の目からは自然と涙が出てきた。
出てきたというより溢れ出てきた。
止まらなかった。
制御できなかった。
奈央との思い出を振り返れば、振り返るだけ涙が出てきた。
涙で見えないようなもんな視界には、目元をこすっているHZさんと後ろを向いている弔神が見えた気がする。
申し訳なさなんかよりもっともっと悔しさが勝ってきてもうそれ以上のことを考えられる気がしなかった。
_______
留置初日。
俺は腫れぼったい目をこすりつつ、今日という一日が早く過ぎて奈央にまた会えないかなとずっと考えていた。
どう頑張ったって。時計は無情にも一定のリズムを刻むだけだし、寝てどうにか気を誤魔化そうとしても情けなさというのかはよく分からないが複雑な気持ちが体全体を支配していて一向に眠りにもつけなかった。
留置2日目。
奈央の行動管理係をできる日になった。
昨日は一日アホほど長い一日だったからか、体がめちゃくちゃ重かった。
奈央と会うと、なぜか目からまた涙が溢れてきそうになったけど、奈央にはバレてしまわぬようにしないといけなかったからどうにかこうにか我慢していた。
ただいつもみたいに話して、笑うってことがいつも通りできてるかんじはしなかった。
でも、それでも、奈央の笑顔が太陽のように眩しかったのは記憶にある。
これでこの留置生活も耐えていけるなって思えるほどの眩しさだった。
俺の心の太陽と化してくれた気がした。
でも、この地獄のような毎日が始まってしまったのも自分に非があると考えてしまうと現実から逃げたくなってしまう。
もうなにも考えないで、ただ奈央と一緒に居れたらそれだけでいい。
それだけでいいんだって改めて思うようになった。
やっぱり奈央と一緒にいるのは、普通じゃなかったんだな。
一日を終えて、留置所に戻った時、そう思ってしまって、また涙が出てきた。
最近はほんとに泣きっぱなしだな。
自分が本当に情けないよ。
自業自得だろうによ。
これが自分が犯してしまった過ちの償いってやつなのか。。。。。。
こんなにしんどいなんて聞いてないぞ。
脳裏にはずっと眩しいほどの可愛い奈央の笑顔がしっかりと張り付けられていた。
内藤、頑張って!




