表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
失恋したので隣国へ逃げようとしたら、無表情騎士に婚姻届を突きつけられました  作者: アキラ・モーリング


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
7/12

番外編1 無表情騎士、結婚報告で職場を爆発させる

番外編スタートです。

初夜の翌朝。

ルーク視点です(^^)


明日投稿予定のものを間違えて投稿してしまいました。

非表示のやり方がわからず…

すみませんが、明日の分をこのまま投稿いたします。

そのため、明日の投稿はありません。


1時間ほどあれこれ探しているのですがわからず…

引き続き操作方法を学びたいと思います。

初心者ですみませんm(_ _)m

 翌朝。


「おいルーク」


 出仕して早々、同期のガイアスが俺を見て吹き出した。


「なんだその顔」


「顔?」


「頬だよ頬!」


 指摘されて触る。


 まだ少し熱い。


「っはははは!! 手形!! くっきり残ってるじゃねぇか!」


 周囲の騎士たちも気づいたらしい。


 一気に視線が集まった。


「可愛い手形だなぁおい!」


「誰にやられた!?」


「女か!?」


 騒がしい。


 朝から元気だな。


「妻だ」


 一瞬、空気が止まった。


「……は?」


「今なんつった?」


「妻」


「いや、何言ってんだ、お前?」


 ガイアスが呆れた顔で足を止める。


「昨日結婚した」


「無愛想なお前が結婚できるなら、俺なんかとっくに結婚してるっつの!」


 ったく、何言ってんだよ。と言って勝手に肩を組んでくる。


 相変わらず馴れ馴れしいやつだ。


 近くにいた同僚たちも、「なんだ冗談か」「氷の石像が結婚なんてできるか」「びっくりさせんな」と騒ぎ始めた。


 冗談ではないが?


「で、何した」


「キスした」


「ほう」


「あと、舌を入れた」


 なぜか大爆笑が起こった。


「んで、やっちまったのか?」


「可愛かった」


「質問に答えろ」


「真っ赤だった」


「だから答えろ!!」


 思い出したらまた少し頬が緩んだ。


 ミレナは可愛かった。


 涙目で怒鳴るのに、「嫌じゃないけど!」と言うから余計に可愛い。


 しかも叩いたあと、ちゃんと謝ろうとしていた。


 優しい。


「うわ、また変な顔してる」


「怖ぇよ」


「無表情で惚気るのやめろ」


 失礼だな。


 普通に考えているだけだ。


 ◇◇◇


 その後。


 朝礼が始まった。


 騎士たちが訓練場へ並ぶ。


 空気が張り詰める中、団長が腕を組んだ。


「本日の市内巡回の配置は以上だ。ほかに報告のある者はいるか」


 一歩前へ出る。


「あります」


「言え」


「昨日結婚しました」


 沈黙。


 見事なまでの沈黙だった。


 風の音しかしない。


 数秒後。


「…………は?」


 団長の怪訝な顔。


 副団長は吹き出した。


 後ろではガイアスがぽかんと口を開けている。


 だから、結婚したと言ったのに。


「待てルーク」


「はい」


「昨日?」


「はい」


「何も聞いてないが?」


「俺も初耳でした」


「何言ってんだお前」


 団長の眉間に皺が寄る。


 副団長はもう笑いを堪えきれていない。


「昨日、一年ぶりに幼馴染に再会しました」


「ああ」


「そのまま逃げられそうになったので」


「ああ」


「役所へ連行しました」


「お前それ誘拐と何が違う?」

 

 団長は真剣だ。


 副団長の笑い声がうるさい。


 失礼だな。


「合意の上です」


「本当に?」


「頷いてました」


「押し切られた可能性が高いな……」


 なぜか団長の目が、会ったこともないミレナへ同情的になる。


「ルークが結婚!?」「マジか!?」「氷の石像が!?」


 うるさい。


 団長はこめかみを押さえ、大きくため息をついた。


「……あとで執務室へ来い」


「はい」


 ◇◇◇


「お前、自分が何をやらかしたかわかってるか?」


 執務室へ入った瞬間、団長が真顔で聞いてきた。


「……結婚?」


「そこじゃねぇ」


 机を指で叩かれる。


「騎士団で最も女っ気がないと言われてた男が、突然既婚者になったんだぞ!」


「そうなんですか?」


「いくら顔が良くても、あの塩対応じゃ一生独身だと見下していた男たちが、まさかの電撃婚にショックを受けて今日は全員使い物にならねぇ!」


 団長が疲れた顔になる。


 その隣で、副団長がニヤニヤしていた。


「で? どんな奥さんだ」


「可愛いです」


「聞いてねぇ!」


「料理上手で、裁縫もできます」


「生活力高ぇな」


「あと怒ると平手が重い」


「それは見ればわかる」


 ルークの左頬に残る手形を見て、団長がため息をついて書類を取り出した。


「既婚者用の手続き書類だ。独身寮を出て家を借りるなら援助金も出る」


「助かります」


「家具はちゃんと揃えろよ。特に寝具」


「ベッドは大きい方がいいぞ」


 副団長がニヤニヤと言う。


「いやぁ、でもルークの奥さん、見るの楽しみだなぁ」


「見せませんけど」


 即答した。


 団長と副団長が揃って目を瞬く。


「いや、挨拶くらい来いよ」


「嫌です」


「なんでだ」


「可愛いので見せたくないです」


「重症だこいつ」


 副団長がついに腹を抱えて笑い出した。


 団長まで呆れた顔になった。


「いやいや、奥方も田舎から出てきて不安だろう。お前の職場を見れば安心するかもしれん」


「口頭説明で十分かと」


「同僚と顔合わせも必要だ」


「最も必要のない事項です」


「頑なだなお前!?」


 当然だ。


 ミレナは可愛い。


「有象無象の溢れかえる騎士団へ連れてきたらミレナが汚れる」


「おい!」


 つい口に出ていた。


 ガイアスあたりも余計なことを吹き込みそうだ。


 副団長がにやにやしながら言った。


「独占欲強ぇ〜」


「昔からです」


「少しは隠せ」


 なぜ隠す必要が?


 首を傾げると、それを見た団長は深々とため息をついた。


「……まぁいい。とにかく幸せそうで何よりだ」


「はい」


「もっとこう、照れたりしないのか」


「?」


「いや、お前本当に通常運転だな……」


 幸せなのは事実だ。


 昨日からずっと。


 むしろ、やっと手に入ったという感覚の方が強い。


 俺は書類を受け取りながら、ぼんやり昨夜を思い出す。


 真っ赤になって怒鳴るミレナ。


 涙目で睨むミレナ。


 最後に「もう寝なさい!!」と枕を投げてきたミレナ。


 ……可愛かった。


「おい」


「なんです」


「その顔やめろ」


「?」


「無表情なのに怖ぇんだよ!!」


 失礼だな。

もし気に入ってくださいましたら、

もう少しだけ番外編にお付き合いくださいませ♬

次はミレナの職場訪問(o^^o)

明後日に番外編アップ致します^_^


「続きが読みたい!」と思ってくださった方は、ページ下部にある【ブックマーク登録】や、【星(☆☆☆☆☆)】での評価で応援していただけると、執筆の大きな励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ