番外編1 無表情騎士、結婚報告で職場を爆発させる
番外編スタートです。
初夜の翌朝。
ルーク視点です(^^)
明日投稿予定のものを間違えて投稿してしまいました。
非表示のやり方がわからず…
すみませんが、明日の分をこのまま投稿いたします。
そのため、明日の投稿はありません。
1時間ほどあれこれ探しているのですがわからず…
引き続き操作方法を学びたいと思います。
初心者ですみませんm(_ _)m
翌朝。
「おいルーク」
出仕して早々、同期のガイアスが俺を見て吹き出した。
「なんだその顔」
「顔?」
「頬だよ頬!」
指摘されて触る。
まだ少し熱い。
「っはははは!! 手形!! くっきり残ってるじゃねぇか!」
周囲の騎士たちも気づいたらしい。
一気に視線が集まった。
「可愛い手形だなぁおい!」
「誰にやられた!?」
「女か!?」
騒がしい。
朝から元気だな。
「妻だ」
一瞬、空気が止まった。
「……は?」
「今なんつった?」
「妻」
「いや、何言ってんだ、お前?」
ガイアスが呆れた顔で足を止める。
「昨日結婚した」
「無愛想なお前が結婚できるなら、俺なんかとっくに結婚してるっつの!」
ったく、何言ってんだよ。と言って勝手に肩を組んでくる。
相変わらず馴れ馴れしいやつだ。
近くにいた同僚たちも、「なんだ冗談か」「氷の石像が結婚なんてできるか」「びっくりさせんな」と騒ぎ始めた。
冗談ではないが?
「で、何した」
「キスした」
「ほう」
「あと、舌を入れた」
なぜか大爆笑が起こった。
「んで、やっちまったのか?」
「可愛かった」
「質問に答えろ」
「真っ赤だった」
「だから答えろ!!」
思い出したらまた少し頬が緩んだ。
ミレナは可愛かった。
涙目で怒鳴るのに、「嫌じゃないけど!」と言うから余計に可愛い。
しかも叩いたあと、ちゃんと謝ろうとしていた。
優しい。
「うわ、また変な顔してる」
「怖ぇよ」
「無表情で惚気るのやめろ」
失礼だな。
普通に考えているだけだ。
◇◇◇
その後。
朝礼が始まった。
騎士たちが訓練場へ並ぶ。
空気が張り詰める中、団長が腕を組んだ。
「本日の市内巡回の配置は以上だ。ほかに報告のある者はいるか」
一歩前へ出る。
「あります」
「言え」
「昨日結婚しました」
沈黙。
見事なまでの沈黙だった。
風の音しかしない。
数秒後。
「…………は?」
団長の怪訝な顔。
副団長は吹き出した。
後ろではガイアスがぽかんと口を開けている。
だから、結婚したと言ったのに。
「待てルーク」
「はい」
「昨日?」
「はい」
「何も聞いてないが?」
「俺も初耳でした」
「何言ってんだお前」
団長の眉間に皺が寄る。
副団長はもう笑いを堪えきれていない。
「昨日、一年ぶりに幼馴染に再会しました」
「ああ」
「そのまま逃げられそうになったので」
「ああ」
「役所へ連行しました」
「お前それ誘拐と何が違う?」
団長は真剣だ。
副団長の笑い声がうるさい。
失礼だな。
「合意の上です」
「本当に?」
「頷いてました」
「押し切られた可能性が高いな……」
なぜか団長の目が、会ったこともないミレナへ同情的になる。
「ルークが結婚!?」「マジか!?」「氷の石像が!?」
うるさい。
団長はこめかみを押さえ、大きくため息をついた。
「……あとで執務室へ来い」
「はい」
◇◇◇
「お前、自分が何をやらかしたかわかってるか?」
執務室へ入った瞬間、団長が真顔で聞いてきた。
「……結婚?」
「そこじゃねぇ」
机を指で叩かれる。
「騎士団で最も女っ気がないと言われてた男が、突然既婚者になったんだぞ!」
「そうなんですか?」
「いくら顔が良くても、あの塩対応じゃ一生独身だと見下していた男たちが、まさかの電撃婚にショックを受けて今日は全員使い物にならねぇ!」
団長が疲れた顔になる。
その隣で、副団長がニヤニヤしていた。
「で? どんな奥さんだ」
「可愛いです」
「聞いてねぇ!」
「料理上手で、裁縫もできます」
「生活力高ぇな」
「あと怒ると平手が重い」
「それは見ればわかる」
ルークの左頬に残る手形を見て、団長がため息をついて書類を取り出した。
「既婚者用の手続き書類だ。独身寮を出て家を借りるなら援助金も出る」
「助かります」
「家具はちゃんと揃えろよ。特に寝具」
「ベッドは大きい方がいいぞ」
副団長がニヤニヤと言う。
「いやぁ、でもルークの奥さん、見るの楽しみだなぁ」
「見せませんけど」
即答した。
団長と副団長が揃って目を瞬く。
「いや、挨拶くらい来いよ」
「嫌です」
「なんでだ」
「可愛いので見せたくないです」
「重症だこいつ」
副団長がついに腹を抱えて笑い出した。
団長まで呆れた顔になった。
「いやいや、奥方も田舎から出てきて不安だろう。お前の職場を見れば安心するかもしれん」
「口頭説明で十分かと」
「同僚と顔合わせも必要だ」
「最も必要のない事項です」
「頑なだなお前!?」
当然だ。
ミレナは可愛い。
「有象無象の溢れかえる騎士団へ連れてきたらミレナが汚れる」
「おい!」
つい口に出ていた。
ガイアスあたりも余計なことを吹き込みそうだ。
副団長がにやにやしながら言った。
「独占欲強ぇ〜」
「昔からです」
「少しは隠せ」
なぜ隠す必要が?
首を傾げると、それを見た団長は深々とため息をついた。
「……まぁいい。とにかく幸せそうで何よりだ」
「はい」
「もっとこう、照れたりしないのか」
「?」
「いや、お前本当に通常運転だな……」
幸せなのは事実だ。
昨日からずっと。
むしろ、やっと手に入ったという感覚の方が強い。
俺は書類を受け取りながら、ぼんやり昨夜を思い出す。
真っ赤になって怒鳴るミレナ。
涙目で睨むミレナ。
最後に「もう寝なさい!!」と枕を投げてきたミレナ。
……可愛かった。
「おい」
「なんです」
「その顔やめろ」
「?」
「無表情なのに怖ぇんだよ!!」
失礼だな。
もし気に入ってくださいましたら、
もう少しだけ番外編にお付き合いくださいませ♬
次はミレナの職場訪問(o^^o)
明後日に番外編アップ致します^_^
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