なるほど、それでタイプがハガネとメンヘラになった感じか
あれからどれぐらい時間が経っただろうか。
「あっはぁ、最高な気分だわ」
あ、またいかれた。
既に終わった梛木と無無は雪梛と談笑、余裕とかほざいていた雪もしんどくなってきたのか無言だし…
「来てから30時間が経過だよ。やっぱり禍雪の伸びが悪くなったかな」
「相棒がまたいかれたから戻しといて」
「はいよ」
ちくしょう…きりたくてきりたくてたまらねぇぞ…
欲望が爆発寸前になればなるほど技の習得度合いが上がっていく。
やべぇまた吐き気がしてきたうっぷ…
あー終わったわ離れで戻そう…
鍛え上げている移動速度を利用して全員と距離を離しボタボタともどしはじめる。
こりゃあやばい…精神は強靭だと思っていたが流石にしんどいぞ…
持ってあと2時間だろうか…そもそもなんでこんなことしてるんだ?
だが全員やっているのに私だけ逃げるわけにはいかん…絶対同調圧力を考えてこの方式取っただろ。
とりあえず戻るために地面を踏み込む。
「お疲れ、そろそろ決めな」
「できんならとっくにやってるわうっぷ…」
おのれ小娘強くなったら内臓摘出して目玉をくり抜いて血管切り裂いてから香澄に提供してやる…
ブチギレながら行動を再開。
力の上げ方、気流の変化のさせ方を感覚で操作して出力の調整を行う。
こちとら吐きながら全力でやってんだそろそろ決まれよ!
回転蹴りを決めた直後に拳を前に突き出し終了!どうだ!!!
「29%。やり直し」
「くそがぁああぁぁ!!!」
今の流れは成功の流れだろうがっ!
周りを見ると欲望解放時とは異なる形で目が虚ろになっており…もうなんか…うん。
私たちってまだまだ人間だったんだな…は?
「終わったわ!どうかしら今の!」
「うん。文句なしの30だよ。お疲れちゃん」
「よっしゃぁ終わったぜ!!!最下位だった私に負ける気分はどうかしらバーカバーカじゃあ欲望解放してくるわせいぜい苦しんどけはっはっは」
あのやろう…!
その瞬間に私と相棒が動き始めた。
シンクロしたかのような動きで互いに一度交差しつつ最後の行動を終えた。
「うん。OK」
「よかったなぁ雪。ちょうど私たちも終わったんだちょっと付き合ってくれよ」
「わ、わた、わた私はえええ遠慮しておk」
「どこへ行こうというのかしら」
ナイスだ相棒今こそ鍛錬の成果を発揮するとき!
伝達効率30%で始動して目にも留まらぬ速度で雪を切る。
あー気持ちぃ!!!
きり裂いた瞬間に私の身体が反応して…
「カットだね。R指定は回避するよ」
もう…どうでもいいか…へへ…
雪をボコして切り裂いてからこちらに来た。
なんか記憶が飛び飛びだがまあいいだろう。
先程までいた亜空間とは違い心地のいい風が吹いてきている。
「とりあえず解放お疲れちゃん。魔法がいらないぐらい強くなったといえるレベルに来た感じかな」
「ここまで強くしたのか。まあ悪くはないんだけどさ」
ん?なんか雪梛の前に雪梛がいるんだけど…
いや別次元の雪梛がいるというのは知ってるけど実際に並ぶと全くわからん…
「何を言っているのかしら?一目瞭然じゃない」
「何も言ってはないんだよなぁ。てか香澄もいるんだね」
「もちろんよ。この子がこちらに来るときはことごとく不在だっけれども私とこの子は基本セットよ」
はえ~そうなんや…いやそこも大事だけれども違いはどこなんだ?
結構隅々まで舐めるように見ているがわからないった!?
「浮気は良くないわよ。あと背後に気をつけなさい」
「へあ!?」
急に視界が上に移動したかと思うと首元ナイフ!
「雪梛じゃなくて私をみなさいよ!!!」
「おちち落ち着け禍雪!?心のなかのメンヘラ女は幽閉しとけ!」
「何してんの?」
いいとこに来たダブル雪梛相棒を止めてくれ!
「あなたのことをジロジロ見てたからおや、禍雪の様子が…となった感じよ」
「なるほど、それでタイプがハガネとメンヘラになった感じか」
そんな話はいいんだよほら首に入り始めたから!血も滴るいい女になってるから!
いや待て落ち着け私こういう時は逆転の発想から優勢となる神の一手を指すんだ!
「首をきり飛ばしたくなるほど私を愛してくれてんだな。だがしかし考えてほしい。私の首を飛ばしたら死人に口無し価値無し光無しになるぜ?」
「ふふ…安心なさい作者権限を使用して死人だろうとどうとでもなるわ。それに死のうと生き返るじゃない」
「じゃあこの束縛意味なくね?」
「…」
なんだったんだこの時間は…
私は後で魔物狩りでも行こうかな、でも瞬殺じゃ味気が無い…
まあそのへんはゆっくりしてから考えるか。
てかまだ20話とか言う期間経ってなくね?




