こいつ…直接脳内に…
メイン時間軸であろう雪梛が来てるわね。
この子の首にナイフを当てながらそんな事を思う。
「じゃあこの束縛意味なくね?」
「…」
なんか気づいたら納得させられた…
まあ本気で殺す気なんで毛頭ないわよこれは一種の茶番であり祝い?歓迎?まあプラス的なものよ。
それよりも雪梛の来訪が想定よりはるかに早かったのが気になるわ。
雪梛は確かに一ヶ月ぐらいは来ないと言っていた、そしてその一ヶ月の参照元はどこであったかというとデバイスだ。
作者用のデバイスの日付を見ると本日は4月23日となっている。
つまり雪梛が来訪してから2、3日程度しか経ってないわけだ。
「そこに気づいたんだ。まあこのままだと読者も違和感あるだろうから補足をしておくと日付は公開日ではなく実際に書いている時のものが採用されている。だからなんかおかしくねとか思ったら前に書いたものというわけだよ」
「つまりここではない別の世界の日付がこのデバイスにあるというわけね」
「それはちょっと違うかな。別の世界ではあるけど別次元の世界だから」
ん?…ああ、話がつながったわ。
「凄まじい理解力ね。理解力より記憶との結び付けの力かしら」
「てんちょうを創ったとされる人物がいる次元とリンクしているわけよね?」
「その認識で問題ないよ。私たちの世界間では大小の時間差や日付の差が発生している。飛び回っている私たちには不便極まりないから不動の基準となる別次元の時間が必要というわけだよ。まあ別次元がなかったとしてもてんちょうなら指標となる時間を作り上げるぐらい造作もないだろうけど」
「っと、そんなところで私登場や」
「!?」
久しぶりの登場のてんちょうが来たようだ…てかこっちが20話ぶりぐらいじゃないのかしら?
「前の登場話数なんか覚えとらんからどうでもええ。なんか行き詰ってそうなんと私とあいつについて話している感じやったさかい来たというわけよ」
「きたということはそいつについて話してもらえると思って問題ないのか?」
「もちろん話さん!せいうのも理由があってだなぁ…正直私ですら異質というかなんというかを感じるというか…」
ずいぶん曖昧な物言いね…
「複数人格を所有しているあなたから見ても異質なのかしらそいつは…」
「まあ話したくないならいいや。イベント提供してくれるんだっけ?」
「そうそう。そろそろ100話いきそうやろ?せっかくやし魔法使い編…は行けるかわからんが魔王討伐編には行けるよう手配したる」
なんか別の世界がまた出てきたけれど要するに私たちも異世界に突入というわけね。
「異世界突入は世界観が壊れるよ?それに関してはてんちょうも承知していることだろうけど」
「んなこたぁわかっとる。さかい魔法使い編に行かせるかは本人の意思でええよ。それかこの世界の再形成を行いパワーバランスを調整するとかでもええがな」
魔法は確かに興味あるけれどもエンドコンテンツが過ぎるわね…そうすると現状のまま異世界に行くのは私としても悪くない選択なのではないだろうか?
後ろを見ると雪は論外としてほかの全員はだいたい似たような考えを浮かべているだろうな。
「私を論外にしないでくれないかしら?」
「いや存在がそういうものだから仕方がないかと」
「それ以上いくと存在が消されそうね…」
論外から場外に行くというわけかしら。
「ほんじゃ魔王討伐編に行くという感じでええ感じか。明日早速出発になるのやさかい準備しとき。安心してくれちゃんとガイドは専門のやつつけるから」
「え?雪梛たちじゃないのか?」
「あいにく私たちは仕事があるからね。変態だけど私の師匠でもあったから安心して楽しんできな」
「師匠がいただと!?」
全員がぽかんとしているといつの間にか全破壊雪梛以外の作者関係者が帰っていたようだ。
「今日はゆっくり休みな。さっきまで亜空間にいた影響で今は午前の7時。活動開始からちょっとしたぐらいの時間だからゆっくりできるでしょ」
「てんちょうさんはその辺も考慮していたのですかね」
「どうだろうね。まあ用意周到すぎるのがあいつだから考慮していただろうしもしすでに夜になっていたら朝にするぐらいはしてそうかな」
「これが作者がつかう強制力なのかしら?」
「それが違うんだよね。あいつは強制力なしで大抵のことを合わせてくるから」
「やっぱトップ層は変人しかいないんだな…」
そいつらに一矢報いようと思ったら変人にならないといけないとかいうジレンマ。
いやお前らは変人やろ…
こいつ…直接脳内に…
先ほどまで吹いていた風がやんでしまったのはいったい何を表しているのだろうか…




