Demon king stopね
「死になさい雪」
「なんで毎回こうなるのかしら!?」
今は美雪に課せられた鍛錬として殺し合いをしているわ。
相棒は手にヒビが入っているので美雪と団欒、梛木と無無は楽しく鍛錬中、今日も世界は平和ね。
「どの辺が平和なのよ!私の身の安全が保障されていないじゃない!!!」
「大丈夫よ。あなたは隕石にぶち当たっても生きていたから多分死なないわ」
「隕石には壊されなくとも、たった一人の生命体には壊されるのよ」
茶番はこのくらいで終わらせようかしら…
でもこいつ殺すの結構大変なのよねちょっとでも気を抜くとこっちが殺られる可能性あるし。
「今だぁ!!!」
「そういうところが怖いのよ」
あっぶな前髪ちょっと切れたわよ。
今ので勢いがなくなったため雪が正面から来るわね、横方向回避するか刃を合わせるか。
なんとなく嫌な予感がするのでここは回避を選択よ。
「ちっ」
「やっぱりね」
その急加速何かしらいやまじで、おそらく肉体負荷の許容量がこれまでの戦闘によって増えたことにより負荷の量を自在に変形させているのかしら?
でもそうすると急激なギャップによる負荷でそのダメージをどんどん負っていくはずなのだけれども。
あ、蹴り上げミスったわ…
なんでこういう時は何も言わずに的確に首を取りに来るのよ…
仕方がないのでホルスターから瞬時にナイフを抜いて二刀流よ。
両方のナイフを重ねてなるべく脱力を行い後ろ方向に飛ぶ準備を行った。
雪に悟られないようにするために私の最速で準備したから大丈夫なはずよ。
赤い火花を散らして後方にかなりな速度で吹っ飛ばされってこっちには梛木がいるじゃない!?
何とか基礎体を強めて少しだけ横方向の回転運動をしながら梛木の攻撃を待機する。
「ぐはっ」
「邪魔です、死んでください」
おかしいわよね万全に近い状態で待機したのに満身創痍状態よ…
読めない太刀筋っていうのもあるけれどそもそも後ろから来る斬撃をどうにかしようとしているのがおかしいのよ。
とどめの一刀が私の脳天に振り下ろされた瞬間にさすがは私の相棒よ。
「ふう、わりぃな。遅くなった」
「ナイスタイミングよ」
美雪と団欒していた最中にこちらに吹っ飛んできてくれたようだ。
無論この隙を逃すような雪ではない前方から追撃来ているわよ。
相棒が突然に手を放して担がれた私が急降下、その瞬間に地面を蹴り上げて太刀筋の予想地点より少しだけずらして上昇させる。
そしてナイフが来る瞬間に足を倒して軌道をそらす。
その瞬間に地面に手をついていつの間にか持っていたナイフで雪の足首もらったわ!
「お返しよ」
「ひるむわけがないんだよなぁ!!!」
「は?」
いやおかしいだろなんで足首切ったのにもうすでにナイフが目の前来ているのかしら!?
でも甘かったな雪、切ったという事実が発生した時点であなたの負けよ。
「ひるまなくてもいいわ。だって死人は動かないもの」
「え?」
頭に当たる寸前でホルスターのナイフをなんとか横向きに挟み斬撃を無効化。
衝撃の吸収と放出は脳がいかれる可能性があったため自重して素直に力でその場を離脱。
直後に背後を取って至近距離の空気弾発射よ!
サディストめちゃ便利ねさて帰りを狙うわよ。
壁まで吹っ飛んだ雪が予想通り弾性を利用して帰ってくるからまだ使ってなかった技をぶち込むわよ。
「あなたに花を咲かせましょう」
「!?」
ふっふっふお疲れ様ね肉と血液咲かして死ね!!!
『我流拳術:桜花乱れ咲き』
腹部へと当たった凄まじい1打。
そして今までにない肉をも容易く散らせる感触。
やっぱり最高ね欲を言うならもっとダメージを負わせながら戦いたかっ!?
は?なんで胸元にナイフ刺さったのかしら?
「ふっふっふ、私のcrazyさを忘れたのかしら?」
「あなた…見た目すら化け物になったのね…」
「やったのは禍雪よ」
え?なんで骨見えてんのに立ってんのかしらいや私自身何言ってんのか分からないのだけれども…
「そっちこそ胸にナイフ刺さってんのに平然としないでくれないかしら?」
「胸の内にある思いが防いだのよ」
「やかましいわ」
「そこまでです」
「「え?」」
まさかの美雪からストップドクターストップならぬ…何ストップかしら?
「Demon king stopね」
「いまだかつて聞いたことないストップね」
「お昼になりましたよ」
そう言われて時計を見ると確かに針が上を指していた。
いやでも白熱してたのに昼のが大事なのかしら…
二人で困惑しながらとりあえず相棒の方に行くわ。
「お疲れちゃん。いいねそのナイフ。なんかアクションカメラつけている人みたい」
「性能がバグったものあれば撮影も面白そうね」
「よーし、飯だ飯。昨日のあれ食うとしようか」
「楽しかったですね」
「楽しかったが私一発KOだぞ」
「だからこそ?」
「最高なんじゃねぇかよ!!!」
私も飯の準備…この世界の目的何だったかしら…
上るごとに乖離する世界 目的の地があるのかないのか 錯覚と現実を見比べる少女は やがて見るのか観えるのか この文章を読んだあと あなたは 何を思うかな




