もうこれミラボレアゲフンゲフン
あれから何日か経ち、春と呼べるような時期が来た。
「今日暑いわね。こうなったら無無にくっついてこの感覚を共有するわよ!」
「くんなあほあっついんだわ!」
「そんなに涼しくなりたいなら水でもかけましょうか?」
「まじで?やったz」
美雪が雪のほうに指を向けたかと思ったらやばい速度で水の弾丸とんでった…
「はっはっはすんませんそいつを浴びたら涼しくなる代償に心臓止まるのだけれども」
「大丈夫ですよもう死んでも死なないので」
「全然大丈夫じゃないわ!!!」
「楽しそうだね、久しぶり」
来たな化け物。
「案外そうでもないよ。いつかラインを超えるようなことがあればわかるだろうけどね。まあそれはいいとして進捗はどう?」
「それなりといった感じでしょうか。私が教えられるようなことはほとんどなかったので対戦をさせている感じです」
そういうと雪梛はなんだか全員を見てうなずいた…も、もしかして。
「確かに成長速度はいい感じだね。これならもうこの世界にいる魔物相手では問題なしといったところかな」
相変わらず怖い言い方だなぁ、それだとこの世界以外にも魔物がいてまったく勝てそうにないんだが…
「せっかくだからドラゴンと戦ってもらおうかと思ったけどどう思う美雪」
「個体にもよりますね。魔王殺害編の三桁m級は無理ですけどダンジョン出現レベル程度なら何とか行けるのではないでしょうか」
おいおいちょっと待てなんかドラゴンと戦う流れになってんだが!?
事態がやばいので相棒のほうを見たんだがすごい自信満々にこっち見てんじゃん…いやこれ絶対私を見ていただけだろ!
どうだいいだろこんな最高な奴にじっくり見てもらえるんだぞ!!!
「…じゃあその方針で行こうか。とりあえず亜空間飛ばしてから召喚の準備するね」
え?…やべぇなんも聞いてなかった!!!
雪は楽しそうにしているし無無と梛木は話しているしどうなってんだよ誰かしら統率とってくれ狩猟始まるって!
気が付いた時には前に雪梛と戦った空間に飛ばされて雪梛がなんかデバイスに文字入力を開始している。
こうなったら今まで使わなかったデバイスをこっちも使うしか…
そうおもって取り出してみるとだめだなんかパスワードミスったことになってて使用できねぇ…
「じゃあ戦闘前にもう一回流れを説明するよ。私がいまからドラゴンを出すからとりあえずそれ何とかして。全滅したり戦闘不能になったりしたら終了。もちろん討伐しても終了だよ。制限時間、武器の制限とかもないから思う存分頑張ってね。じゃあ私は美雪と相棒、朝月とお茶飲んでるから」
そういうと離れたと思ったらなんかセットを生成して人もいっぱい来たんだけど。
「懐かしいわねこのお茶会。前は確か銃撃戦のラストでやったわよね」
「あの時は少し後に原初の受付もきたしいろいろとおかしかったけどね」
楽しそうだなぁとか思っていたらいよいよ前に出てきたようだ。
全長は50m程で色は黒色、もうこれミラボレアゲフンゲフン。
とりあえずいつも通り相棒と私は互いにナイフを投げて欲望開放。
他はどうでもいいか。
準備ができたタイミングでドラゴンが動き出したってちょっと待て!
いきなりしっぽの薙ぎ払いは反則だろどうやって避ければいいんだ!?
「任せろ」
いやかっこよ。
前に出たかと思ったら抜刀せずに脱力だけしている。
爆風を起こしながら迫りくるしっぽについに当たったがここは予想通りのベクトル反転だな。
反転したベクトルを利用して抜刀動作を開始ししっぽに斬撃を入れていく。
「思ったよりも入らねぇなこれ」
「あほ!!!」
雪がつっこむと同時に無無が後方に吹っ飛ばされた。
仕方がないので相棒と瞬時に並び二人同時に接触時に空気弾を発動。
無無の犠牲もあってかなんとかしっぽが止まったようだあっぶねぇ…
あー今度は火を噴くんですねわかりますよ。
とりあえず雪の後ろに避難だ!あとよろしく!
「小説定番ドラゴン戦!最高にテンション上がってきたぁ!!!」
「大気の温度も上がるわよ」
雪がナイフを構えて吹いてきた火に合わせて上に切り上げる。
うおおかっけぇ火を切り裂いたぞ!
「このまま突撃よ!」
太ももに力をためたのかかなりの跳躍を行ってドラゴンの頭にナイフをぶち込んだ。
かなり固いのか思ったより火花が散っているな。
すげぇぞあいつ頭にしがみついてから背中のほうに行った!
「これは乗り攻防発生でしょ」
とか言いながら怖くなったか嫌な予感がしたのか急遽降りて行ったようだ。
さて私たちも行くとしようか。
「頼むぜ相棒!」
「わかったわ」
少しだけ跳躍してその瞬間に相棒がレシーブの要領で構える。
そしてナイフを抜刀しつつ構えていくぜ!!!
手に着地した瞬間に素晴らしい出力で私を射出。
狩り技みたいになってんなこれ。
腹部にナイフの先が突き刺さって少量の出血が起こせたようだ。
血管までは届かないけどそれなりなのかな。
欲望の増強が発生して迫りくる前足を回避しつつ爪をナイフで切りつける。
なんか雪梛と戦った時のほうが絶望感半端なかったな…
「後ろが隙だらけだぜ!!!」
「いいタイミングで来るわね」
雪がドラゴンの背後からナイフを突き刺してそれなりの出血が発生したようだ。
こうなったら続くしかないでしょう!
瞬時に後ろ足に移動してナイフではなく拳を合わせる。
脱力状態からの力を一気に入れてよし体勢を崩したぞ!
「任せなさい」
きましたここで相棒登場。
いつの間に飛翔したのか上空から頭部に向けて位置エネルギーが加算されたエネルギーをナイフでぶち込んだ。
さすがに耐久地がダメなので持っていたナイフが砕けたようだが結構いいダメージ入ったんじゃないのか!
ついによろめいてなんか雪梛たちのほうに横転してったぞ!
「邪魔よ。反対に倒れなさい」
なんか香澄だっけか雪梛の相棒が軽々吹っ飛ばした…こっち来てんじゃねぇかよ…
「では、私で締めさせてもらいますね」
梛木が柄を握りほんの少しだけ重心を低くした。
距離が縮んでもいまだ動かずちょっと私たちは下がろうか。
そして梛木の頭部とドラゴンが接触する寸前でようやく動き出したようだ。
どういうからくりか知らないが通常ではありえないと言っていい早さで最高速度への移行を完了し傷が入っていた頭部を完全に破壊した。
すごい状況だな…
ドラゴンの首少しと頭部が切り開かれてその間に梛木がいる。
「これは驚いたね。正直もっと苦戦するかと思ったよ」
「まあこんなんでもそれなりに死線を共にくぐってきたからな。チームワークはそれなりだぜ」
「そういえば平行移動もダメージを負いながら可能にしていたね。そうなるとレベル的には条件付きでライン一歩手前…現状だともう少し前ぐらいかな。ちょっと他シリーズの更新が一向に進まないからパワーバランスが読みずらい…」
そんな作者特有すぎる悩みは知らないんだけども。
「そしたらせっかくだから別世界の作者と戦わせようか。ちょうどいいレベルの奴らがいるから明日呼んでおくね」
「そいつらは変なことしてこないわよね?例えば魔法とか」
「安心してちゃんと使うから」
安心要素がねぇ…
「そうはいっても雪眼たちのレベル帯になると魔法と呪文を使わない人なんて私の知っている人だといないよ。使わなくても強いならいっぱいいるけど使えなくて強い人なんて初めて見た。というわけでそういう結末になることが決まっていたんだよ」
「嘘だろいないのかよ…しゃーなしだからはらくくっか…」
どうしてだよ私たちからしたらめっちゃイレギュラーだと思っていたのにまさか世界的に見たら私たちのほうがイレギュラーなんて悲しすぎだろ。
残念過ぎるが今日はもう遅いから寝ようか…




