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殺したいほど愛してる  作者: 雪梛


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隠れた実力者とかロマンあるじゃない!

早朝から私たちは昨日の戦場で構えている。



「さあ、同時でもなんでも構いません。全力できてください」


「雪、どんな感じだ?」


「欲望発動しないぐらいレベチ」


「なるほどレベルチーズバーガーか、じゃあセットにして飲み物はコーヒーで頼む」


「変なもん頼むな」


「ふふ、やはり強者というのは面白いですね」


「?」



いや、あなたのが何段も上よとつっこみかけたが止めた。


とりあえず相棒の背後に移動して梛木は無無のとこに移動、ぼっちネタを回避するために雪もそこに便乗したようね。



「さて、久々に百合で解放するかぁ」


「え?」



そう言うと急に振り返って抱きついてきたわやったぜ☆


はいもう最高ですいつでも大丈夫でありますいやもうちょっとこれ続けたいわ。



「あいつらずるくね?」


「圧倒的な上の方。ぜひ私を赤一色で染めてください!」


「ああ、やっぱ勝てなかろうともテンション上がってきたぁ!!!こういうバトルが最高に決まってんだろ!」


「終わった…私だけかよ…!」



心臓狙って投げといたわ、ありがたく受け取っときなさい。



「随分と粋な計らいしてくれんじゃねぇか。おかげさまでっゴフっ…この通りや」



いや、吐血しながら言われても…まあ私も強まったからちょうどいいわ。


こんなメンツに囲まれてるのによくにこやかにしながら見てられるわね。



「いくで〜梛木!」


「はい」



なんだ今の動き!?


無無が瞬間的に美雪のほうに吹っ飛んで抜刀した…のかしら?


正直ぼんやりとしか見えなかったわ。


しかしながらヤバい初動を難なく回避されたわね絶対見てないわよねあれ。


恐らく動いた瞬間に行動の予測が立てられたのだろういや本当にそれが可能なら当たらないわよ?


続けざまの斬撃が最小最効率の動きで避けられている。


これはからくりを理解しないと詰みだわ、まあ理解したところでどうにかかなりそうな感じしないけれども。



「この動き、気になりますか?」



本当にどいつもこいつも思考を読むわねプライバシーという権利を知らないのかしら?



「まあ、全員もう人じゃないですし私は魔族ですし」



そんな会話の最中に無無に無慈悲な一撃が入った。


当たり前みたいに死んでいくわね私でも倒すのは苦戦するわよ…



「次はぼっち代表の雪よろしく」


「やめて?私ちゃんと仲いい人いるから。てか友人の数なら負けないわよ?」


「つまり浅く広くってことね」


「悲しいこと言わないで!」



その瞬間に雪の頭があった場所に空気の玉が飛来していた。



「まさか空破弾を避けられるとは思いませんでした」


「そいつはよかったわね。私は思っているほど弱くないわよ」



宣言とともに美雪に急接近していった…もしかしてまともな戦い2度目かしら?


あまりにも毎回変な形で全力出せない雪だがいよいよチャンスが回ってきたようだ。


切り上げ、横薙ぎ、回し蹴り、拳を巧みに使用して凄まじいと評せる猛攻をしているわね。


そこまでいってようやく回避行動に刃合わせが混じったようね。



「魔力を使用しない純粋な回避は難しいですね」


「そんな感じで避けられるとはやっぱり格が違うわね」



動き始めるわね、見ものってやつじゃないかしら?


雪はナイフ1本スタイルだから立ち回りが重要よ。


次の刃合わせの瞬間に戦いが動き始めた。


火花が突然散ったと思ったら反動を利用した回転斬り。


そして回避前提で止めて肩の関節部分を狙った突きを放つ。


それも回避前提!?どんだけ多重の駆け引きしてるのかしら?


刃を合わせようとされたら死んでるわよ?


次のきり上げ、これは狙ってるわね。


私の予想通り刃が合わさった。


空間内には風を切る音、透き通ったような金属音…


そして駆け引きを楽しむやつと結末を待っているやつがいる。



「やば!」



ついに予測ミスが発生してしまいまさかの空振り。



「惜しかったですね」


「ってなると思うわよね」


「!?」



美雪の刀が雪の首に到達したかと思ったら先にナイフが脳天を捕らえていた…おかしくないかしら?



「あ、危なかったです」



ナイフが到達したところで見えない何かに防がれたようだ。



「それずるくないかしら?壊せないし」


「いや、あなたの動きのほうがやばかったですよ?」


「まあ私はある程度謎な方が面白いってだけよ。隠れた実力者とかロマンあるじゃない!」



自然体と基礎体みたいに何か変異したスキルがある可能性あるわね…



「読み解くのはやめなさい私のmysteriousが崩れるじゃない!」



久々に英語を聞いた気がするわね。



「さて、皆さんの実力はわかりました。明日から鍛錬を開始するので今日の所はおしまいです」


「そういや読んでるとかなんとか言ってたなぁ。じゃあ無無は死に損かはっはっは」


「私戦わなくてもよかったのかよ!」



とりあえず午後は久々の休憩タイムよ。



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