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殺したいほど愛してる  作者: 雪梛


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…!お久しぶりです!

無無の欲望が発症してから二日後、私たちは元魔王居住地へと向かっているわ。


世界が一度改編されていてこの世界には元から魔王、旧友、エンジニアがいない状態にされていたからちょっと気になったのよね。



「道中変なのに出くわさないといいけどねぇ。ここで新キャラ登場!とかいって殺されたらいやだよ私」


「安心なさい。そんな得体の知らないやつに殺させはしないわ!」


「それ殺される前に自分の手で殺すって意味じゃないかしら?」


「もちろんよ!!!」


「んなあほなこと言ってないでちょっとは周りを警戒したらどうなんだ?ここ超危険区域なんだが…」



でも気配が全然ないのよね、まるで魔王と一緒に行動しているみt…ん?


ちょっと待ちなさい違和感が発生したわとてつもない違和感…何かしら?


相棒がかわいい顔をこちらに覗かせて目を見てきた。


その青い瞳に吸い込まれながら…ああ、そういうことね。


まあその真実はつけばわかるでしょう。


生命感の無い森…いや、その表現はおかしいわね。


生命の全てがまるで意図的に身を隠している森の中、私たちはいつもと変わらない会話をしながら魔王居住地まで辿り着いた。


目視できる範囲内に来た無無を引っ張って茂みに隠れて様子を伺った。



「What's a surprise ってやつね。小説みたいな状況にでくわせるなんて!」



門番として上級の魔物が二体立ち塞がっているようね…面白いじゃない。


ますますどんなやつが魔王として改変されたのか気になるわ!


予想通り雪梛という仮初の魔王が消失したことにより辻褄合わせとして新たなる魔王がその立ち位置にプログラムされているようだ。



「誰がいく?無無は物語的に隠し玉としてとっておきたいし雪は気分が乗らないだろうし」


「私がいくわ。やっぱり挨拶は大切だもの」



相棒が苦笑いしてきたがそんな顔も素敵ですこれが私の結婚相手よ!羨ましいだろ!!!


そういうことで私が相棒の笑顔をトリガーに自然体を発動して門番の前に移動。



「…何者だ」


「初めまして。私は禍雪というわ。今回の魔王に会いにきたのだけれども面会願えるかしら?」


「起きながら寝言を言っているなんて珍しい人間だな…とはあながち言えないな。いいだろう案内しよう。後ろの客人含めてだ」



あら、気づいていたのね、なかなか面白いやつじゃない。


そう言われた瞬間欲望が発動できない無無のみ遅れて全員揃った。



「ではいくぞ。話し相手ぐらいにはなってやるよ」


「面白いねぇ。もしかしなくても魔王とお友達ってやつ?」


「まあそんなところだ」



門番に案内されながらとてもよく見知った魔王城に入っていく…いや案内なんていらないのだけれども…


おそらく改変による変化の影響力は生命体のみに適用されたのだろう、でなければ第一支部の設備の説明がつかなく世界に矛盾が発生してしまう。



「今時ここまで来れるやつなんてなかなかいないぞ?どうやってきたんだ?」


「いやまぁ内装から何まで全て把握しているからね。ちょっと前の拠点にどうやってきたんだって方がおかしな質問だと思わない?」


「ほう、こちらがその情報を知らないとすると大昔にここにきたのか別の方法できたということになるな…さしずめ時空をかける愚者と言ったところか?」


「執筆をしていると思うかしら?」


「さあ?おっとここに魔王がいるぞ。話は一旦ここまでだ」



相当なアドリブ力ね、正直騙されかけたわ…


面白い芝居を演じ終えた私たちはいつものリビングの扉を開けた。



「…!お久しぶりです!」


「!?」



流石にこれは予想外よ…てっきりのたれ死んで居ると思ったわ。


今回の世界の魔王には騎士団長が君臨しているようね。


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