はっ、これが本来の雪梛というわけかぁ…やってやろうじゃないか!!!
「ようは三人は私たちの用意した舞台で独自性の高い創作物を創造していたというわけかな。作者ではない君たちが、雪の名を冠する君たちというグループが。グロ要素強めで今までにないものが今もなお作り上げられているよ」
ふむ…つまり三人が用意した、作者ではない君たち、が繋がっていてこのことから雪梛たちは作者ないし関係者という情報が、雪の名はよくわからないけれども作り上げられているということから私たちがその関係者に巻き込まれているというわけね…面倒だわ…
「ちょっと遠回しすぎないかしら?間接的部分に直接的に話しかけているんじゃ何もわからないわよ」
「なかなか面白言い回しを使うね。ということはわかっているという…わかったという認識でいいかな?」
相棒の方を見ると真剣な眼差しで雪梛の方を向いているのでこれは大丈夫ね流石は私の恋人。
「じゃあしっかり話していこうか。今回の件からこの世界はかなりの虚無的だが価値ある空間へと変化を遂げた。この意味合いとしては別に人間が死んだからとかではなくもっと抽象的な、世界の占めている物質量的な話だよ。じゃあそれにそれた地上の住民とかいう奴について話そうか。端的にいうと知らんだね。まあそんな意味わからんみたいな顔をしないで話を聞いて欲しい。先ほど出した作者というものを使うとしよう。作者というのは大抵創作物を作った人物に当てられる代名詞だね。それと同じでこの世界を間接的に創造したのが私というわけだよ。「殺したいほど愛している」作者 雪梛みたいな感じかな」
世界を作っている…いや頭おかしいのかとかいいたいのだけれども異常な技術力からこの戦闘能力、そして実際踊らされていた身としてはその言葉がとても嘘には見えない、というか題名が物語っているわね…
「こっからはいったん心理描写抜きで説明するからね。というのも細切れだと分かりずらいでしょ?じゃあ先ほど切った地上の住民について話そうか。知らんと言ったけどどのようなものなのかを作ったのは私と相棒だからある程度は把握しているよ。この地上が壊れる前の遺伝子を引き継いでいる人々のこと。まあいわゆる血筋ってやつかな。打ち込み特化型の少数民族というもの。だからここの人たちは大抵どんなものでも一人が対応してればなんでもこなせるって感じ。エンシニア、料理人、仕立て屋に肉屋。まあこれだけだと地上に行ったのの説明がつかないから補足という形でしていこうか。小説とかでよくあるでしょ?何々をしたくなる系の民族。補足はおしまい。地上の住民の説明が終わったから次は作者の説明をしようか。本来私たちはこの場に出てくる予定ではなかったんだけどこうしてでざる終えなくなった、という理由は置いておいて。作者というのは所持しているデバイスを使用して文面的に物語を形成していく人のことだよ。基本的に全ての並行世界で一人以上の作者がいるんだけどそれらの総まとめやくをやっているのが私。そしてその役目を元々やっていたのがてんちょう、そのてんちょうに作成されたのが朝月という感じかな。作者が文字として世界を作ると言ったけど全ての事象を事細かに決めているわけじゃないよ。無論そう言ったこともできるけど基本的には登場人物にお任せしてなんでも作ってもらう感じ。行き詰まったりしたらイベント開催ぐらいはしたりするんだけどね。おそらく今までの魔物襲撃や謎のハプニングシーンもそうなのかと思っているだろうけどそうといえばそう。というか魔物襲撃、異常傾向、世界崩壊程度しか組んでないよ。まあ説明に関してはそんなところ。何か質問はある?」
「いままでその力でこちら側に介入してこなかった理由は何かな?いつでもそちら側としてほしい状況が作成できたんでしょ?さっき出てきた虚無的だが価値ある空間ってやつ」
「そこが気になるんだね。まあ流石は飛んだ人間というかだね。今回私が欲しかったのはこの世界がどのような空間になろうとどうでもよかったから介入はここまで抑えていたわけだよ。今回入手したかったのは演技することによる世界への影響と自身の戦闘スキルを制限した状態でどれほど制限解除状態に近づけるかの実験かな。この世界の基準なら脳の使用率60%程度で行けるからそれで遊んでいたわけだよ」
つまり雪梛は一回も本気を出さずにしかもケガすらも演出として実際に負うことによってだましていたというわけね…
自身の想定など話にならないレベルの実力者だったようだ。
まああれだけいろいろなことができるし回復速度もおかしいからどうなってんだよとは思っていたのだけれどもね。
「それでこっからが本題というか提案なんだけど、禍雪、作者になる気はない?」
「この子じゃなくて私というのはどういう意味かしら?」
「わかった。じゃあ雪眼には作者になってもらおう。もちろん断ってもいいけど食物連鎖が崩壊したこの世界で生き延びられるとは考えずらいよ。それに惑星の熱的崩壊もあんまり期限ないし」
一体この世界についてどれほど細かく把握しているのだろうか。
ここでブラフをまぜてくるような相手だとは思えないわね、まあこの子と一緒にいられるなら何でもいいのだけれども。
「相棒と一緒にいられるというのが条件だよ。それさえあればあとはどうでもいいかな」
「まって?それだと最悪の場合私消されない?」
「安心してくれ…お前はみんなの心で生きているから…」
「やめて?亡き者にしようとしないで?その現実が起こるとしたらちょっとは止めて!」
どうやら相棒も同じことを考えていたのか即答とはいかないまでもそこそこ早く了承を出したようだ、てか雪の存在が薄すぎて気づかなかったわ。
相棒が了承すると雪梛がデバイスを謎空間から生成して手渡しをした。
「そのデバイスの中にメモとかいうアプリあるからそこに毎日の出来事が記録されていく感じだね。そしてこれだけは外せないみたいなことを書いておくと強制力として世界に反映される。ちなみにふざけて書いても実際に起こるからあんまり使わないほうがいいよ」
伸ばしていた指を止めて相棒が雪梛をみたてか今何書こうとしたんかしら気になるわね。
「あとそうだね…これからは死ねないから。あと食事に関してはとらなくても問題なくなったよ」
「作者ってそんなに便利機能付いているの?」
「これが便利ととらえられるなら作者適性ありだね。どんな事象が発生しても死ねないし痛覚はあるから痛いって思ったりするのが一般人の感想ってやつだと思われるけど」
雪梛が指を鳴らすと容姿が急激に変化してさらに空間が一気に変化した。
え?何が起きたのかしら?雪梛の胸が一気にへっこんでさらに無機質な空間に変化したし…
温度は適正値なのか感覚的にわからなくて広さは未知数ね。
「さあ、作者になったんだから私と戦おうじゃないか。最強を目指して世界をめぐっている私と!」
「はっ、これが本来の雪梛というわけかぁ…やってやろうじゃないか!!!」
雪梛がいつの間にか装備していた刀を抜いて中段構えして、相棒はナイフを二本抜いてアクションを使用せずに基礎体を発動した。
「ダメージを与えてくれる瞬間を待っているよ」
「そのまま一発で死んでくれねぇかなぁ」




