おい其方ら準備しろこいつはイベクエG4級だぞ
顔面から着地しかけたところでいいクッションを発見した!!!
「お前に抱きついてやる!」
「なんかきた!?」
雪の身体にそのまま突っ込んでいき心臓部に顔をめり込ませながら衝撃を緩和することに成功した。
ふう危ない危うく大ダメージを負うところだったぜ。
相棒はハンドスプリング、無無はいつものネタ方法を使用して一応動ける状態で揃った。
「私に対する配慮が足りないと思うのだけれども」
「すまないな。人以外の配慮の仕方なんて習ってないんだわ」
「よし、全員ついたようだな。では説明する時間が惜しいからとりあえずついてきてくれ。死なないように保護はしておく」
え?死ぬ可能性があるんですか?
というかそんな場所に無無連れて来んなよ…でもなんだかんだ言って1番しぶとそうだなぁ。
案内されるままについて行くと謎の球体が台座のようなものの上に置いてあった。
というかこれ今気づいたけど第一支部の近くじゃん。
「この球体は地上があった頃我が全力で殴ったエネルギーを保有させていたものだ。操作に関してはこいつしかできないし現在の生命体には傷一つつけられん」
「これ起動したとか言っていたけどどうなるの?」
「時間になるとそのエネルギーが爆発して同程度の強さの魔物が現れるらしい」
ほうほうつまり古いとはいえこいつの全力と同レベルの魔物…やっぱり世界終わったか?
てか第一支部に被害いったりしないよねこれそうじゃないとまずいんだけど。
「そういうわけだから一度誰もいない土地に輸送してそれから装置の修復を行う。ていうか製作者なんだから修理ぐらいできてくれよ」
「いや私じゃなくて作ったのはあの機械いじりのアホだよ?そして最終調整を行なったのが私」
「誰だよマジで…とりあえず移動だ。今回は足で移動するから其方らも頑張ってついてきてくれ。あと無無は第一支部にいてくれ」
「そうしてくれるなら助かるわ。じゃあくれぐれも死ぬなよ〜」
なんか軽い感じで返しながら行ったなぁあいつ。
そういうわけで魔王と愉快な友達は高速移動でほぼ未開の土地に移動して行く。
これ失敗したら世界が終わるんだろ?成功したらスターじゃん。
「失敗してもある意味スターになるぞ」
「星にはなりたくないんだわ」
適当に会話をしながら目的地に到着。
てか私たちも帰りたいんだけど…
「工具をよこせ」
「はいよ」
おい今どっから出した明らかに隠しもてるサイズじゃない箱出てきたぞ?
これが乙女の秘密というわけか…いや納得できん!!!
魔王は工具を受け取ると早速台座の分解を開始して5分足らずでばらし終えた。
「なんでこんな装置作ったの?地雷にも程があるじゃん」
「まあ当時も魔物がいたからね。防衛もできが悪かったから強制的に近寄らない装置を作ったというわけだよ」
「そしたら副作用としてあれができたというわけね」
「いや?そういう強力な装置を無償で使うのはどうかと思ってつけたの!」
「もうこいつに出てきた化け物の対象させればいいんじゃないのかしら?」
「おいおいあいつの全力と同等だぞ?勝てるわけがないだろうはっはっは」
このやろう一発ぶん殴ってやろうか…
というかこいつはどれだけ戦えるのだろうか、結構気にならんでもないいや気にならないわ。
「暇だし地上の話を聞かせてよ。こいつ記憶がぶっ飛んでるから話にならないんだよね」
「まあその結果として今があるから我は満足だがな」
「じゃあ繁栄していた街を中心に話していこうか」
一人は必死になって修理を、そしてその他は暖まった空気で団欒をするという格差社会を感じる何かを感じた。
「…それで街の門番をこいつが蹴り飛ばしたんだよ。いやぁあれは傑作だったわ」
「流石の行動力というか度胸というかね」
「いやその状況ならやるだろ」
「言動と行動が連なっているやつは珍しいんだよなぁ」
さて残り10分となったところだろうか、もう完璧だといいそうな顔をしながら魔王がこちらに物を渡してきた。
「危なかった。ギリギリだったがなんとか直ったぞ。早く止めてくれ心臓に悪い」
「助かりました。いやぁびっくりしたね私も定期メンテ時に滑ってキャッチした瞬間に起動するなんて」
「というかあの一回起動するとどこかが壊れる機構は破壊しておいた。これで安心だな」
「そうだねってうひゃ!?」
やばいこいつ転びやがった!?
その場にいる全員が同時に動き出して基礎体、素、外見的瞬間移動などを使用して回収に向かった。
いま落としたら確実に世界が終わる!!!
全員が同時に飛び込みを行いよし回収だってちょっと待て何人きてんだよ!!!
その瞬間顔がぶつかり合って視線が物理的に外され視覚的に対象を見失った。
すまん魔王後頼んだ!!!
「取れるかぁ!!!」
相当な質量を有していたのか台座は粉々に砕けさってしまいどす黒く変色した球体がその場に鎮座している。
全員が顔を見合わせて青ざめていきもはや絶句以外の何者でもなくなった。
「ドドドド、ドドドド、ドードー」
「サスペンスみたいなリズムで焦っている場合か!?おい其方ら準備しろこいつはイベクエG4級だぞ」
「任せろ。姉御バルクを討伐した私たちならいける!!!」
「臨界ブラキをノーダメエリアル大剣でボコボコにしたこの子なら楽勝ね」
そういうわけなのでラジ⚪︎体操を開始して第二まで終えたところでちょうど時間がきたようだ。
「上から来るぞ!気をつけろぉ!」
「上じゃなくて前を見なさい」
「久々にタッグでも組むかい魔王や」
「組んでもいいが開始前に吹き飛ぶぞ?」
みるみるうちに球体にヒビが入っていきパキーンと割れた瞬間に黒い煙が立ち込めた。
「ねえ。これ本当にバケモンが出てくるの?」
「そりゃそうだよあいつの作成物はちゃんと機能するからね」
そして煙がなくなると大型レベルの魔物が出てきた。
…は?
「?????????????????」
やばい魔王がわけわからなくてショートしている。
こちら側に接近してきたがお前はもう死んでいる。
雪が凄まじいエネルギーで魔物の顔面をぶん殴って1メートル程吹っ飛ばした。
「てめぇ…期待させやがって…」
「こわ…」
いつもの少し大きめなナイフを取り出すと肩の関節部分に突きを放ってそのまま肉を切り裂いた。
悲痛な悲鳴を上げる間も与えずに即座に抜いて回転しながらナイフの向きを変えて反対側の肩を侵食する。
即座にナイフを抜いてトドメとして心臓部に拳を当てる。
その瞬間に莫大なエネルギーを放出されてほんの少し水平方向に吹っ飛んだかと思うと既に死んでいた。
「こいつ…4行で仕留めやがった…」
「何を言っているのかしら…」
ブチギレている雪の背後には無惨な状態にされた大型が鎮座していた。
そして雪がこっちに歩いてきた瞬間に死体だったはずのそいつが動き出して雪に襲いかかった。




