この一閃がはしったあと あなたは 何を思うかな
無論無反応で殺されるほどの甘ちゃんじゃないため回転しながらナイフを振って防いだ。
力比べを嫌ったのか両者同時に背後に飛んで距離を取った。
「なるほど、裏人格の再現をしているというわけか…死んでも生き返るのはよくわからんが」
「こいつ強くない?私勝てそうにないわよ」
「え?まじで?」
つまり段階的には二段程度上の存在という訳か、やばくね?
そう思っているところで旧友が前に出てきたようだ。
「ここは私に任せろ」
「そんな!流石のあなたでもそれは…」
「安心しろ、タダで死ぬ気はねぇから…」
「…」
「…」
「何してんだ?」
相棒が咄嗟に混じった屈指の演技は魔王に響かなかったようだなてかこいつそんなに強いのか?
まるでタイミングを待っていたかのように魔物だった何かがこちらに接近してきたが武器を使わずに裏拳で相殺した。
そしてその際発生した反動を使用して回転しながら拳を顔面であろう場所にぶち込んで吹っ飛ばしたようだ。
「おいおい、そんな勢いで来たら握手もできないぞ?」
「きっと感激しすぎて勢い余ったのでないか?」
「なるほど、それなら仕方ないね」
そんな軽口を切り上げ得ると旧友はいつのまにか消えて気がついた時には相手の目前にいた。
は?なんで気配すら読めないんだよ…
工夫もせずに単純に上空に相手を蹴り上げると下半身をバネのように縮めてから一気に飛び上がった。
流石にボコボコにされるだけではないようなので相手も反撃として黒い気体か固体かわからないものを生成した。
おそらく直感で鋭利なものと判断したのだろう、突き出そうとしていた拳は引っ込めてそれに触れると同時に回転して避ける動作を行いながら横方向からの蹴りを放つ。
空中にしてはいい打撃が入ったのだが動じずに足首を掴むと下方向に投げ飛ばされていた。
ジリ貧状態じゃねぇかよ…いくか!
ついに戦闘欲求が暴走をしてしまったようだ。
砂ボコリが晴れるとぶっ倒れた旧友がいた、ヤムチ⚪︎しやがって…
基礎体を発動して両手にナイフを構えて相手が着地した瞬間に動き出した。
あの得物は読めないから最重要警戒しておく必要がありそうだな。
変形なり伸びたりの可能性を考慮しながら基礎体がいつのまにか背後に回り込んでいたのでそのまま直感通りにナイフを振るう。
ほんの一瞬触れた瞬間に相手が離れていったので多分これ魔王と同じだ。
触覚を頼りに反射を発生させて回避行動をとってくるため現状では考えないと攻撃を入れられそうにないな。
とりあえず基礎体が勝手に動いてくれているので数打ちゃ当たるの精神で的確に急所を狙っていく。
関節部、腹部、心臓部、脳天などなどうまくついていると思うのだがやはり避けられてしまう。
原理的には触れた瞬間に反応する感じだから何か打開策があるはずだ…
一瞬だけ相棒のほうを見て視線をずらすと完璧に読み取ってくれたので任せるか。
フェイントを混ぜながら肩の関節部分に突きを入れて予想通り回避したないまだ相棒決めてやれ!!!
空を切りながら回避先に投げナイフが飛んできたようだ。
無論それが当たると思ってはいないよし予想通りはじきやがったな!
はじいた際に発生した一瞬の隙をついて私の基礎体が心臓部にナイフを突き刺す。
皮膚を黒で侵食していき紫の液体が、肉を切り裂く独特の感触が私の脳内を支配する。
感情が一気に高まり目が一色になったところで基礎体が急遽ナイフを離して姿勢を低くした。
その瞬間に髪の先端が切られたようだ。
あッぶねぇ!そんな命を刈り取る形できんのかよ!?
おそらく身体に力を入れてナイフが抜けないようにしながらあれやったんだな。
いったん距離をとって観戦気分の魔王のほうに行く。
「なかなかやるではないか。正直ノーダメ状態でパスされると思ったぞ」
「これでもあっち側では最強枠だったからね。じゃああと頼んでもいい?」
「任せろ。あーあいつだけ回収頼むわ」
そういった瞬間に空気弾を撃って相手の動きを止めた瞬間に上着を脱いだ。
あ、本気で行くんですねいやこっちとしてはありがたいですが。
「世界の存続がかかっているから本気で行くよ」
外見的瞬間移動で相手の背後をとった瞬間に打ち上げておいどっから刀出したんだ!?
相手を見据えてから重心を低くして柄を握って目を閉じて眼を閉じた。
「月に照らされし一つの標的 流れゆく風と木の葉のすれ音 前進すべき私たちの前に 現れし壁を上らず砕く 前を閉じて暗闇となり 銀の光が花を咲かせよう 友の技を今ここで この一閃がはしったあと あなたは 何を思うかな」
読み終えると同時に雪梛が地面をけって上空へと飛び込んだ。
地面と離れる瞬間に白い光が空間に広がっていき月のような淡いクリーム色へと変化していった。
目を開けずにまるで一本の線をなぞるかのように迷いなき道で刀を振りぬきそのまま着地と同時に納刀した。
カチッという音と同時に空間を支配していた光が一気に晴れてフィールドには倒れた何かがいた。
「マイゾーン:一閃…これやっぱり反動やばいな」
痛そうに身体を引きずりながら雪梛がこっちに来ている。
てかなんだよ今のそれこそ人間がやっていいもんじゃないだろどうなってんだよ…




