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殺したいほど愛してる  作者: 雪梛


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だ、誰なんだこいつは!

「ふっふっふ、久しいな。魔王よ」


「だ、誰なんだこいつは!」


「ま、まさか其方は…」



世界が終わるのかしら?





「肉がない、取りいくとするか」



もうここにきてからそこそこ日数が経っているようで食料の在庫が尽きたようだ。


奥義は習得したしここいらで久々の外出もいいわね。


久々になってしまった理由としては単純にこいつが冷凍保存だったり干し肉だったりの保存をしていたので出る必要がなかったのだ。


まあ全員そんなに大飯食らいってわけじゃないし時期としては妥当じゃないかしら。


全員で準備をして扉の前にいき魔王がそのままドアを開いた。


久々に見た地上の景色は普段と変わらずの灰色を表現しており特段何かを感じさせるようなものはなかった。



「じゃあ上級上層でもやるか。奴らの生息域は異常傾向を加味した状態で把握しているからチャチャっと行くぞ」



無無がいるためトコトコ歩いて現場に向かっているがやっぱりこのメンツ相手からしたら恐ろしすぎだろ。


五分ほど歩いて行くと通常の個体が一体鎮座していた。


こちらの存在に気づいているようだが異様な雰囲気を感じ取ったのかなかなか襲ってこないようだ。


一定距離に達すると魔王が立ち止まって両の手のひらを重ねて標準を合わせた。



「前の地上には肉体のみで飛び道具を使用することができる技があった。ちょうどいいから見せてやろう」



あーこれ絶対あれね、空気弾というわけね…


気合の入った声と共に見えない物質を押すかのように空気を押し出すと標的の心臓部を襲った。


その瞬間に魔物がよろけたかと思うとがっくりと足を折って倒れた。



「…は?」


「心停止だ。稼働している心臓に強い圧迫を与えると心臓がとまる。これの応用が心臓マッサージだ」


「いや、マッサージの応用が強制停止じゃないのかしら…」



対象に近づくと一見傷が全くなく見た感じの内出血も起こしていないしどうなっているのかしら…


そしてかなり重量があるであろうそいつを上空の放り投げたかと思うと今度は片腕のみあげて落下して接触してきた瞬間に射出した。


その際発生した反動は自身も軽く吹っ飛びながら高速回転を行い可能な限り減らしたようだ。



「拠点入り口まで飛ばしておいたから後は帰るだけだ。お疲れ様というわけだな」


「いや、私たち何もしてないけど」


「まあそんな時もあるということだ。さてかえ…!」



ど、どうしたのかしら?



「ま、まさか!」


「流石だな、もうわかったというのか」


「もちろんだよ…朝のパンが生焼けだったんだね…」


「其方に聞いた我がアホだった」



魔王が南の方角を向くとそちらの方から何者かの気配を感じ取った。



「なんだこれ、お前らの知り合いか?」


「すみませんよくわかりません」


「それはSir⚪︎だあほ」



何者かのが私たちの前に到達した瞬間に凄まじい砂ボコリが発生した。



「ふっふっふ、久しいな。魔王よ」


「だ、誰なんだこいつは!」


「ま、まさか其方は…」



魔王の知り合いか…世界が終わるのかしら?


そこから魔王の発言が続くと思って待っているとこいつが何も喋らないので沈黙も時間が訪れた。



「だれだ?」



その瞬間にその場にいた全員がアニメみたいにこけた。


いやあなたの知り合いじゃないのにあんな反応したのね…


そんな雰囲気を破壊するかのように雪が相手に近づいていき接触を図るようだ。



「hallo! I'm yuki! what's your name!!!」


「な、何を言っているのかわからないぞ…」


「嘘だろ!?」



あ、あの雪が驚きすぎて膝から崩れ落ちたわ…



「あー、あれだ。自己紹介してたんだよこいつは。私の名前は雪ですあなたの名前はなんですかって」


「なるほど、ごめんね当時授業中はずっと脳内でいかに強くなるかを考え続けてたから英語わからないんだよ」


「あれ?英語知っているってことは地上の頃の人?」


「そうだよ!こいつが強さに執着してて存在を忘れられた旧友だよ」



また元気そうなのが増えたわね…


さっきまでのやばそうな雰囲気は外気に合わせるように急速に冷えていき変わらない色に戻った。


とりあえずどうしようかと思って背後にいるであろう相棒の方を向くとあら?いないじゃない。


なんとなく先ほど仕留めた獲物の方を向くと既に解体を終えた相棒がこっちを見てニコニコしていた。



「あー!あいつか思い出したぞ!確か何やってもうまくいかない天才だったか」


「それを言われないようにするために頑張ってきたんだぞ!その結果が今というわけだし」


「なるほど。寿命を伸ばすことに成功したんだな。そりゃあ大したもんだはっはっは」


「わかってていっているよね?自殺のための薬を失敗して寿命無くなったって」



なるほど、こいつはド級の天才ね、あれなんか嫌な予感がするのだけれども気のせいかしら?


雪の方を見るとニコニコしながら同じような表情を浮かべていた。



「ところで其方が来るところにはいつも面倒がつきものなんだが今回はなんだ?」


「お前は色々と変わりすぎだろ…あの頃の面影がミリすらないじゃん。あー、そうそうあの装置つけちゃった⭐︎」


「は?」



よし帰ろう帰ろうこいつらがいれば惑星が爆発する程度の規模までならどうとでもなるしそうねそれが賢明な判断よ。



「何分前だ?いやそれはいい場所案内しろ」


「直線方向9.5キロ。猶予は後一時間半」


「行くぞ其方ら1丸となって」


「字がおかしくないかしら!?」



逃げようとしていた私たちが瞬時にして捕まってしまい文字通り弾として射出されて現場に直行した。


この魔王の旧友とかいうやつもスペックやばいわね…


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