ひゃぁ!?この心音…相棒か
既に味付けはしてあるのでそのままかぶりついたようだ。
「うみゃぁ…あっついあっつい!」
「そんな定番な反応をされても逆に困るわ…」
これは私もうやるしかないでしょう。
そう思って肉を取るとそのまま私もかぶりついた。
「うみゃぁ…あっついあっつい!」
「きた!シャッターチャンスだ!」
その瞬間にこの子はスマホを撮りだして高速で動きながら私を撮りまくってきた。
いいわ!もっと撮って欲しいわ!
「そのメンタルは無敵すぎじゃないかしら?」
「きた!感情チャンスだ!」
「待ちなさいであって早々バトルになってたまるのかしら!?」
「目と目があったら?」
「惨殺バトル」
「やばそうな展開すぎだろ修羅場かよ…」
「安心しなさい。私はあなた一筋よ!」
「いや、そう堂々と言われるとちょっと恥ずかしい…」
「え?なんでかしら?」
「うるさいわ!!!」
「ぎゅむ!?」
やばい開いた口に肉をぶち込まれてしまったわ!?
「good night!私も戦いたかったわ」
「仕切り直しは効かないからね?てかちょうどいいところにきた」
「何かしら?とてつもなく嫌な予感がするのだけれども」
「安心しろ。少なくとも私たちは悪い扱いをしない。今までもそうだっただろ?」
「はっはっは、少なくとも去年まではそうだったわね。じゃあ肉だけ持っていくわ」
相変わらずどうやって心だったり前の展開を把握しているのかしら?
まるで小説の読者的なこの世界の情報だけを最新をリアルタイムで把握しているような何かを感じたが気のせいだろう。
少なくともこの世界は生きているしというかこんな狂った人間以外は死にまくる世界にきたがる物好きもいないであろう。
「そうね、狂った人間でも死んだりするけども」
もういいわこいつの存在を脳内から消去して空いたストレージをこの子という依存物質で埋め尽くすしかないわ。
そう思いながらこの子の背後に自然体で移動して後ろから抱きついた。
もちろん先ほどまで持っていた肉は地面に刺してあるわよ、そのレベルの配慮はしておかねばならないもの。
「ひゃぁ!?この心音…相棒か」
「もはやそのレベルの認識方法だとcrazy通り越して恐怖しか感じないわ…」
ギリギリ平常心を保っているようなのでこれが本当のシャッターチャンスよ!
エンジニアがちょっと前に本気で作ったらしいカメラを取り出してこの子と私が映るように調整した。
「え?ちょ、禍雪さん?何をするおつもりで…」
「ツーショット」
「え?」
困惑しているこの子をよそに私はシャッターボタンを押した。
無音カメラなので音はならないがきっちり取れたであろう。
後は目が開いていることを祈るのみ!!!
いつも通りショートした相棒はよそに私はカメラを確認した。
よし、撮影したファイルを確認するわよ、頼むわよ…
意を決して選択して開いて確認すると…ちょっとこの世界作った神とやらの上位存在をぶっ殺しにいくわ。
相棒が目を閉じていたようだ、くそう、私としたことが…
がっくり肩を落としていると雪がカメラを私から拝借した。
「どうしたのかしら?最高の一枚は失敗してしまったわよ」
「ふふ、もう一度見てみなさい」
「え?」
そう言われて渡されたカメラを操作してもう一度見てみた。
するとあろうことか先ほどまで目を瞑っていた相棒が目を開けているではないか!!!
いよっっっしゃゃゃぁあぁぁぁああぁぁぁ!!!!!!!!!
よし帰ったら生成して額縁に入れて飾っておこう。
どうせなら今までの写真も厳選して配置したいわね…だめだわ、部屋が埋め尽くされてしまうわ…
曇っている夜を照らす火の光が温かさを少女たちに与えて減っていく。
二人の顔が赤みがかっているように見えたのは果たして火の光のせいなのだろうか。




