キス、ハグ、同行なんでもするわ!私を必要としてもっと私を感じて!
はっはっは、よっしゃあ返り討ち成功じゃぁ!
相棒との熱いキスもできたしもう最高ですこれ以上望むものがあるだろうか、いやない!
「反語している場合かしら?」
準備を終えた雪が私にも欲しいとこちらを見ている。
ダメに決まってんだろ…
目を回してぶっ倒れている相棒はとりあえず落っこちないように中央によせて配置しておく。
そしてその横に私、その横に雪の順番で並んだ。
人工的な光が一切ないこの空間ではの光度に補正がかかったかのように数倍光り輝いて見えるのだ。
雪が寝っ転がり始めたので私もそれに習って寝る。
三人で…一人気絶しているが夜空を見上げて一年の終わり、そして新たなる始まりを感じ取った。
「ここ数十年で一番いい年だったわね」
「そうだn…何年生きているの?」
「あら?あなただってもう寿命ないわよ?」
「え?」
…
はあ、ようやく頭がやられたか…
「ようやくってどういう意味かしら!?」
「そんなことはどうでもいいんだよ」
「私の頭をそんなことで済ませないで?」
「大丈夫、私の寿命と比べたらそんなことで済むから」
「相対性ゼロ理論の亜種みたいなのを出さないで?」
「いや真面目な話寿命はどうなの?」
私がちょっと真剣な顔をして聞くと無限に続きそうな軽口が終了した。
「あなたこそやっと頭いかれたんじゃないかしら?技術部の薬飲んだじゃない」
「え?あれってそんな効果あったの?」
「なんで聞かずに得体のしれない薬飲んでんのかしら…」
あの粉薬程度でそれほどの威力が出ていたとは、粉塵爆発もびっくりな威力だぞ…
確か飲んだのは私と相棒が初めて特大を倒した時でそん時王から直々に貰ったんだよなぁ。
説明を長々していたんだけど相棒のこと見てたら説明終わっちゃって適当に…飲んだんだよなぁ…
「効果期間は?」
「一応無期懲役らしいわよ」
「なんで刑罰式なんだよ…」
「よかったわね!これであなたも老骨の仲間入りよ」
「ファンタジーかよこの世界は…」
「いやどちらかといったらダークファンタジーじゃないかしら?」
そうだった。この世界私たちの周り以外めっちゃ死んでんだったわ。
まあでも少子高齢化社会になっていないから人だけは死んだ分ぐらい毎年出現してくるんだけどね。
リア充?そいつらに感謝だな。
「私たちも大概リア充じゃないのかしら?現実で趣味を楽しみまくっているし」
「趣味が物騒なんだよなぁ」
「それをいったらおしまいよ」
「は!ここは私?どこは誰?」
やばいなんか変なこと言いながら相棒が起き上がってらぁ…
周囲を見回すたびになびいてくロングの髪がああもうめっちゃ好きですその髪の毛に飛び込みたい!
あれ?なんかこっち見て相棒が止まったんだけど。
「ああ、キスしてぶっ倒れたのか…」
「熱々だったわよ。見ているこっちも暑くなるぐr、あっぶな!?」
目にも止まらぬ速度のナイフが雪の目前を通り過ぎた。
あ、照れてるじゃーん、シャッターチャンスだ!
魔王から貰ったスマホを取り出して即座にカメラアプリを起動すると連写機能とやらを使用した。
おおすげぇ超高速で撮影できんじゃん。
今まで技術部が作ってくれた超高速データ化カメラを使用して痙攣式連打で撮影していたがスマホでは長押しするだけなんだなぁ。
無論シャッター音は無音なのでやかましいこともなく非常に良好だ!
続々とバーストで溜まっていき自然体を使用しているので気づかれずにさまざまな角度から撮影した。
え?なんでこんな動きができるかって?
自然体は欲望を元として動いていくので私の相棒を殺したいほど愛しているという感情と欲望と愛情が混ざり合って寝ていた状態から跳ね起きて高速撮影することなど楽勝なのだ!
さて今回はこのぐらいにしておこう。
元の体勢に戻りスマホをしまって自然体を解除した。
「ちょっとスマホを貸してもらっていいかしら?」
「はふぇ!?も、問題ないれすよ」
ん?まさかバレたのか!?
堂々と相棒に渡すと相棒はカメラを起動した。
すると夜空を撮影して今度はメッセージアプリを起動した。
「ああ、技術部たちに送るんだね」
「そうよ。あれもこっちと同じぐらい多忙な雰囲気を感じ取ったからせっかくだしいい景色でも見せようと思ったのよ」
「感情が八割型死んでいる割にはいいことするじゃない」
「たまたま二割が仕事をしたのよ。もう一仕事させた方がいいかしら?」
「やめてね?こんなところでサディスト発動したら私死んじゃうからね?」
そんな二人を見て私はつい笑いが溢れた。
「ははっ、来年もまたいい年になるといいね」
両サイドにいる二人を見えるように移動しながら私はそういった。
「もう同棲もしているし同性だしなんなら同属性だしこれ以上は何があるかしら…」
「そりゃあもっとイチャイチャするしかないでしょ。互いの感情を高め合い…愛情は既に上限突破して歪んでるし欲望は高めたらまずいしで難しくないかしら?」
「まあいいんだよ。私は相棒である禍雪といられればそれで十分だよ」
「そうね…いや私は十分じゃないわ」
「え?」
な、流れ変わったぞ…
「もっと私を求めて頂戴!キス、ハグ、同行なんでもするわ!私を必要としてもっと私を感じて!」
やばいなんかメンヘラみたいなスイッチ入ってんだけど!?
ち、ちょっと待ってくれ禍雪さん!目が完全に据わってるし息が荒すぎですよ!?
獣のように自身の感情をむき出しにしながら禍雪が雪眼に迫っていく。
元の体勢が悪かったため既に相棒が私に被さるような形で乗っている。
こ、こんな場所で///…!
「体凍るわよ?やめときなさい」
雪の一言で相棒が私の服を脱がす動作を終了した。
「わかっているわ。ちょっとした演技よ」
「いや完全に感情が爆発していたよね?決壊したダムの如く思いがダダ漏れしていたよね?」
「一緒にいるだけで十分とかいったら身体が拒絶反応起こしてしまったわ」
もう完全に重症なんだな、私もだけど…
白い吐息が上昇していき夜空という闇の中に溶け込んでいった。
標高の割に吹かない風が今となっては気を遣ってくれたかのように感じられる。
ああ、今日は一段と冷え切らない夜だった…




