おーい。エンジニアに匹敵するバケモン連れてきたぞー
「ここがエンジニアの住処よ。多分おそらく中にいるわ」
「では失礼する」
魔王が扉を開いて中に入ると試作品で溢れた部屋が四人を出迎えた。
奥の方から物音がしているのでどうやら今回は当たりだったようだ。
「おーい。エンジニアに匹敵するバケモン連れてきたぞー」
「寝言は寝てからだって…本物のバケモンじゃん」
こっちをみたエンジニアが驚きのあまり硬直したようだ。
そっか、エンジニアがこっちの支部に来たタイミング的に魔王知らないのか。
「初めましてだ。我、魔王というものだ。これ名刺です」
え?なんで持ってんの?
急に出された人間味が溢れすぎる魔王に困惑ながらも名刺を受け取ったようだ。
「あ、ありがとうございます?私はエンジニアとわれてて大都市の設計だったりなんだりと機械系なら基本なんでもできる感じです。名刺はないのでこれをどうぞ」
そう言ってエンジニアは硬貨みたいなコインを渡した。
受け取ってちょっと見た魔王は"ほう"と言ってコイントスをした。
すると空中でコインが何やら動作を開始してホログラムが表示されてきた。
手の甲でコインを止めて被せた手をどかすとおそらくの自作アイコンと好きな工具が表示された。
「これは面白いな。やはり人というのは可能性の幅が広い」
「魔王なのにビジネスマンみたいな名刺を渡してくるのもなかなかやばいけどね」
さて、二人の機械系のバケモンが揃ったわけだがなんかもうこいつらだけで大企業立ち上げられるだろ…
新時代的製品と迅速なるデバック、アップデートなどなど少なくとも大都市の技術部は勝てないだろう。
というかエンジニア一人でも技術部同等以上のスペックなのにそれを超えるやつが一緒に作業するとか産業革命ですか?
既に魔王は部屋内に散らばっている試作品を見て楽しんでいる。
「すごいな。其方ほど我の本気に追いついてきた人間は見たことないぞ」
「え?魔王に認められるほどの実力だったの?」
やばいエンジニアが人間に見えなくなってきた。
「すまないがあのスマホを見せてやってくれないか?」
「あ、ああ。いいよ」
そう言って私はスマホをエンジニアに渡した。
「ふむふむ…ソースコードを見せてもらってもいいかな?」
「ああ、もちろんだ。そういうと思って用意しておいたぞ」
そう言って魔王がスマホを受け取るとなんか操作して英語みたいな羅列のコードが出てきた。
はえ〜、私はRubyとC言語しか触ったことないからってそうじゃないまじでなんで作れるんだよ…
「これで出力してアプリごとの設定は…タッチ操作が機能しているのはそういうことか!」
すごい、あのエンジニアが感心してらぁ…
ちなみにこの後2日日間ほど魔王とこいつは互いの技術を交換しあったようだ。
…あなた世界を滅ぼしかけた魔王さんですよね?




