常習犯が大都市の王とかやばいわよ?
あいつらの話しは多少しかわからないから私たちは離脱よ。
特に雪なんか本当にわからないから終始ナイフを眺めてたわね。
「あれなんの話しをしてたのかしら?全くわからなかったのだけれども」
「まあ特定操作を行った際どう機能するかを書いててそれについて話していたんだよ。わかりやすくいうならゲートの操作パネルあるでしょ?ボタン押したら動くやつ。あれを電子化させたようなものだよ」
「なるほど…基盤を言語化したものという感じかしら?」
「多分そう知らんけど」
久しぶりの自宅に帰宅ね。
いつもと変わらない玄関口が変わり続ける日々の点をとどめている感じがした。
開けて中に入ると変わらない玄関口から変わった玄関に変わってしまった。
「不法侵入者ね。大都市に通報するわ」
「ふっふっふ。通報しても私は捕まらないぞ?」
「なんでだよ職権乱用なの?」
「いや、日常茶飯事って言われる」
「常習犯が大都市の王とかやばいわよ?」
わざわざ待機していたのか知らないが玄関で腕組んで仁王立ちして鎮座していた。
「何かあったのかしら?休暇期間中よ」
「いや暇になったからきただけだ。大都市は整備中だし騎士団はいつも通り地上行ってるし」
「ぼっちなのねあなた」
「くそう、私もこっちに引っ越そうかな」
「もう大都市の王やめなさいよ…」
「ダメに決まってるだろ…あんな自分の利益しか考えない上役共から選出しろってか?」
「後継者…なんでもないわ」
「そこで諦めんな!いるかもしれないだろ京が一で」
「兆を超えたらもうおしまいじゃない?」
冗談を言いながら私たちは移動して四人で椅子に座った。
リビングというものに値するであろう部屋でナイフをチェックし始めた。
「リビング…寝室以外全て入っているのに?」
「だからあなたはなんでこっちの思考を読めるのかしら?後風呂とトイレは別よ」
ナイフの刃が照明に照らされて闇が光を吸収するかのように輝いていた。
冷えていた部屋が四人の生物の体温によりほんの少し温度が上がって雰囲気作りを開始した。
「で、要件は何かしら?easy gameだからきたわけじゃないのでしょう?」
「ああ、もちろんただ暇だからきたわけではない。大したことじゃないんだが技術部が消えた」
「はいはい技術部が消えた…え?」
場の空気が完全に固まり王以外全員が硬直した。
先ほどまで作られていた暖かい雰囲気が完全に消え去ってしまったようだ。
「ようやく頭がイカれたのね。そのハニカム構造な頭に生命を詰めてあげるわ」
「おい待て人の話は最後まで聞け」
ナイフを既に構えていた私に相棒の手が伸びてきた。
相棒の方を見ると既にいつも通りの雰囲気に戻っておりこちらを見て笑っていた。
「いつから消えたの?」
「昨日だ。ゲートの建設は既におおかた終わっているからすぐに帰ってくるだろうがどこ行ったか知らないんだわ」
ああ、そういうことね。
全員が理解して先ほど消え去った雰囲気を取り戻した。
「それなら多分エンジニアのところにいるよ。おおかた呼び出しでもされたんじゃない?」
「誰か来ているのか?」
「ちょっとね。大物がきているってだけ」
王は魔王の存在は知っているが直接会ったことはない。
ここでわざわざ説明するのも面倒だと思ったのだろう。
「では会いに行ってくる。流石の技術部とはいえ連絡なしで行くなんて許せないからな」
「え?い、いや、やめた方がいいんじゃないかなぁ」
「はっ、おおかた把握したが安心しろ。世界の終わりでも来ない限り私は驚かんぞ」
はっはっは、その世界の終わりがいるのよね…
もう面倒になったのか歩いていった王の後ろに私たち三人がついていった。
「誰が説明する?」
「じゃあここは私が行くわ」
よし任せた。




