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殺したいほど愛してる  作者: 雪梛


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ああ、デバイスで思い出した。我も暇だったから作ってみたのだよ

部屋を出て先ほどいた場所まで戻り私たちは手当てをしながら休憩している。


損傷具合としては私とこの子が多量の切り傷、雪が切り傷に加えてざっくり太ももを切られて蹴っ飛ばした際にできただぼくよ。



「私の傷だけ多すぎないかしら?」


「まあ…必要な犠牲だったってことで」


「安売りされてるのね私の身体…」



傷薬は持参がなかったため魔王から貰ったものを使用しているわ。


流石に薬学はないようなので市販品をどうやって入手しているのか知らないが渡してくれた。


ちょっとしたら魔王が飲み物を持って入ってきた。



「やはり其方らと戦うのは面白いな。成長率もそうだがああやって味方すらぶった斬るのは流石に面白かったぞ」


「この世には適材適所って言葉があるからね」


「頼むから私にも戦闘させて欲しいわ。フレンドリーファイアは予想外よ」


「じゃあ強くなりなさい。まああなたの場合特性上発動させづらそうだからしょうがない感はあるけれどもね」


「絶対強くなってきってやらぁ…」



もう恨みしかないじゃないその言い方じゃ…


笑っている魔王は飲み物を置いてから対面に座った。


先ほどとは打って変わって和やかな雰囲気が空間を支配して楽しさの風が吹いてきたようだ。



「そういえば最近は魔物たちが異常傾向とやらで区域ズレが発生しているようだな」


「そうだねぇ。今新しい区域図を大都市が作成しているらしいけどちょくちょくズレてて主に中級、上級のズレが激しい感じとか言ってたね」


「ふむ…ミドルレベルが影響を受けているのだな。下級、大型レベルに影響がないところを考慮するとおそらく気候変動が関わってきているのではないか?」



そういえば最近はなんだか冷え込み具合が例年と比べて激しいわね。


昨年あたりから気温上昇率と低下率の著しい変動が確認されたのでそのことが関係しているということね。



「魔物たちは温度変化に意外にも敏感だ。人間にも寒さに強いやつがいて暑さに強い奴がいるように魔物にも特性がある。おそらく温暖地域にいた奴らと寒冷地域にいたやつらが合わせて動いているのだろうな。ちなみに下級、大型が動いていない理由としては下級は温度変化があまりない地域に生息していて大型は耐性が強いというわけだ。大都市の方に伝えておいてくれ」



ああ、原因不明の異常傾向が魔王によって解明されてしまった。


ていうか当たり前のように言っているから大都市がアホに見えるかもだけれども魔物の特性を把握しているのなんてこいつしかいないわよ?


私たちですら初耳情報でもうこいつを大都市まで運んだほうがいいんじゃないのかしら?



「大都市が大パニックになるわよ?」


「だからなんで思考内容が把握されているのかしら?」



一度飲み物を飲んで落ち着いてから内容を忘れないようにデバイスに記録した。



「ああ、デバイスで思い出した。我も暇だったから作ってみたのだよ」


「え?」



そういうと魔王が部屋を出てどこかにいった。



「あいつ今なんて言った?」


「デバイスを自作したとか言っていたわよね…これ技術部とエンジニアの合作なのだけれども」



私たちが使用しているのは市販のものと異なりメール機能が搭載されているものだ。


市販で出回っているものは通話機能が搭載されているのみでって思ったけれどもなんで都市を浮かせられるのにこのての技術は先端いかないのかしら?


まあきっと何かしらの理由があるのであろう。


決して面倒だからとか忘れてたなんてことはないであろう。


でもあいつらデバイス使ってないのよね…



「待たせたな」


「スネー⚪︎?」


「違うわ。ほれ、これが我が自作したデバイスだ」



そう言って見せてきたものはなんか四角い板のようなものだった。



「何これ?」


「其方らのデバイスにはメールとやらがついているらしいではないか。ならばその上を行こうと思って色々つけてみた」



電源ボタンを押して画面をつけると日が落ちるまでの時刻が画面に表示された。



「ボタンがないじゃない。どうやって動かすのかしら?」


「ふっふっふ、こいつは画面に触れることによって動くのだよ」



そう言って画面をタッチしたら本当に動いたんだけど!?


画面内にはなんにやらメモだとか音楽だとか色々書いてあるようだ。



「流石の我もそいつを作るのには多大なる時間を費やしたぞ。機械方面から電子方面に移行したことにより既存のプログラミング言語を把握してから独自に言語開発を行いそれを元に作成した」



何言ってんのよこいつは…


当たり前のように人間最高傑作を超えてなんならダブルスコアも余裕でつけてきたようだ。



「いわばプロトタイプ的製品だがそいつは其方にやろう。我が持っていても仕方ないのでな。ちなみにちゃんと既存の製品と互換性があるからそこは心配しなくて良い」



いや、心配なのは個に負けた人類の方よ。


そこから私たちは魔王にデバイスの使用方法を教えてもらっていた。


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