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殺したいほど愛してる  作者: 雪梛


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すごく…大きいです///

相棒が…きえたってえ?


なんでか知らないけど何もない場所で躓いてしまった。



「きゃ!」



思わずそんな声が出てしまうほど予想外の出来事であった。


普段からこのような事象は確実と言っていいほど起きないと言いたいんだが私時々何もないところで転ぶんだよなぁ。


消えた相棒の行方が気になりながらも転んでしまったものはしかたない。


受け身を取ってから立ちあがろうか。


身体周りに何か違和感を感じるがきっと気のせいであろう。


間違っても相棒がくっついているなんてことはないだろうな。


さて地面に左手をついて衝撃を地面に流しながら右方向へ回転運動を開始する。


なぜか雪がにやけているがあいつには何が見えているんだ…


そうして地面に背中をつけようとしたところ接着がはやい?


その瞬間に背中という中継媒体から柔肌を感じ取って脳内に信号として送られた。


ファッ!?


その瞬間にスーパースローが発動して時間の流れが遅くなった。


この感触、沈み具合、そして筋力のつきかた…間違いないこれは相棒だ。


禍雪さんは一体何をなさっているんですか!?


背中から感じる感触には到底地面からは感じ取れないような包容力というかを感じ取れた。


え、は、え、ちょっと待って一体何がおこているですか!?


最近はこういうイベントないからよしラブコメみたいなフェーズが終わっていつも通りだって思った瞬間にこれだよ。


とりあえず脳内に現在の五感から入手している情報を記憶させつつ現状理解を放棄した。


告白までしてなんでまだ顔が赤くなるんですかねぇ。


前のような湯気が出ていると錯覚するほど熱くなってはいないが色づいたりんごのような赤色が浮かび上がっていた。


まるで自分の行動のリプレイと動いているかのように完全に同調しながら回転運動を終えて立ち上がった。


流石相棒もはや一心同体だねって言ってる場合じゃない。


急に隣に気配が出現して完璧な仕事を終えたかのような、回収確定みたいなフラグを立てているような顔をしてこっちをみてきた。


つまりここはきっちり指摘すべきというわけですねわかります。



「なんで一緒に転がってたの?」


「え?」



その瞬間に時が止まったかのような錯覚が一瞬のみ発生した。


木々が揺れる音、歩いているはずなのに足音などの環境音が完全に消え去って静寂がほんの一瞬訪れた。


まさかの振りじゃなかった…だと…


相棒が雪の方をみてなんかナイフ構えてるんだけど。



「大失敗したじゃない。切り刻んでもいいかしら?」


「当方全ての指示に対して責任は負いません行動すると判断する際は自己責任という方式を取り入れてまして」


「あいも変わらず、楽しそうだな」



前方を確認するといつの間に出現したのかボスモンスターがいた。



「おひさ〜。元気してたかしら〜?」


「もちろんだ。というか魔王である我にその態度でくる奴が久しぶりで力がたぎってくるわ」


「たぎらせないで地上が崩壊するから」



こいつが全力なんか出したらここの惑星無くなるぞ…



「強者の気配がしたから其方らだとすぐにわかったぞ。拠点まで案内しよう」


「変わらずのあの洞窟みたいなやつ?」


「そうだ。強度、剛性ともに素晴らしいものに進化していて最近人間の技術をちょっと取り入れて自動扉なるものを作成したぞ」


「戦闘にメカニックになんでもできるわね。あなたが本気で潰しに来なくて心底よかったわ」


「はっはっは、我に追いついてくる猛者がいるのであればぜひともって感じだがな」



とりあえず魔王の拠点に移動だ。


この世界の魔王はテンプレから外れてて自分があまりにも強すぎるから私たち三人がちょくちょく戦う以外で戦闘は行わない。


そしてなんでか知らないけどこっち側の技術も会得していてさっき言ってた自動扉だったりを完全にゼロから作ったりする。


まあ要するになんでもできてバリ強いまさに最強という名にふさわしい存在だと思っている。


ちなみに私たち三人が全力で戦っても十秒と持たないであろう。


そうこうしているうちについたようだねぇ。



「どうだこのかっこよさを目指した建物は」


「すごく…大きいです///」


「その反応は違くないか?」



いや待て本当にデカすぎんだろ…


元は高さ六メートル程の洞窟でちょっと小さめの感じだったのになんで大都市にあるような高層ビルみたいになってんだよ…


ちなみにこんだけでかい建物ができても誰も気づかなかったのはここが誰も近寄れない場所だからだ。


私たちは当たり前みたいにきたがこの辺は上級がいっぱいいるしその区域に入るためにも中級上層があるからこれないというわけ。



「入り口から入るのもいいがもっといい仕掛けが欲しいと思わないか?」


「ま、まさか…!」



雪が芝居がかったいい反応をしていると入り口前の地面がモーター音を響かせながら動き階段が出てきた。


すげー!…でも入り口の前に作っても意味なくない?



「場所はともかくすごいわね。これもうあいつ(エンジニア)といい勝負よ」


「ほう、我に張り合う技術者がいるというのか。今度ぜひ連れてきてくれ」


「あいつは本当に技術者ってだけだから戦闘は期待しない方がいいわよ」


「なるほど、心得た。まあとりあえず入ってくれ。其方らに見せたいものが山ほどできているんだ」



こいつ暇だからって色々作りすぎだろ…


まず階段を降りているんだけど壁にところどころボタンがあるんだよね。


てかこんだけ装置いっぱい作ってるならどっかに自爆装置ないかなぁ。


押した瞬間に私が殺されそうだけどね。


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