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殺したいほど愛してる  作者: 雪梛


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イクゾー!デ デ デデデデカーン デデデデ

「皆殺しだぁ!!!イクゾー!」


「デ デ デデデデ」


「カーン」


「デデデデ」



左右には相棒と雪、目の前にはいつも群れをなして行動しているワイルドタイガー。


異常傾向の影響なのかなんなのか知らないけど普段の群れの三倍程度の数がこちらに押し寄せてきていた。


なんで持っているか知らないけど相棒がカーンをならしてくれたので+810点ですね。


自然体と戦闘狂が迫り来る群れの中に突っ込んでいきナイフが空気と共に肉を裂き始めた。


地面にはなんかいっぱい肉が落ちているがこれは人肉だなぁ。


おそらく騎士団を護衛につけていたちょっとだけ大きめのグループがボコボコにされたのだろう。


全くだらしないよね…だらしなくない?


足場が腐った肉によってぐちゃぐちゃになっているので気をつけていこう。


最も、気をつけるのは自身の判断で完全に行動している雪だけだけどね。


鮮血が肉体に付着、視界内に入った瞬間にスイッチが入った。


行動速度がV字上昇して相手を切り裂きvictory。


卓球みたいなことを言っているが相手のレベルは中級下層だ。


騎士団も普段の群れなら一人二人死ぬぐらいで大したことないんだけど運が悪かったねぇ。



「血だ…血をもっとよこせぇ!」


「特大魔物よりもあなたの方がよっぽど怖いわよ…」



そういう雪は物足りなそうな顔をしていた。


別に雪は殺しの行為自体を楽しんでいるのではなくあくまで戦いというものに酔っているだけだ。


どさくさに紛れてこいつにナイフでも投げてやろうかな?


そんなこと考えていたらなんかナイフ飛んでいったんだけど!?


額に刺さったと思ったら綺麗に受け流してほんのちょっとの切り傷ができたぐらいで済んだようだ。



「What’s a surprise!?フレンドリーファイアは無効にしてくれないかしら!?」


「手が滑ったわ。まさかそっちに飛んでいくなんて…」


「ふふ、何をどうしたら手が滑って脳天に飛んでくるのかしら?」



こんな会話をしているがようやく三分の一ほど殺し終えたようだ。


戦場には血の匂いと肉の腐った腐敗臭がしているが気にせずどんどん花を咲かせる。


会話と相手に花を咲かせているとふとした疑問が脳内によぎった。


なんか前もこんな感じの時に変な強そうなやつ来なかったっけ?


その瞬間に私たちの目が合った。


前後左右からそこそこの気配がこちらに向かってきていてワイルドタイガーたちは怯えているようだ。


四面楚歌ってやつだけど緊張感が全くないなぁ。


このメンツで敗北とか言ったら地上に地形残ってないでしょ。


まあ恐らくここにある大量のタンパク源を欲してきたのだろう、寒くなってきたから冬眠の準備なのかな?


視界内に入ったので確認をしたところ上級の変異個体が三体で一体はバニラのようだ。


手持ちのナイフを新品に変更して私たちは動き出した。


この前戦った熊みたいなやつといたいけな少女がさしでバトル。


まあこの世界で強者を名乗るなら熊ぐらいぶん投げてもらわなきゃ困るのですよ。


こいつの変異部位は筋肉のようで速度、パワーが跳ね上がっているようだ。


だがしかしそれだけだ。


肉体の使い方が無駄だらけだし何よりも動きが読みやすい。


雪と戦う前であればちょっとは苦戦しただろうが完全にアレで成長率が上がった。


接近してくる相手の運動エネルギーを使用して反作用を意識しながら前足にナイフを入れた。


やはり速度感がなれていないためほんの少し骨に当たったがとりあえず手は痺れていないため問題ないであろう。


ナイフを引き抜きながら回転して迫り来るもう片方の前足に応酬を入れた。


爪部分がかなり硬く火花が散って一度距離を取らざる終えなくなった。


背後からもう一体のノーマルがきているが肌で感じる風を頼りに自然体が最適解を導き出す。


ナイフが勝手に一点を狙って貫いたところは急所であった。


まさか一撃で沈むとは思っていなかったのか魔物は攻撃姿勢に入っていた身体を硬直させて血を吹き出した。



「ありがとね。お前の命、私の心情として取り込むからなぁ!」



動かれても面倒なので交戦中だったあいつがくる前にちゃっちゃと脳天にぶち込む。


久しぶりの大物の脳みそをぐっちゃぐちゃにする感触にさらなる高揚感を感じながら背後に振り向いた。


無意識的に基礎体が発動して服が破れるぐらいギリッギリの回避を行ってから低くなった姿勢のまま後ろ足を刺した。


筋肉量が多すぎるのか思ったよりも刃が入らなかったためここは早々に見切って背後に下がりながら先ほど使用していたナイフを投げる。


予想通り回避行動を起こしたので背後に移動してから背中を突き刺す。


気づかれていなかったためぐんぐん刃が入っていきすぐに内臓に到達した。


骨の隙間を綺麗に通っていき突き刺した心臓からは赤黒い鮮血が吹き出してきた。


変異個体特有の血を浴びて髪、顔、身体が狂気に染まった。


ナイフの柄の部分を骨に思いっきり叩き込みへし折った骨が内臓を傷つけていく。


それに加えて今の衝撃でどうやら血管が圧迫されたらしい。


損傷部分から血が吹き出して魔物の内部が血で染め上げられた。


外見上普段と変わらないがこれからこいつの解剖を行うと思うとワクワク感が半端ないね!



「そっちも終わったのね。てか平然と二枚倒すとかどうなってんのよ…」



どうやら雪と相棒も戦闘終了したようだ。


私と相棒は肉の解体を終えて今はちょうど昼時なので焼いて食うとしようか。


いつのまにか雪が既に肉を焼いていて準備万端のようだ。



「ここから第一支部までちょっとあるけどどうする?大都市にぶん投げる?」


「そうね。適当に王にぶん投げとけば問題ないでしょう」



というわけでデバイスを使用して連絡を取ったところ勝手に回収しておいてくれるとの返事が帰ってきた。


肉の焼けると音が日差しと被り温度がちょっと上がっていくのを感じられる。




「久しぶりにあいつに会いにいこうと思うんだけど雪もくる?」


「うーん…じゃあせっかくだからいくわ。出発はいつ頃かしら?」


「肉食ったらゆったり向かおうと思ってるよ」



楽しみだなぁ、ボスモンスター。


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