ああ、目玉が溶けてしまっている…いくらみたいな感じで食べられると思ったのに
この子がウキウキで持って帰ってきたから調理しようと思ったけれどどうすればいいかしら…
今シャワーに入っているのでどのような予定で持って帰ってきたのか聞けないが頭部のパーツが詰まったジップロックが出てきた。
いや別に解体することとか持って帰ってきたに対して引いているわけじゃないのよ。
こんな内容物の中に保冷剤が入っていたという事実がちょっと引き気味にさせてくるだけなのよ。
とはいえ求められたら答えぬが無作法というもの、腹をくくって調理していくわよ。
適当な鍋を取り出して水を入れていく。
こんな内容物では流石に汁物にするしかないので沸騰させていくわよ。
歯茎とか骨とか目玉、ちょっとだけ血が入っているけれど使えってことかしら?
いや流石に血を混ぜたら味噌とのぶつかり合いが激しいじゃないかしら?
こんな時にヤンデレテンプレートの血液入りの食べ物を作成して食べた人物がいれば参考になるのだけれどもあいにく友達が少ないもので。
だが先入観にとらわれてはいけないわ!もしかしたら案外いいマッチングしてエキシビションマッチに発展するかもしれないじゃない!?
お、沸いてきたわね。
内容物を全て鍋にぶち込んでなんとなくかき混ぜる。
なんか面白いわね。
鍋の中をこちらが覗いているに鍋からも目玉がこちらを覗いているのだ。
多分つぶれないと思うが目玉がつぶれないように注意しながら血を循環させて、いよいよ味噌登場ね。
ちなみに菌類のことは気にしないで大丈夫だわ作者権限で死滅させておいたから。
まさか雪梛たちも頭部を使った料理のために権限が使用されるとは思っていないでしょうね。
お玉の上に味噌を取って火を弱くしてからときはじめる。
沸騰してしまうと風味が一緒に飛んじゃうらしいけれど間違いなく私は分らないわ。
「あがったよん、おっ!やってんねぇ」
「血も入れといてほしいのかと思って入れて置いたわよ」
「流石。なんか隠し味でチョコ入れる人もいるみたいだから行けるかと思って」
「あと何入れようかしら?」
「鶏がらスープの素?」
「味噌といたわよ」
「じゃあおしまいでいいんじゃない?」
「あ、だしをとるっていう工程を忘れていたわ」
「え?」
やば、完全にやらかしたわよ…
まあいいか、それか味噌入れる前まで戻るか。
「だったら戻ってやり直そうよ」
「わかったわ」
デバイスを開いて現在時刻から30分ほど前の時刻を指定する。
実行ボタンがなんか出てきたので押してみるとっ!?
一瞬にして世界が変わり、卓上には先ほどみそ汁にしていた頭部パーツ詰め合わせセットが置いてあった。
「よし、今度は失敗しないわよ」
「ちょいまち、やっぱり圧力鍋にしようか」
「圧力鍋?骨まで食べるのかしら?」
「そんな感じ」
この子が専用の鍋に水を汲んで火にかけ始めた。
「さて、旧エンジニア特性の鍋の使い方は…あった。沸騰したら材料を入れて五分待てば完成らしい」
「どういうことかしら?」
「なんでも内部に入れられたものを鍋が自動で検知して適切な火力に切り替えるらしい。そしてバッテリーは…バッテリーパックとやらが内蔵されていて大気の静電気を溜めてその電力で別の電力発電を行うことにより宮殿しているらしい」
「永久機関じゃない」
なんだこの鍋怖すぎるのだけれど…
どうなのかしらね、静電気とソーラー給電を使ってコイル式発電を行い回収できない部分は静電気吸収機構が、きちんと回収できた分はバッテリーパックに入るという感じかしら?
「そういや内部のものを自動検知するって書いてあるけど魔物のパーツも検知できるのかな?」
「行けるんじゃないかしら?だって旧エンジニアは魔物をとらえて改造していたじゃない」
「確かに」
そんなこんなでもう圧力をかけ終えたようだ。
ぷしゅーという定番の奴はやらなくていいらしくそのままふたを開けるとおぞましいと表現されてしまいそうなものが出来上がっていた。
骨はほとんど原型を残しておらず案外歯が残っているわね。てかほとんどが溶けて液体と化しているわ。
「ああ、目玉が溶けてしまっている…いくらみたいな感じで食べられると思ったのに」
「後入れすればよかったわね」
「その手があったか」
そこから味噌を入れて溶かしたら完成、お椀によそっていただくとしましょう。
「good evening!」
「ちょうどいいわね、あなたも食べなさい」
「ん?まあもらえるならありがたくもらうわ!」
というわけで詳細を知らない雪を巻き込んで食事開始となった。
ちなみに肉はこの子が圧力待っている間に焼いているわよ。
「はむ、ふむ…案外いけるね」
「独特な感じがあるけれどいいわね」
「おいしいわね!ところでこの汁物は何で作ったのかしら?」
「午後に私が殺した魔物の頭部を圧力鍋にかけて作った」
「え?頭部って流石に頭蓋骨とか目玉とか舌とかは入れていないわよね?」
「もちろん入れているわ」
「この人たちこわ…」
なぜか雪に引かれてしまったが今日の食卓は想定以上においしい展開で終わってくれたようだ。




