ん?今なんでもって
hallo!みんな元気してるかしら?
最近暑いから水分補給を欠かしちゃだめよ!
という感じの雪さん登場よ!
146話にしてこちら側に初登場とかやばいわよね。
「お邪魔するわ」
「いいですよ」
久々に来る梛木の家、相変わらず無機質感が半端ないわね。
刀の整備道具以外は段ボールしかない、なんて部屋かしら。
「相変わらずすごい部屋ね。今度は段ボール集めてどうしたのかしら」
「ふっふっふ、すごいことに気づいたんですよ」
「すごいこと?」
何だかとてつもなくしょうもない気がするわ…
「布団にしき布団、テーブルにも椅子にもなってさらには収納ができる。まさに家具として最高の一品じゃないですか!」
「濡れたら終わりよ?特にテーブルのとき」
「大丈夫です。キッチンで食べるので」
とんでもないぞこの小娘…
何とか否定をしようにもあんまり指摘どころが思いつかない…!
「柔軟性が無いから布団は厳しいんじゃないかしら?」
「そうなんですよ。最高なものといえど非の打ち所は存在します」
「分かってくれたのね」
「ですので近日中に」
「近日中に?」
「発泡スチロールと気泡緩衝材を導入します」
「は?」
「両者共に断熱性に優れています、気泡緩衝材はかけ布団に、発泡スチロールはしき布団にします」
「だめだこいつ…」
「加えてただ単純に発泡スチロールをしいて布団にすると場所を取ります。そこで賢い私は三つ折り式の採用にします。詳しい作り方は実物を確認してからとなりますがそれによって段ボールとの親和性がうまれますよ」
何だこいつ仮面つけてる一頭身の剣士かしら?
あなたたちは段ボールとの親和性とか言う単語を聞いたことあるかしら?
実生活が最高に極まってる女、梛木。
ちなみに普段からちょくちょく出ている一人遊びは全てデジタル化しているわよ、あ、digitalよ!
危ない数多くあるアイデンティティを忘れるところだったわ。
「ところで今日はどうしたんですか?」
「そうだ本題を忘れるところだったわ」
「老化でも進んだんですか?」
「認知症の類はならないわよ?そうじゃなくてあなたのワンシーンについて聞きに来たのよ」
「私は2019年のラグビー日本代表じゃないですよ?」
「ワンチームじゃなくてワンシーンよ。カットに落とすわよ?」
「あれですよね。傷だらけの私の件ですよね」
分かってんじゃないか。
梛木も案外ネタの引き出し広いわよね。
とりあえず立っているのも面倒なのでそろそろ床に座る。
「なんか違和感とか変化とかあるかしら?」
「特に自覚症状はないですね。怪我しても何も感じないぐらいしか」
「大アリじゃない。ニコバレシスオオアリよ!」
「私は東南アジア、南アジア出身じゃないですからね?」
「アリの知識はいいのよ」
「モハメド・ナシですか」
「それは、アリじゃないかしら?」
「プロゴルファーですからね」
「猿じゃないわよ。確かにプロボクサーとプロゴルファーで語感は似ているけれど」
「さすがに脱線しすぎましたね。線路なら今ごろ進路変更しながら連結部切離されていますよ」
「そこまでいったら横転通り越して大破不可避よ」
「私は大破したくないので戻しましょう。何でしたっけ?成田国際空港の話でしたっけ?」
「緊急着陸場所が場違いすぎる。無痛状態の話よ」
「ああ、そうでしたね」
こんなに進展しないことあるかしら?
「欲望自体の変化はありません。一色に恋い焦がれる愚かな少女ですよ」
「少女?」
「そうですよ。二十中盤の小娘です」
「あんまり年齢の言及はしないほうがいいわよ。辻褄合わせが面倒だから」
「そういう問題ですか?」
おっと、もうこんな時間ね。
早朝から来ていたから感覚にバクが発生していたわ。
時刻は昼ごろ、ようやく飯の時間になったというわけか。
「何か作りますよ。何がいいですか」
「作ってくれるなら何でもいいわよ」
「ん?今なんでもって」
「食べられるものにしてちょうだい」
「わかってますよ。ははは」
怖いわね、何を出してくるんだか…
キッチンに消えた梛木をよそに床に寝そべる。
天井から床まで全て同色のもはや芸術を感じる部屋だが案外落ち着くわ。
逆にどうやってこの部屋作ったのだろうか。
技術部あたりにでも頼めば何でもやってくれるが実際は分からないわね。
まあ、その辺はどうでもいいわ。
飯食って、雑談して、家帰って、なんか生活考えるとやばいわね。
三次元の方では物理で殺しに来る輩が少ないのでこんな生活していたら一ヶ月持たないわねはっはっは。
まあ明日死ぬかもしれないだべってる生活とある程度の生存が保証されている束縛社会。
どちらがいいかは人それぞれね。
「できましたよ」
「あら早いわね」
キッチンの方に向かって食事といこうじゃない!
なぜかフライパンどころかやかんすら使われていないキッチンにあった飯は…?
「なんでもいいといいましたので」
「プレーンなんなのね」
「カタカナじゃないと分かりづらいですよ?」
「それはあれよ。呪術トリックってやつよ」
「似ているのは語感だけですよ?叙述です」
「なるほど、トラップ解除されたと」
「いえ、最初から罠がありません無の罠にかからないでください」
「無の罠…無無ってことね!」
「全然違うが?」
「うわ!?どこから湧いてきたのよ!」
「玄関から」
こんな小娘に背後を取られるなんて…不覚なり。
何故か古代母国語が排出されたがそれよりも無無がいる方が不思議よ。
「無無さんも食べますか?」
「あるならもらいたいが」
「これ冷食なんで」
「じゃあもらうわ」
何故かナンを何もつけずに食べる会が発生しているけれどそれもまた一興よ。
はむ、はむ…案外いける…のか?
やばいわよふだんから食生活が終わっているから世間一般を標準基準にした際に果たして美味いのかが未知数よ。
だがそんなことはどうでもいい!うまいならうまいでよかろうなのだ。
のだのだうるさいぞこいつ。
「なんで無無に読まれたのかしら!?あとのだは1回しか使ってないわよ!」
「知らんがな。んじゃいただきます」
ちょうど私たちが半分ぐらい食べ終わった頃に無無が食べ始めた。
「そういえば、このメンツのあれ懐かしいわよね」
「あれ?…ああそれか」
「いつでしたっけね。いい経験でした」
ふっふっふ、こうして最後にこのような演出をして読者に考える余地を与えるスタイル。
まあ、こんなことばっかりするからこちらのメイン描写に呼ばれないのよねじゃあまた次回待ってるわよふはははは!




