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殺したいほど愛してる  作者: 雪梛


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書き手として読み手とのCommunicationは重要項目よ

「いらっしゃいませ、あら、禍雪さんたちではないですか」


「ええ、技術部の連中に会いに来たわ」


「かしこまりました。ではごゆっくり」


「え?」



受付の人がにこやかにこちらに一礼したかと思うと突如として床が開いた。



「うわぁ!?」


「だらしないわね。この程度で驚くなんて」


「床が急になくなったら流石に驚くわよ!なんで逆に驚かないのかしら?」


「まあこれ二回目だし」


「そういう問題なのかしら…」



ドラゴンとかと対峙しているのに今さら床が抜けても感ある…あるよね?


そんなことを思っていると肉体がぼよーんと跳ねて到着を知らせてきた。



「そういえば今回も技術部は地下室作っているんだね」


「ロマンとか言ってるだけだと思うけれどもね。さて、どの部屋だったかしら」



無機質に感じられる通路を足音鳴らしながら進行していく。


なんだか小説とかに出てきそうな廊下だなぁ。


いかにも研究施設!みたいな風貌している空間だ。


ところどころに札がかけられており誰がどの部屋を使用しているかが一目瞭然…え、全員ここに住んでいるの?



「あの部屋じゃないかしら?」


「会議室?でも使用中ランプついてるねぇ」



こんな昼間っから会議なんて大変な奴らだ。


まあ実際どんな奴らなのかは見てみないとわからないんだけどね。


久しぶりの横スライド式ではない扉を開けて中の空間を露見させる。



「good afternoon!こんにちは、邪魔してるわよ」


「え?っえ?どうしたの?」



部長がめっちゃ困惑してんじゃん面白い光景だろう。


他のメンバーも全員困惑してこちらを見てる…あれ、飯の最中だったか?


テーブルのほうに目を向けるといくつかの包材と飲み水が置かれていた。



「えっと…食べてからでもいいかな?」


「いや、気にしないでいいわ。あいさつに来ただけだから」


「今更かな?てかもうすでに何度もあってるじゃん」


「いやぁ、なんというかちょっと複雑な事情があるんだよね」


「まさかついに子供を授かったのか!?」


「なわけたわけ」


「リズミカルに踏み倒さないで」


「どのぐらいデータに干渉しているのかという確認もかねてといえばいいかしらね?」


「データ?」



さてどうだろうか、正直作者の存在については気づいているわけないと思っているけど。


もし気づくとしてもエンジニアぐらいなもんだろう…あれ、エンジニアどこにいるんだろう。


なんとなく技術部の場所は知っていたがあいつに関しては本当に分からないぞ…


まあその辺に関しても少々ここで話を聞いて攻略していけばいいというもの。



「そういやなんで会議室で飯食ってるのかしら?もしかして昼食の会議でもしていたのかしら」


「いや、さっきまでいろいろと防衛システムについて話していたんだよ。最近はまた魔物が活発に活動し始めているからね」


「へぇ…」



そういやどれぐらい人間が生きているのだろうかね、あんまり興味ないけど。



「だから近々先輩にまた見てもらわないと行けなくて会議していたんだぁ」


「どこいるかわからないから怖いですよねぇあの人」


「まあぴか一どころか随一な人だしそんなもんだろう」


「そういやもと技術部よねあれ」



ん?誰のことだ?


まあ相棒が知っているらしいしどうでもいいか。


視界内で髪が揺れている、それだけで過去の私は感情に影響を与えられたというのに今では何も感じない。


それについて特段何かを思うこともないし、というかできないというのが正しい。


下手したら生き死にすらも興味が無くなっているのかもしれないね。


騒がしさが増す会議室の中で私は、そんな他人事を脳内に書いていた。




作者との関係はなさそうね。


どうやらこの世界も前回同様作者の関係者はほとんどいないようだ。


でも恐らくエンジニアは関係者よね。


この世界でも先輩であるというのは変わらない、まあ前回の世界をトレースしないとつじつま合わせが面倒だものね。


とすると今回もエンジニアは何かしら特殊な状況下にいるという感じになるのかしら。



「で、本当に何しに来たんだ?わざわざ三人そろってくるなんてただ事じゃないだろ」


「だからあいさつに来ただけよ。書き手として読み手とのCommunicationは重要項目よ」


「なんじゃそりゃ…まあちょうどいい私たちも聞きたいことがあったんだよ」


「何かな?」


「先輩どこにいるか知らないか?」


「…え?」



いやまて予定が狂ったぞ…


ここでエンジニアの居場所を聞いてそれをもとに捜索を行う予定だったのだがこれは想定外が過ぎる。



「先輩は居場所を知りたかったらあいつらに聞きなとか言っていなくなったから知っているんだろ?」


「絶対それかっこいいセリフいいたかっただけじゃん知らないよ」


「なんだと…」



いや、こっちもなんだとって言いたいわよ。



「…ふふ、案外近くにいるかもしれないわね」


「どうした雪、今薬持っていないんだが」


「精神に異常はきたしていないわよ!?」



んー…ーん?


なんだこのメガネっ娘は…


なんというか気配が読めないと言いますか。


前に雪梛たちと会った時のような見えているのに観えない感覚が脳を支配している。



「さて、タイムアップといったところか」


「え?」


「じゃんじゃじゃーん。私登場じゃ」


「いや、じゃんじゃじゃーんとかいう雰囲気ではないけど」



あれの副音声ネタとか伝わるのかな?


まあ伝わらんくてもええやろはっはっは。



「どうも、先輩兼エンジニア兼大都市整備士兼…」


「経歴はいらないわ。では、アピールをどうぞ」


「何でもできます!」


「万能すぎるので失格です」


「そっちのだめだし?」



作者関係者ねこいつ…


こっちの世界じゃないネタ伝わる時点で黒よ黒私の髪の毛ぐらい黒いわ!



「じゃあちょっと話あるらしいから待っててな」


「え、あっはいわかりました」


「んじゃ、俺についてこい!」



ふはははーといいながら扉を開けて颯爽と走って行ってしまった…また変人増えるのかしら…

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