…あれ?何繋げようとしたっけ?
「うー!ワン、ツー!いよっしゃあ!」
「クロスカウンター!!!」
「わぁバカ!いったぁ!?」
油断は己が身を滅ぼす要因となる、私の勝ちだな。
「くっ、今だぁ!コールドストーム!!!」
「それはずるくない?」
氷が吹き荒れ始めどんどんこっちに来ているようだ…えっと、どないしろと。
氷の飛来速度は40km/h超えだし物理的に避けられる空間ないけど。
「私が来た」
「やるか、梛木」
「お任せください」
私はナイフ二本、梛木は刀一本でバックツーバック。
面白くなってきたかな。
領域内に入った瞬間に私の視線があるべき先を捉えた。
ワンミスKOとはまさにこのこと。
左右上下から飛来する氷の塊をひたすらに砕いていくよん。
でもよく考えたら雪梛とかとの対戦のほうが酷くなかったか?
よし、ちょっとずつ前進するかぁ。
「梛木、余裕か?」
「そうですね。何なら一人でも捌けますよ」
「じゃあついでに雪も捌くか」
「いいですね」
タイミングを見計らい私が少し先に移動開始だ。
背後からの飛来も警戒せねばならなくなってしまったので回転運動を挟みながら瞬く間に雪のもとに到着。
「マヒ○ド斬り!」
「カウンターです」
「追撃もおまけだよ」
前からは梛木の刀、背後からは私のナイフ、これな〜んだ。
「バックしまぁ!?」
よしついに一撃入ったぞこいつに。
でも欲望発動していないのになんで気づかれなかったんだ?
そんな疑問はよそに梛木の刀が雪の肩を斬り始めていた。
「ついに来ましたよ!雪を敗北の色に染めるときが」
「こんな場所で、死ねるかボケ!!!」
うわ、あいつ急加速して距離取ったぞすごっ。
少し息が上がっているようだがまだまだ動けそうだな。
「ふっふっふ、第二ラウンドといこうじゃない」
「望むところ!」
いくぞ!っん?
昼を知らせる鐘が鳴り響いてきた。
「あら、もうこんな時間なのね」
「タイミングが良くて助かりましたね」
「こっちのセリフよ」
さっきまでの殺伐とした空気が無くなりそろって拠点に帰宅し始めた…そういやなんでこの時間は必ず帰るのだろうか。
まあ楽しかったからいいけれども。
今日も今日とて無無は大都市の統治、多分主力メンバーから外れるな。
梛木は仕事が私たちと同じだし一緒にいる機会が減らなさそうではあるが。
鍵を開けて室内に入室…ありゃ?
靴が明らかに多いな、誰か来ているのだろうか。
リビングの引き戸を開けて誰なのかを見r…
「あ、やっと来たね。先にお邪魔してるよん」
「悪いわね」
…え?
まさか過ぎるというか予想外をきわめた人物がいたため私の脳のリソースは全ての持っていかれた。
いや、予想とかのレベルじゃないじゃん。
「どういう状況でしょうか?」
「見たまんまでいいんだよぉ。そんなにおかしい事象かな?」
「少なくとも未体験ではあるわよ。はい」
こっちが私の相棒だな。
「あなた達の分も淹れてあるわよ。とりあえずゆっくり話しをすることになっているわ」
「よう、お前ら久しぶ、り…は?」
ちょうど無無も来たか、まあそういうことならゆっくりやるか。
「ついに分身の術でも手に入れたのか?」
「なわけ、別時間軸並行世界の私と禍雪だろうな」
「理解があって助かるわ。というか作者で助かるわ」
さて、次はどんなトラブルだ…
何故別軸の私たちが来たのか、そこは流石に分からないけれどどの時間軸から来たかは分かるわ。
「気づいてるかもしれないけど、私たちはあのエンジニアの時間軸からきたよ」
やっばりね。
てか話を聞いていた限りだと戦いのレベルやばそう過ぎて私たちじゃ援護できないわよ?
「安心なさいそれ系統の件じゃないわ。挨拶みたいなもんよ」
「hallo worldみたいな?」
「そうよ」
「なんだそのプログラマーみたいな挨拶は…」
「ふざけた感じに取られるかもしれないけど実際そんなもんだよん。互いに困り事を協力し合う仲になろうとか、気持ち悪さを通り越すかもしれないからね。友達から始めようという魂胆だよ」
「その言い回しはラブコメ特有のやつじゃないのかしら?知らんけれど」
なんだこれは…
まあ確かに別世界からの援助補助が受けられるなら仲良くしたいわね。
「それで、こちらからは何を提供されている未来を見ているのかな?」
「ストレートに聞くねぇ。まあ好意が下に敷かれた上での発言ととらえさせてもらうけど。…すぐじゃなくていい。タイミングが良いときでいいからさ。雪を貸してほしいかなぁ」
「What's!?」
…なんで?
いや、正直誰か借りるとは思っていたけれど何故雪なのかしら?
というか借りるとしたら無無一択じゃないのかしら?
他全員は欲望しか見えていない中無無だけ自力で得ているもの。
「何故と言われても現状だと返しようがないわ」
「現状返答回答不可というわけね」
「何故に韻を踏んできたかはわからないけどそゆこと〜」
まあいいか、私とこの子関係ないし。
「見捨てられた!このPSYCHOPATHめ!」
「何で大文字英語?普通にサイコパスでいいじゃん」
「んじゃ、今日は帰るから。またねぇー」
話が終わったタイミングで亜空間を開きさっさと帰っていった…あれ、靴はどうしたのかしら?
まあいいわ、また楽しくなってきたわねふっふっふ…
他からの干渉が始まって 世界が別の形に動く 移動を求められる時間では 誰がどうやって動くのだろうか 見えない場所で見えるように 顕著さを検知し無ければならない …あれ?何繋げようとしたっけ?




