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殺したいほど愛してる  作者: 雪梛


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130/150

うわ!?30万文字超えちゃった!!!

「…ん!ここは…?」



知ってる天井だ…いやなんでなのかしら?


隣ではこの子がぐっすりと呼吸しながら寝ている、いやぐっすりと呼吸ってどういう言い回しよ。


脳内で謎のコントを繰り広げながら起き上がりリビングに向かう。


前回の記憶が少々あいまいみーまいではあるが記憶通りならリスタートとなったわけよね。


まるで昨日も家で過ごしていたかのような自然さでパンを焼き始めつつデバイスを確認する。


しっかり使えるようで作者権限も戻ってきているわね…あら?


なんだか知らないファイルが入っているようね、名前は…れどみ?


れどみ、れどみ、redomi…!readmeかしら?


とりあえず.txtなので読めるから開いてみるわ。



(こんにちは、雪梛だよ。前回の世界は散々だったね、といってもそれは大半が私たち側の過失なんだけどね。今回の世界ではもっと慎重に立ち回ってみようと思っているからまたよろしくね。基本的にやってほしいこととか進行してほしいイベントとかがあるわけじゃないからこれまで通り気楽に過ごしておいてほしい。ちゃんと禍雪、雪眼、雪、無無、梛木がいるからよろしくね。ちなみにエンジニアはあっちの世界を復元した状態で返したからおそらくこっちには帰ってこないだろうね。じゃあ何か困ったことがあったら連絡してくれれば対応するから。またどっかで会おうね)



とりあえず適当に過ごしていればいいだけよね。


だが前回の世界、確かに散々な目にあってばかりだがこれでは相棒を、あの子を守ることができないことも分かったわ。


永久的に死ぬことがないとはいえあの子がぼこぼこにされるのは見たくないもの。


私がぼこぼこにするのは全然ありよむしろ最高。


甲高い乾いた音が鳴り響き、焼き上がりを伝えてきたようだ。


マーガリンを取り出して適当に塗りたくりマーガリン陣営を勝利させたのち食べ始める。


さて今回はどの時間からスタートとなるのだろうか。


支部が生きているときか、第一支部のみか、それとも前回同様に支部が全滅状態か。


いずれにせよ驚くことはないでしょうね。


この足音の音質、あの子が来るわね。


素早くパンをセッティングだけ行い残りを再度食べ始める。



「おーはーよーっす。元気ぃ?」


「元気よ。もう顔を分け与えられるぐらい」


「人肉をお食べって言ってくるヒーローやだなぁ。あ、焼いてくれてんの?」


「ええ」


「ありがとうねぇ」


「ちょっと気になるのだけれどもいいかしら?」


「あー、うん。抜けているよ」


「やっぱりね。でも大丈夫よ。ゆったり行きましょう」


「それは助かるね。そういや現状はどんな感じ?」


「デバイスにメッセージがあるから読んでおいてちょうだい」


「はいよ」



まあそこは予想通りだったから特段いいわ。


それよりもあの現実が抜けていくほうが心配よ。


そういっても私もかなりの変化があっただろうしあんまり人のことは言えないのだけれども。



「あっついねぇ。いよいよ夏が始まってきたという感じかな」


「そうかしら?今年は異様に涼しい気がするわよ」


「最高温度が三十度じゃ動じないとかやばい話ではあるんだけどね」


「三十度なんて、あなたに対する愛情という熱と比べれば凍えるレベルよ」


「焼けこげちゃうよ?」


「だからこそたとえ火の中太陽の中あなたの中という言葉があるんじゃない」


「そんな言葉はない」



私たちがあなたの中とかいうと文字通り腹掻っ捌いて心臓にほおずりする光景が容易に浮かぶわ。


他の人がどうだか知らないけれど私はこの子のすべてを愛しているからその程度余裕よ。


となると臓器まみれで抱き合っている光景というのも案外目に浮かんでくる…メニーというかベリーというかな感じかしら。



「今、あなたの後ろに」


「それはメリーよ」



丁度焼きあがったようなのでこの子が取りに移動を開始する。


不思議な感じね、歩幅から呼吸のタイミングまで普段とほとんど変わらないというのに別の抽象的部分で大きな変化が起きすぎているなんて。


漫画とか小説みたいに言うならこの子だけどこの子じゃないみたいな感じかしら。


そんな訳あるか私がこの子の変化に対応できないわけないでしょう!


それはもう軟体動物のごとく柔軟な対応をするわよやがて柔軟剤になるかのレベルで。


何だか今日はおかしいわね、私ってこんなに冗談しか言わないタイプだったかしら?


何でかそうですよお頭とか言う合いの手が聞こえてきたがしらん。



「どうしたの今日。なんか変だよ?」


「そうなのよ。なんか頭がふざけてんのよ」


「その言動が一番ふざけてない?」


「そんな事ないわ。なぜなら私はあなたに気づかせるという行動で示しているから」


「ま、たまにはそんぐらいふわふわしていたほうがいいよ。でも本当にふわふわ飛んでいかないでね?」


「この身体が浮かぶほどの浮力は発生しないから大丈夫よ」



なんだこの空間、適当世界みたいな…アプロプリエイトワー…


おいまて私の日記に侵攻しようとするな。


珍しく三次元の作者につっこまれてしまった。


なるほど、口ではなく指を突っ込んできたのね。


うわ!?30万文字超えちゃった!!!


やかましいわよ。


息抜きになるのかしらこれ…

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