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殺したいほど愛してる  作者: 雪梛


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え!?なんでお前がここに?

飛び上がって…叩きつけじゃあ!!!


飛翔時に回転運動の準備を仕込んでいたためそこそこ回りながら私の拳が脳天を穿つ!


そのまま骨に到達してっていってぇ!!!



「手がぁ、手がぁぁ…」


「バルスでもくらったのかしら?」



相棒のほうがやばいってのに楽勝そうじゃねえか…


戦況は残り五

私三

相棒二


今北産業を答えつつ、痺れていない左手でナイフを握って、後ろを向いてからきり上げる。


四足歩行タイプはすぐ飛び上がるからこうしてやれば腹に刺さるんだよねぇ。


そのままこいつのエネルギーを利用して半ば私も回りながら投げ飛ばす。


よし見えた…へっへっへ。


突き刺した際の感触を調味料みたいな感じでおまけにしつつ欲望を解放。


目を虚ろに変化させながら横方向に振りつつ身体を左に捻る。


最初にぶん殴ったやつのタックルに左頬をきり裂く応酬を与え前方に飛び込む。


ふゅー、あぶねぇあぶねぇ。


右手を軸にして肉体を器用に回し、飛ぶ!


真下をすり抜けるところを見ながら次なる攻撃に足合わせるよん。


鼻先を踏みつけつつ、投げナイフを一枚目玉に投げていく!


支えのない状態では無論回避できず、気持いい!


たまらねぇなぁ!その瞳にナイフが迫る刹那、お前は何を思い何を感じたんだ。


既に蹴りつけていたので後方で着地するとと共に手の平を肩の高さまで上げる。


強いからこれで勘弁だな。


肩から肘、肘から手首にエネルギーの移動を行って無色とかしている弾を射出!



「いっちょ上がりぃ」



見事に首をピンポイントで打ち抜いたため急激な変化にショック死したようだな。



「さすがの手際ね。それでこそではあるけれど」


「なんでそんなに回避が続くんだ…」



すごいな、私の戦闘中ずっと回避していたぞ。


恐らく相棒はそちら側の能力が高いんだろうな。


難しい事象を瞬時に理解するスーパー分析いい女じゃん。


てか相棒から標的が移らないのはどういうことだよ。


確かに魅力が溢れすぎて世界すら置き去りにする程のやつだが私だって魅力があるだろ!?



「落ち着きなさい。方向性がずれているわよ」


「現実なんだよこれが!?つまり人間どころか獣にすら相手にされないと言いたいのだな!?」



もういい私の魅力も分からぬ愚者はしがらみから解放させて解剖してやる!!!


ちょうど良く欲望も発動してるしいくか。


残数の少ない投げナイフを投擲してから基礎体を混ぜ込んだ平行移動を行う。


軽度のダメージが体内に鈍痛的に響いているがもはや気になるものではない。


方向転換のため滞在時間が長くなっている個体を選択していたので難なく背中にナイフが入り込む。


骨の隙間を縫うかのように、ズブズブとナイフが入っていく。


この開けてはならぬものに侵食する感じがたまらない…


顔を徐々に歪めながら迫る攻撃を対処する。


ナイフの平を挟んでそこから送られてくるエネルギーを流して通り抜ける。



「任せなさい」


「サーンキュ!」



うおっと!へっへっへ。


顔スレスレに来ていた拳はバク転を行なって回避。


更に迫っている連撃は肉体を思いっきり拗じらせて掠りにする!


ふぅ!気持ちぃ!


体勢を整えて肉体を捻りはじめる。


そして接近のタイミングに合わせて全ての捻れを解放して膝蹴りじゃ!!!


まるでスローモーションが発生したかのような錯覚を脳に把握させながらクリーンヒット!


からのぉ!



「あなたに花を咲かせましょう」




『流体拳』




頭部を起点にして生命をかたどっていた装甲が瞬間的にはじけ飛んだ。


そいつの体液で全身をビシャビシャにされたが気持ちよすぎる。


ここまで派手にキメたのはいつぶりだろうか。


脳を痺れさせながら相棒の方を見る。



「お疲れちゃん。あんま強くなかったね」


「そうね。とはいえ気持ちよくなるだけならこれぐらいが丁度いいけれど」



まあ現状の上級とか特大は勝てる気しないから避けたいんだけどねぇ。


久しぶりに最高な気分になりながら空を見上げる。


こんな世界に似合わない程の快晴から日差しがこちらをさしているようだ。


この場にあるのは青い彩りではなく、赤黒い吸収体なんだけどな。


どうしようかな、この後。


服どころか髪の毛とか下着までビシャビシャだから戦闘は避けたいが。



「いい時間だし飯にしましょうか。肉の解体を頼むわ」


「わかったわ」


「誰よその女」


「お前だよ。んじゃ切ってk」


「がはっ…」


「ど、どうした相棒?」


「あなたに、お前と呼び捨てされるなんて…最高」


「あれ?いったことなかったっけ?」



それか回避のし過ぎで記憶すら避けてしまったのだろうか。


まあいいこんな頭のおかしい正常な相棒は置いといて解体じゃ。


うお、こりゃまたすごい。


肉体のいたるところが骨、臓器が見えるところまで刻まれている。


恐らく死因は出血死かな?


とりあえず腹を開いて臓器を摘出する。


血管は…いらないか。


ぐちゃぐちゃな臓器と血管はひとまとまりにして置き作業の邪魔にならないようにしておく。


次いで肉と骨に分けてあげればおしまいだな。



「準備終わったわ。そっちは?」


「ちょうど終わったよぉ」



今回、というか既に全支部が全滅なので食べる分だけ運ぶ。


必要はないらしいけどある種の娯楽判定だから接種を行う感じかな。


その辺の枝にぶっ刺して火の近くに配置する。



「なんだか懐かしいね。時間帯すら違うというのに今夜は月がきれいですねを思い出したよ」


「ああ、あの回ね。ある意味一番精神状態が揺れ動いていたけれどもね」


「あれ?まだ一年前ではないよね?」


「半年とちょっとかしら。今年は荒れ狂いすぎなのよ」



そうか、あれからまだ一年経ってないのか…


時の流れは早いんだが遅いんだか。


お、バックから一枚。


まだ立っていたのでなんなく斬撃を回避…斬撃?



「え!?気づかれただとぉ!?」


「え!?なんでお前がここに?」


「そりゃあれだよ、アクセントを入れに来たんだ」


懐かしのエンジニアがなぜか立っていた…

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