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殺したいほど愛してる  作者: 雪梛


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誰が欲情しているって!?

記憶通りの場所よねこれ。


少なくとも方角は間違えていないはずよ。


かつてあった魔王城は更地となりて筒の中光りたり。


竹取の翁もびっくりよ。



「あー、どうしよっか?目的がすべて消えてんじゃん」


「せめてゆっくり消してほしかったわよね。一括消去じゃ展開のしようもないわ」



この調子で行くなれば第一支部も消えてるわね。


かつて得た写真たちはデバイスの異次元的な容量に保存されているため助かったが家ぐらい残しといてくれよと思わんでもない。


それかそういったものすべて含めてリスタートという意味かしら。


全てを失った状態からということで家まで作って生きてみろと。


だとしたらどこに作成しようかしら。


地上で暮らすとなると睡眠時間が結構厳しいわね…長期的生存を考慮するのであれば気にせず寝られる場所を有しておきたいところ。



「あれ?亜空間だけいけるらしいよ」


「まじで?」


「まじまじ」



そういいながらこの子がデバイスを私に見せつけている。


えっと…おそらく睡眠が必要だろうから亜空間のアクセス権だけ用意しておいたよ。加えて飲食はしなくても問題ないということを先に伝えておくよby雪梛


つまり衣食住がそろっている優良な仕事というわけね。



「これなら問題ないじゃない。とりあえず帰って寝たいから亜空間行くわよ」


「私も疲れたからちょうどいいねぇ」



起動方法はよくわからないが亜空間ひらけオラぁ!とか思ったら出てくるのかしらって本当に出てきた!?



「おお!起動方法知っていたんだね。流石は相棒だ」


「もちろんよ。さあ入った入った」



二酸化炭素とともに嘘を入れながら歪んでいる円状の空間に入っていく。



「good mooning! What' up?」


「え?なぜあなたがここに。あの時確か一人用のポッドに入って…」


「つぶされていないわよ。恐らくここの亜空間は全員の共有スペースとして配置されているようね」



見渡すとそれぞれの家が点々と建っていた。


改めてみるとやはり異様な光景ね。


無機質な、灰色の世界の中で家だけが建設されている空間。


無論色ぐらいは変えられるのだろうけどもあんまりまぶしい色にしても大変だからいいか。



「んじゃ、私先風呂入っているから」


「そうそう、一応大浴場みたいなやつあるけどどうする?」


「結構かなぁ。ちょうどいい空間に一人でゆったり入りたいし」


「残念ね。じゃあ私は禍雪とはいるから」


「いいわよ。語り合おうじゃない」


「待ちなさいそのニュアンスはおそらく殴り合いじゃないかしら?」


「ちょい待て気が変わった。私もその乱戦上に参戦と行こうじゃないか」


「いえ、大浴場ですけど」


「誰が欲情しているって!?」


「いえ言ってませんけど」



あら、梛木も帰ってきていたのね。


となると無無だけいないがまあいいだろう。


なんでか大所帯となってしまったが、四人の少女は風呂場へと歩みを進めていった。


さて、いったい誰がどの世界線の時間軸から来たのだろうかという極めて難解な、不明瞭な点があるけどどうなんだかね…

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