表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うちに住み着いた幽霊が、人気配信者になってチャンネル登録者100万人???  作者: 入舟三叉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
58/62

うちに住み着いた幽霊が、人気配信者になってチャンネル登録者100万人???:58

 ピンポーン!

部屋のチャイムが鳴らされ出ると、疲れた顔のおじさんと大きな箱が。

狭い部屋の中に引っ張り込むと、その箱を開封していく。

「やっと来た。もっと早く来るかと思ってたのに。」

そう、ネットの通販で買ったパソコンがなかなか届かなかった。

秋葉原へ出かけて買ったもの以外にも、モニターやWEBカメラ、マイクにケーブルなど周辺機器は揃えていたものの、肝心のPC本体がいつまでも来なかった。

普段はAmazonくらいしか通販を使わないので、確認しなかったのが悪いのだが、まさか三週間もかかるとは。


 本体以外のセッティングはほとんど済んでいたので、何本かのケーブルをささっと繋げて電源を入れる。

大したデータはなかったのだが、前のPCのSSDは生きていたようで、無事にデータ移行も出来てアプリのインストールなどを進めて行っていると。

「どうですか新しいパソコン。私に買ってもらったiPadみたいに、何か新機能とかあるんですか?」

確かに、前のものからすると何年か経っているので、遥が喜びそうな新機能はと考えてみたが。

何もない。

性能で言えば10倍以上で、WiiとSwitchくらい違うのだが、出来ることはあまり変わらないかもしれない。

操作感は軽いし、表示も滑らかなのだが、それはほとんどモニターやマウスの問題であって、別にPCの性能というわけでもない。

「あー...。特に新機能は無いかも。でも、ゲームとかやったらかなり違うはず。」


 そうして、前からやっていたFPSゲームをインストールしてみた。

とりあえず画質設定は全て最高にしてみて、4Kモニターでちゃんと動くのだろうかと不安を抱えつつ、ゲームを始めていくと。

さすがにぜんぜん違った。

前は設定を落として、なんとかというレベルだったが、この解像度で滑らかに動く。

試合は残念ながら負けてしまったが、映像の綺麗さや操作の快適さに感動していると、遥が聞いてきた。

「前にやってたゲームですね。それで、何が変わったんですか?」

うん。まぁ、ちょっとわかりづらいかもしれない。

「前はこの辺がカクカクしてたのが滑らかになってて、ここに立った時に前はあそこが見えなかったんだけど、今ははっきり見えてて...。」

遥にもわかるようにと、次の試合を進めながら違いを説明していったが。

「はぁ。そうなんですねぇ。」

なんとも気のない返事で、あまり伝わってはいないようだった。


 そこからはYoutubeでの配信に向けて、いろいろと調べものをしていて、大事なものを忘れていたことに気が付いた。

「あ、Live2D作らないとじゃん。イラストは先輩ので良いとして、モデルは発注しないと。」

最初に配信を考えていた時のサイトを見直してみたりしたが、相場や方法はわかっても、どこに依頼すれば良いかがわからない。

いや、依頼する先はわかってはいるのだが、どういうものが良くて、どういうものは良くないのかがわからない。

お金はあるので、そこはあまり問題ではないのだが、どういうものが信頼できて、クオリティが高いのかというような感覚が全くなかった。

手探りでいろんなサイトを周って、出てくる用語を調べたりしながら、これといった違いもわからず悩んでいると、遥が何かを思い出した。

「そういえば、前に絵里がモデルは知り合いに作ってもらったって言っていたような。記憶違いだったら悪いのですが、絵里の方がきっと詳しいですし、相談してみてはどうでしょうか?」

このまま一人で考えていても、経験のない机上の空論なわけで、それは良い提案に思えた。

ちょうど、明日は絵里が休みなので、仕事帰りに家に来るだろう。


 今悩んでもしょうがないかと、ブラウザを閉じて、また別のゲームを始めていった。

さっきのFPSとは違って、古い街づくりゲームなので、環境が変わっても見た目も動作も特に変わりはないのだが。

美味しくなったコーヒーを片手に、時折タバコも吸いながらのんびり進めて行く。

前に遊んだ時も、たわいもない雑談や遥がこうしたいというのをやったりしながら、ゆっくりと遊んでいた。

今日も同じように、街を拡張して建物を建てたり、道路を引いていくと遥が口を挟んでくる。


「ここは右から入ってきますから、上に車が抜けられるようにした方がいいんじゃないでしょうか?」


「いえ、そうではなくて、右下の道が上に接続できるように...。」


「そっちから繋げると、左折が邪魔してしまうのでこちらから。」


 そう言いながら、遥がディスプレイに手を伸ばすと、指は画面に吸い込まれ、カーソルが動いて道路が繋がっていく。

「そう。こういう感じで。これだったら、行きと帰りで動線が分かれるので、詰まらなくなるんじゃないでしょうか。」

遥は思い通りになったようで納得していたが、私は違う事が気になっていた。

今、画面の中に手を入れて動かした?タッチパネルでもないのに?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ