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うちに住み着いた幽霊が、人気配信者になってチャンネル登録者100万人???  作者: 入舟三叉


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うちに住み着いた幽霊が、人気配信者になってチャンネル登録者100万人???:55

 日は変わり、今日もバイトに行くと、しばらくして先輩が出勤してくる。

開店の準備はあらかた終わっていたので、ちょうど良いと昨夜の悩みを相談してみた。

「先輩。新しいPCを買おうと思ってるんですけど、どういうのが良いですかねぇ。」

聞かれた先輩は、待ってましたと言わんばかりに食い気味に答えてくる。

「とりあえずメモリは余裕を持って積んどけ。今後も高くなりそうだから、予算があるなら多すぎるくらいでも良い。あとは、GPUも1ランク上くらいにしとけば数年戦えるから、ここも買えるなら買っといた方が良い。」

なるほどなるほど、と説明を聞いていると、さらに続けてくる。

「地味だが、電源とファンもケチらない方が良い。安いのだと、うるさいしすぐに壊れるからな。ついでに、SSDも容量単価は上がるが、高ランクのものを複数枚に分けた方がリスクを避けられて...。」

後半はもう、あまり頭に入っていかなかったが、とにかく予算があるなら良いものを買っておけということらしい。

そういえば、先輩はこういうガジェット系好きだったなぁ、なんて聞いていると今度は絵里が出勤してきた。


 開店まではまだ数分あったので、着替え終わった絵里にも聞いてみた。

「PC壊れちゃって、新しいの買おうと思うんだけど、どういうのが良いかな?」

絵里は少し考えていたが、何かひらめいたのか、人差し指を立てて返した。

「白いやつ。かわいいのがいいかな?でも、ゲーム用って感じのピカピカ光るのは嫌かも。買ってすぐは良くても、すぐに飽きてウザくなりそうじゃん。」

確かに、夜は遥用に点けっぱなしにするので、いかにもゲーミングPCという感じの光るようなタイプではない方が良いだろう。

ケースはあまりこだわりはなかったが、遥や絵里のことも考えれば、見栄えがするものの方が良いかもしれない。

ふむふむと聞いていると、絵里はついでにと続けた。

「今はキーボードもマウスもスピーカーも黒じゃん?その辺も揃えて白にしなよ。あと、机も黒じゃない?机も買い替えたら?」

周辺環境も含めて全部白にしろということらしい。

今までは全く考えていなかったが、インテリアとしての価値も生活のクオリティかもしれない。

そういう見方もあるかと感心していると、ポケットに入れたiPhoneを思い出す。

これ黒だ。これもそのうち白にしろと言われるんだろうか。

そんなことを考えていると、開店の時間が訪れ、今日も営業が始まっていく。


 早い時間は予約が入っていて、そこそこ忙しかったものの、それを過ぎれば暇になっていた。

順番に休憩を回していったり、暇を消化していたが、オーダーも止まって手持ち無沙汰だったので、店長にも聞いてみた。

「店長は、新しいPCを買うならどういうのがいいですか?」

不意の問いかけだったのもあるのか、店長は上を向いたり、下を向いたりしながら考えていたが、なかなか返事は返ってこなかった。

まぁ、別に急ぐ話でもないしと、ジョッキにお茶を注いで飲んでいると、考えがまとまったのか、そうでもないのか、店長はぽつぽつと話し出した。

「そうだねぇ。私はPCは詳しくないからよくわからないなぁ。安くて壊れなきゃなんでもいいかな。」

ちょっとした調べものをしたり、動画を見たりするくらいの店長ならそういうものだろう。

これはこれで、遥の感覚もこんなものだろうし、悩みすぎるなってことだろうかと店長の言葉を解釈していると、でも、と店長は続けてきた。

「できれば、休みの日に鳴らないやつがいいかなぁ...。」

それはそうだろう。

店長という立場柄、休みの日でも連絡が来ることも多々あるわけで。

PCだけではなく、携帯も鳴っては欲しくないわけで、風邪引いて休んだりしないように気を付けようと思いながら、暇な営業は過ぎていった。


 「お疲れさまでーす。」

そうして、今日の営業も終わると家へと帰っていった。

帰り道も歩きながら、ポチポチとスマホで検索していると、BTOで白いケースのそこそこのスペックのものが見つかる。

こんなもんかなぁと思いながら、家に帰りついて遥に見せてみると。

「いいですね!もうちょっと武骨な感じかと思っていましたけど、こういうかわいいのもあるんですねぇ。」

そうだよね。遥の感想はそんなもんだよね、と思いながらオプションでメモリとかを盛りながら購入画面を進めて行く。

ベースモデルの価格からは、家賃以上のものが乗っていたが、これも必要なものだと注文ボタンを押していた。

あとは、周辺機器はどうしようか。

次の休みが合った日にでも、絵里と見に行けばいいか。

そんな感じで、新たな舞台へ旅立つための準備は着々と整っていっていた。

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