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うちに住み着いた幽霊が、人気配信者になってチャンネル登録者100万人???  作者: 入舟三叉


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うちに住み着いた幽霊が、人気配信者になってチャンネル登録者100万人???:22

 撮影した写真をXに投稿すると、反応はそれなりに良かった。

バズるというレベルではないが、今まで多くても数十ビューだったところが写真によっては四桁ビューが付き、いいねや返信も少し付くようになっていた。

そうして、配信にプラスして写真投稿をしていたが、徐々にとある問題が。


 今日の配信も終わったところで、遥にあることを提案する。

「遥、今度の休みに遥用のスマホを買いに行こう。」

そう、問題とは遥にスマホを占有されてしまうことだった。

遥が配信している間はスマホが使えないし、配信アプリやXの通知がどんどん飛んでくる。

写真を撮るのもストレージを圧迫していて、元々自分が使っていた分でも余裕はなかったこともあり、管理が面倒になっていた。

「私用のスマホですか?買っていただけるのは嬉しいんですけど、スマホってけっこう高いんじゃないんですか?」

遥は費用を心配してくれていたが、そんなに無理をしようというわけではない。

「新品のiPhoneとかだったら十万以上するけど、買おうと思ってるのは中古の安いスマホだよ。スマホじゃなくて、タブレットでも良いんだけど。」

古すぎるものだとさすがに辛いが、このくらいの用途だったら中古の2~3万くらいのものがあれば十分だろう。

遥は少し申し訳なさそうにしながらも、自分用のスマホを買ってもらえること自体は喜んでいるようで。

「ありがとうございます、陽介さん。今度のお休みの日ですね?楽しみに待ってます。」


 そして翌々日。

「陽介さん!陽介さん!もう、お昼ですよ!今日はお出かけするんですよね?」

スピーカーから鳴り響く遥の声で目を覚まし、スマホの電源ボタンを押すと、時間は10時30分。

忘れてた。

こういうイベントを用意すると、やたらと早く起こされるんだった。

アラームは12時にセットしていたので、二度寝しようと布団を被ろうとすると。

「早くいかないと、スマホなくなっちゃうかもしれませんよ?陽介さん!ねぇ、起きてください!」

別に特定のものを狙ってたりするわけではないので、売り切れなんて起こらないのだが、二度寝はさせてもらえなさそうなので渋々ベッドから身を起こす。


 眠たい目を擦りながら、顔を洗って身支度を整えると、11時には家を出ることになった。

「お出かけですね!それで、どこに行くんですか?」

遥が行先を聞いてくる。

どこに行くかは決めていたので、理由を付けて答えた。

「今日は秋葉原だよ。大きい駅ならどこでも良いんだけど、品ぞろえは秋葉原が一番多いだろうし、Xに投稿する写真も撮りやすいかなって。」

私がそう言うと、遥にとってそれは良かったようで。

「私、秋葉原には行ったことないんですよね。初めてなので楽しみです。」

そうして、日頃はバイトも買い物も徒歩で済んでいるので、久しぶりの電車に乗って秋葉原へと向かっていった。


 スマホのインカメラで遥の位置を確認しながら、私が電車のシートに座ると、その隣に遥も座る。

平日の昼間ということもあり、乗客は少ないのだが、それでも乗り換え駅だと多くの人が乗ってきた。

次々と車内のシートは埋まっていき、それを眺めながらあることに気付く。

遥が座っているところに、誰かが座ろうとするのでは?

実体があるわけではないので、ぶつかったりはしないだろうが、自分がいるところに座られるのは気分が良いものではないだろう。

誰かが座ろうとしてきたら、私も席を立とうか。

そんなことを考えていたが、不思議と誰もそこに座ろうとしない。

乗客が増えてきて、立っている人もそれなりに居るのだが、いつまで経っても私の隣の席には誰も座らず、目的地の秋葉原まで辿り着いてしまった。


 見えなくても、そこに何かがいるとみんな感じてるんだろうか?

疑問を抱えつつ、駅の改札を抜けると秋葉原の雑踏が広がる。

外国人の観光客や、ビラ配りのメイドだったり、ビジネス街とは違って多種多様な人が往来していた。

「なんか、すごいですね...。観光地みたい。」

確かに昔と違って、最近はオタクの街というより、観光地的な雰囲気が強いかもしれない。

アニメやゲームの広告は多いが、それも見栄えを重視した派手なものが多く、広告というより、アミューズメントパークの装飾のような雰囲気で。

適当に街をぶらぶらとしながら、目立つ広告や建物のところで写真を撮っていった。

ぼやけて映るのではっきりは見えないのだが、遥はピースしていたり、両手を上げて映っていたりして。

ずいぶんと秋葉原を楽しんでいるようだった。


 合間にラーメンを食べたりしながら、いくつかの中古ショップを物色していく。

店先にはセール品が並んでたりする中、掘り出し物でもないかと探していると遥が声を掛けてきた。

「これはどうですか?隣のお店にあったのと比べても、すごく安いですし。」

呼ばれた方を見てみると、中古のiPadがあった。

画面に多少目立つ傷はあるものの、相場からすると半値くらいでかなり安い。

ちょうど良かったので、それを購入して帰路へ着く。


 最寄り駅まで着いて、家までの道を歩いていると遥が言った。

「今日は楽しかったです、陽介さん。また、お出かけしましょうね。」

私はそれに頷いて答える。

「そうだね遥。今度は遥が行きたいところに行ってみようか。」

そんな話をしながら、家に帰り着くとさっそく今日撮った写真を投稿していった。


この時はまだ、この写真とお出かけが、大きな影響を与えることになるとは気付いていなかった。

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