究極の選択
「あんたが遠野弓果か。話の通り美人だな」
男が当然のように自分の名前を呼んだことに、弓果は凍り付くような戦慄を覚えた。なぜ、一度も会ったことのない男が自分の名前を知っているのか。混乱する頭で問い返そうとするが、福井の動きは野獣のように素早かった。
「ひっ……! 離して!」
抗う術もなく、弓果は床に組み伏せられた。福井は用意していた太い麻縄を取り出すと、弓果の細い手首を背後に回し、容赦なく縛り上げる。育ちの良い彼女の柔肌に、硬い縄目が食い込んでいく。後ろ手に縛られたことで、豊かな乳房は強調されるように突き出され、大きなピンク色の乳首が剥き出しのまま震えていた。
「どうだ、逃げられねえだろ。……ところで、あんた、処女か?」
あまりに直截的で下品な問いに、弓果は絶句した。顔が沸騰したように赤くなる。羞恥心の強い彼女にとって、見知らぬ男に純潔を問われることは、肉体を弄ばれるのと同等の苦辱だった。
「答えねえなら、俺のチンポで直接調べてやるか」
福井が下卑た笑いを浮かべながら、ズボンのベルトに手をかける。その粗野な動作に、現実的な「犯される」という恐怖が弓果を襲った。
「しょ、処女です……! 処女ですから、お願い、やめて……!」
消え入りそうな声で、真っ赤になりながら弓果は白状した。その屈辱的な告白は、福井の加虐心をさらに煽るだけだった。
第四章:顔か、純潔か
福井はズボンの手を止めると、ポケットから一本の折りたたみナイフを取り出した。冷たい金属の刃が、弓果の透き通るような頬をゆっくりとなぞる。
「そうか。……悪いけどよ、あんたを傷つけてくれって頼まれてんだわ」
「傷つける……? 誰に……っ。やめてください、そんなもの!」
弓果の瞳から大粒の涙がこぼれ落ちる。端正な美貌を誇る彼女にとって、顔を切り刻まれるという脅しは絶望的だった。福井はナイフの先で、弓果の顎をクイと持ち上げた。
「顔面に傷はさすがに嫌か。じゃあ、一つだけ助かる道を作ってやるよ。雇い主が言うにはな、『あんたがもしバージンなら、それを失うのでもいい』そうだ。顔面に一生残る醜い傷か、ここで俺に処女を捧げるか……どっちか選べ」
「そんな……そんなの、選べません……!」
弓果は激しく首を振った。どちらを選んでも、彼女の人生は崩壊する。沈黙が続く中、福井は苛立ったようにナイフの刃を弓果の目元に近づけた。
「早くしろ。数えるぞ。三、二……」
「待って! お願い、待って……!」
「一! どっちだ!」
至近距離で放たれる福井の怒号に、弓果の精神は限界を迎えた。彼女は固く目を閉じ、顔を真っ赤にして、絞り出すような声で「選択」を口にした。
「せ、セックスを選びます……。だから、顔だけは、顔だけはやめて……っ」
その言葉が自身の唇から漏れた瞬間、弓果は自分が自分ではなくなるような深い絶望に包まれた。
「ひひっ、賢いじゃねえか。じゃあ、契約成立だ。最高のお嬢様の『初めて』を、じっくり味わわせてもらうぜ」
福井はナイフを放り投げ、バラの刺繍が施されたパンティに手をかけた。弓果の意志を無視して、地獄のような調教の幕が開こうとしていた。




