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精霊と森

「ビエント、私魔法が使ってみたいわ。

今まで魔法は使えないと思ってたから使えるなら使ってみたい。」

ビエントが言う通りなら私は魔法が使えるのよね。

ダリウスお兄様は緑の精霊の加護があって緑の魔法が使えるし、ルフナお姉様は火の精霊の加護がある。お兄様とお姉様の魔法見せて貰ったことはあるけど凄く綺麗だった。

お兄様は種からお花を咲かせて花束を作ってくれたし、お姉様は小さな火の玉を弾けさせて花火みたいだった!

私もあんな人を喜ばすような魔法が使ってみたいな。


************************


あれから家の裏の庭に来たけど、今さらながら我が家は本当に広いわよねー。筆頭公爵家だけあってお城みたい。

この森?も我が家の敷地内だしね。

7年間ここで育ったけど迷子になってもおかしくないかも。

この裏庭には始めてきたけど、なんかとっても落ち着く………?

空気が棲んでるというか、清々しいというか

早朝の神社に来たみたいな感じ?

こんなところで思いっきり歌いたいなぁ………


うん、歌っちゃおう。木も花も風も空もなんだか全てに感謝したい気分!

歌うなら思いっきり声を伸ばしたいな。

ゆったりバラードで高い声をたっぷり伸ばして………

あーーーーーー気持ちいいなぁ~


木の合間から漏れる光がキラキラして、それがみんな虹になってる………みんな?

足元から急に植物が成長し始めて色取り取りの花を咲かせていく………何か、凄い。夢の国?

気がつけば廻りがメチャメチャ綺麗な世界になってる。

はぁーーーーーーーー…凄い。

「リナの歌にみんな大喜びだよー!」

ビエントも嬉しそうにくるくる回りながら空中で踊ってる。

そっか、精霊さん達が喜んでくれてるんだ。

見えないけど観客さんがそばに居てくれるんだね。嬉しいなぁ~。


ガサッ…


「リナ?」

音がした方を見るとダリウスお兄様が驚いた顔をして見てる。

そうだよね。うちの裏の森がいきなりこんな夢の国になってたらびっくりするよね(汗)

「お兄様………」


ど、ど、どうしよう?これは知らないふりするべき?

いや、別に悪いことしてる訳じゃないし素直に話すべき?

でもでも話すって何処まで?

ビエントに聞いたこと話すにしたって、いきなりあんな話しても頭のおかしい子って思われちゃう?

私がテンパってるとお兄様がニコニコ笑いながら近付いてきて

「リナ、やっと精霊に逢えたんだね。」

私の頭をそっと優しく撫でながら言ってくれて

「えっ………どうして知っているの?」

どうしてお兄様は言う前に精霊の事わかったの?

お兄様って凄い。何時も私の事私よりわかってくれてる

「クスッ だってリナの近くに要るじゃないか。」

はっ!そっかビエントが居る。

ん?いや待って。精霊って基本契約してる人しか見れないのよね?

しかも私は別にビエントと契約してるわけでもないのに……どうしてお兄様ビエントが見えるのかしら?

「初めまして。君はリナの所に来てくれた精霊さんなのかな?」

お兄様はビエントに優しく話しかける。本当に見えてるんだ。

「こんにちわ。僕の名前はビエント。風の精霊だよ。

君はリナのお兄さんのダリウスだね!」

ビエントもお兄様と普通に話してる。

「ま、待ってビエント、ビエントは皆に見えるの?」

「ん?皆に見える訳じゃないけど、僕が見ても良いと許してる人には見えるよ。

リナの家族は皆見えるはずだよ。」

そうなんだ。皆にビエントが見えるんだ!

それならお父様やお母様達にもビエントを紹介出来るのね!

お父様達にビエントを紹介して力の事も話したら2人も安心してくれるかしら?

言葉にはしないけど私は今まで精霊の加護も魔力もない子だったからきっと皆に心配されてただろうし………

「それにしても、裏庭が凄い綺麗になったね。

これは……一体どれだけの精霊の力が働いているんだろう………


ビエントはリナとは契約はしないのかい?」

そういえばビエントは私の事を一番好きとは言ってくれたし、守護精霊とも言ってくれたけど契約の話しはなかったな。

「僕はちょっと訳ありで誰とも契約は出来ないんだ。

でも、この世界の中でリナが一番大切だから何があっても必ず僕がリナを守るけどね。

それでいいかい?ダリウス。」

「ふーーーん。なる程ね、訳ありなんだね。

ビエントがリナを守るのは構わないけど、僕もリナを守るよ。リナは僕の大切な妹なんだ。」

お兄様は何時も私に優しいわ。優しくて、かっこ良くて大好きなお兄様。

「お兄様、ありがとうございます。私もお兄様が大切なの。大好きなの。

何時も守ってくれてありがとうございます。」

お兄様にぎゅっと抱き付いて行くとお兄様も私をぎゅっと抱き返してくれる。

「ふふっリナありがとう。僕もリナが大好きだよ。」

お兄様は何時も私を守ってくれる。エベリンが来たときだって何時だって直ぐに来てくれて助けてくれる。私も、お兄様を守れるようになりたいな………

「あ、お兄様。

私魔法も使えるみたいなの。まだ試してはいないんだけど全部の魔法が使えるってビエントが言ってくれて。

それで、後でお父様達にも話したいんだけどお兄様も一緒に居てくれる?」

私では上手く言えないこともあるかもしれないし、お兄様が居てくれたら私も安心して話せるから頼んだら、じゃぁこれから行こうかって事になって家に戻ることになった。


今回ギリギリでした。

でも間に合って良かったです。

ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。

また次も頑張るので読んでいただけたら幸いです。


前回いいねを付けて下さった方ありがとうございます。

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