精霊とのご対面
何時も読んで下さってありがとうございます。
今回は割と早くに書けて良かったです。
昨晩のパーティーで王太子殿下には初めて会ったけど、沢山話したな~。
とにかく一言で言うなら格好良かった!まだ7歳なのに殿下もアレクセイ様も全然子供っぽくない。どういう教育受けてるんだろうなー。
ファンクラブがあれば間違いなくはいってるね!
しかし、殿下は私の廻りに全属性の精霊が居てくれるって言ってたけど、まだ今も居るのかな?
それとも実は殿下の近くにいて、それが私の方に居るように見えたとか……?
「…………………………妖精さーん……」
なーんてね(汗)恥ずかしい!
「はーーーーーい!呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃーーーん!!」
「ぇぇえええええ!?」
元気な返事と共に私の目の前にボーリングのボール2つ分くらいの男の子が現れた!
3頭身くらいで薄い空色のぱっちりお目目に薄い黄色のふわふわの髪の毛をした男の子(多分)が目の前に現れた。
とってもとっても可愛いけど、もしかして……
「妖精さん?」
「うん!僕は風の妖精ビエントだよ~。」
風の妖精さん。確かに風って凄くイメージぴったり。
「あ、はじめまして。私はリナティシアです。」
「うん、勿論知ってるよ~。リナが産まれてから今までずっと傍で見守ってたもん!」
「えっ!ずっと?
私の事見守ってくれてたの?」
ずっと私の傍に居てくれたんだ!凄い、嬉しい!
私の傍にも精霊さんがいる。
「そうだよ。リナは僕達の大切な愛し子なんだから。」
ビエントが本当に大切な物を見るように凄く優しく私を見てくれる。
「………愛し子?」
「そう、僕ら精霊にとって何よりも大切で愛おしい存在。
僕達にとってリナ以上に大切な存在は無いよ。
リナが全てだ。」
…………凄い。こんな情熱的な告白は初めて。
なんかもう存在を全肯定されてる感じ。
私はこの気持ちをどう返したらいいんだろ?
「リナ、少し僕と話そうよ!
聞きたいことあったら何でも聞いてくれていいよ。
まだ話せないこともあるけど、嘘はつかないよ!」
………聞きたいこと…。
えっ、沢山あるな。何から聞こう?取り敢えずビエントが私の守護精霊なのかしら?
あ、昨日の殿下の言ってた話………
「あのね、ビエントが私の守護精霊なの?
昨日殿下が私の廻りには全属性の精霊が居るって言ってたけど、他にも居るのかな?」
「……うーん。人間は1つに絞りたがるけど、強いて言えば全精霊が守護精霊かなぁ?」
「全精霊?」
「うん、だって僕達にとってリナが一番だもん。」
………それってありなの?
「……じゃぁ他にも近くに精霊が居るの?」
「うん、僕は常にリナの傍に居るけど他にも全属性の精霊が常に代わりばんこでいるよ。
あ、でも常に僕が居るって事は僕が守護精霊かな?
僕が一番!」
ビエントがめちゃくちゃ嬉しそうににこにこしてる。
「…………全属性が常に。」
しかも代わりばんこって……
「だって常に傍にいないと何かあった時に力が使えないでしょ?」
なんか常識でしょ?見たいな感じにこてんと首を横に傾けながら言うって、めちゃくちゃ可愛いんですけど。
「あ、力と言えば……。
私魔力が全く無いの。
だから精霊の力を使うことが出来ないの……」
魔力無いなんて幻滅されちゃうかな。実は人違いだったとか言わない?
「……………ん?
魔力なんてないほうがいいでしょ?あったら僕達の力が100%受け取れないじゃん。」
どゆこと???何か話が凄く合ってない!
人間の常識と精霊の常識が違いすぎる気がする。
「えーーーーーっと……ちょっと良く解らないから、詳しく教えてくれるかな?」
「うん、いいよー。
人間て魔力の多さで力の強さを測るよね。まぁあながち間違っては無いんだけど、実は勘違い。
まず、人それぞれに力の容量があるんだ。
例えば箱に例えるなら産まれもった箱の大きさがあるんだ。
小さい箱の子もいれば大きな箱の子もいる。
この箱の大きさは生涯変わらない。」
「鍛えても大きさは変わらないってこと?」
「うん、効率良く使えるようにはなるかもしれないけど箱の大きさを変えることはできない。
そして、この世界に産まれる人間の力は誰しも魔力で濁ってる。」
「魔力で濁ってる?
魔力は力とは違うの?」
「魔力は言ってみれば汚れだよ。僕達精霊にとって魔力は不純物だ。
箱の中には精霊から力を受け取る為の水が満タンに入ってるんだ。
その水が全員一定の濃度の魔力で濁ってるんだ。」
一定の濃度で濁ってる。だから魔力の総量を測ると大きい箱の人はそれだけ魔力が多いから力の強さに比例するってことかな?
「う~ん、例えば汚れの濃度が10%なら人間は僕達の力を90%しか使えないって事。」
「私の箱は魔力が無いから100%受け取れるって事なのね。」
「そう!この世界でたった一人リナだけはキレイって事。」
なんか凄い話を聞いた気がする。だって私達は皆、魔力=力だけど今の話が本当だとすると魔力じゃなくて精霊力の方がぴったりなんじゃ?
私達の国は精霊信仰の強い国だし精霊の力を使ってるってのはちゃんと解ってるのにどうして精霊力とかじゃなくて魔力になったんだろ………
「あ、じゃぁ私は今まで力は使えないって思ってたけど本当は使えるってことなのかな?」
「勿論だよ~!光、闇、水、風、炎、地、緑どの力だって使いたい放題だよ!!」
使いたい放題って………
ふっ
「あははっ……」
なんか私、今までずっと悩んでたのにこんなにあっさりと解消しちゃうものなの?
家族にも心配かけて、エベリンにはバカにされて………
何か私にとって都合良すぎる話じゃない?これは私の妄想なんじゃない?
本当に現実なのかな…………
だったらもう少し早く知りたかったなー。はぁ
「………リナ、ごめんね?」
ん?
「えっ、どうして謝るの?」
ビエントが少しだけ落ち込んだ感じで話し出す
「僕はリナが産まれてから今までずっと見守ってたって言ったでしょ?
リナが……人間が…勘違いをしている事も解ってたし、それで悩んでいることも勿論解ってたんだけど、約束だったから………」
「約束?」
ビエントの薄水色の瞳がしっかり私と目を合わせて話してくれる。
「精霊王との約束だったんだ。
リナが7歳になるまでは、ただ見守ることって。」
ここまで読んで下さってありがとうございます。
今回は台詞が多かったですが、読みにくくはなかったですか?
これからも是非読んでいただけたら幸いです。
前回いいねしてくださった方ありがとうございました。




