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精霊の加護

あの後お兄様と踊って、その後従兄弟や叔父様達、お父様とも踊ってもうへとへと。

少しだけ庭に出ようかな……


今は冬で、まだ夕方だけどもう外は真っ暗だ。


はぁ。

少し白い息が出る。

庭は電気が着いて綺麗なイルミネーションが広がってる……

綺麗だなぁ………


この国の社交界デビューは13歳だから私はまだまだで。

だから家族親戚以外はまだほとんど会ってない。


でも、これから少しづつお茶会とか出るようになったら皆エベリンの様になるのかな……


今はまだ家族が私を守ってくれるけど、13歳になって王立学園に通うようになったら私 一人になっちゃうのかな……


私はこの世界になんで産まれてきたのかな……


久しぶりにエベリンに会っちゃったから、何かちょっと………落ち込んじゃったかな


ふぅ……

歌が歌いたいな。



今の自分

悲しいも 悔しいも 寂しいも

全部私

でも 私は私

だから またここからスタート


よし!あの歌を歌おう。


ゆっくり歌いだす

庭園のイルミネーションがまるで舞台みたい。

歌を歌うと元気になれる

力が沸いてくる

どうか 私の歌を聴いて……


ゆっくり動きながら心を込めて今日は私に歌う。


頑張れ私………



一曲歌いきってほぅっと息を吐き出した瞬間

ぱちぱちぱち……


えっ?

突然の拍手に振り替えるとそこにはクリストファー王太子殿下が拍手をしながらたっていた。


「クリストファー王太子殿下」


「とても素敵な歌だね。

シュトーレン令嬢は歌がとても上手なんだね。」


「あ…ありがとうございます。光栄です。」

殿下が心からそう言ってくれたのが信じられる。すっと心に殿下の言葉が落ちてきた……


「シュトーレン令嬢、少しここで私と話をしませんか?」


「えっ?あ……は、はい。」

こんな素敵な場所でイケメンとお話なんて何のおはなしですかーーー!

めちゃくちゃドキドキする。私の心臓大丈夫かしら?


殿下がスマートに私をエスコートして近くのベンチに座らせてくれる。

殿下はそのまま私の右隣に座られて……

この雰囲気に私の心臓が止まりそう!どうしよう?私生きてる?


あ!よくよく見たら殿下の少し後ろにアレクセイ様もいらっしゃった。

そうだよね、王太子殿下が一人のわけないよね?でもこれはこれでイケメン二人に私、息ちゃんと出来てる?


「………リナティシア令嬢。

いや、リナと呼んでもいいかな?」

少し考える感じの後、急に振り向きながらめちゃくちゃいい笑顔で笑う殿下……


えっ?えっ?どゆこと?

いきなり愛称?


「………はい。」


「私の事もクリスでいいよ?」


「……えっ、いえ、それは…恐れ多くて………?」

いや、それは無理でしょー


クスクス笑いながら殿下が

「じゃぁまずはクリストファーと呼んで?」


殿下急に話し方も変わりましたね…どうして急に?

「……ではクリストファー殿下と。」


「殿下も要らないよ?」


「………無理です。」

今日初めてあったんだし、王太子殿下だし呼び捨てなんて無理ですーーー。


「うん、じゃぁまずはそれで。」

そう言ってにっこり笑った殿下が急に真剣な顔をして


「……リナ、少し失礼な話をしてもいいかな?」


「…えっ…あ、はい。大丈夫です。」


「リナ、君は確か精霊の加護を持っていないんだよね?」


「………………はい。そうです。」

殿下はどういうつもりで今この話をしはじめたんだろ…


「ごめんね?確認の為に聞きたかったんだ。

実は私はね、精霊が見えるんだ。」

高位の精霊と契約するとその精霊が契約主にも見えると言うけどその事かな?

私は精霊の加護がないけど自分は高位の精霊と契約してるってこと?

「今、リナが思ってることは多分違うよ?」


「えっ?」


「私はね、自分の契約している精霊だけでなく全ての精霊が見えるんだ。」


「………全ての精霊が…」


「そう。それでね、リナの近くにも精霊はちゃんと居るんだ。」


「えっ?本当ですか?」


私の側にも精霊がいるの?本当に?

でも本当ならすごく嬉しい!


「うん。ちゃんと居るよ。

さっき、初めて挨拶した時も驚いたんだけど全種居るんだ。」


ん?

「えっ?」

全種?んん?どういう事だろ……


「リナも知っていると思うけど、この国は精霊信仰の厚い国だ。初代国王と精霊王が契約をして精霊達がこの国を守ってくれている。

だからこの国に生きるものは産まれたときに必ず一人に1種の精霊の加護がつく。

そして3歳になったら教会でどの属性の精霊の加護を持っているかを調べるんだ。」


「はい………。私は3歳の時の診断の時に精霊が解らないと診断されて…。」


「うん、そうだね。

でも、今日リナに会って思ったんだ。

リナが言った通り、解らなかったんじゃないのかな?」


「解らなかった………」


「私が今見てもね、君の廻りには全属性の精霊がちゃんと居るんだ。」


「全属性って事は7種の精霊が居てくれるんですか?」


「その通り。

だから本来は1種の精霊の加護があり司教はその精霊の属性を詠むのだけど、リナは全属性の精霊が居るから詠めなかったんじゃないかな?


まぁ、勿論これは私の個人的な意見ではあるけど……

自信もある。」

殿下が自信のある顔で私を見て笑ってくれる。

今まで考えたこともなかった。居ないじゃなくて詠めない。

そっか……それが本当ならすごく嬉しいな。

家族だって私の事を心配してくれていて、多分我が家はかなり私に対して過保護だと思う。


確かめる方法があったらいいのにな。家族も安心させてあげられるし。


「リナ、城においでよ。」


「えっ…お城に?」


「うん、城に来れば魔術師長もいるし父上もいるし。

多分、確証出きると思うよ?」


お城!

普通に興味だけでも気になる所だけど、加護が解るなら勿論知りたいけど

ここで決めて大丈夫なのかな?

軽くはい、行きます!って言っていいものなのかな?

うーーーん……


「クリストファー殿下、ありがとうございます。

一度お父様に相談してから伺いたいです。」


「わかった。それでいいよ。」


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